
【イベント開催レポート】 『【ジュニチャン大盛】みんなのAWS CDK事情大公開スペシャル#4』を開催しました #cm_cdk_special
リテールアプリ共創部マッハチームのるおんです。
先日2025年11月12日(水)、クラスメソッド日比谷オフィスで【ジュニチャン大盛】みんなのAWS CDK事情大公開スペシャル#4 という勉強会イベントを開催しました。
イベントページはこちら:
今回、本イベントの企画運営・司会進行ととしてとして関わらせていただきましたので、イベントの様子と皆さんの登壇内容への感想をダイジェスト形式でお届けさせていただきます。
イベント概要
| イベント名 | 【ジュニチャン大盛】みんなのAWS CDK事情大公開スペシャル#4 |
| 日時 | 2025年11月12日(火) 19:00~ |
| 現地開催場所 | クラスメソッド 日比谷オフィス |
| オンライン開催場所 | Youtube Live |
本勉強会は弊社がこれまで実施してきたAWS CDKの知見を共有するイベント勉強会の第4回として実施しました。
今回はAWS CDKだけでなく、IaC全般をテーマに、「2025 Japan AWS Jr. Champions」の4名と次期 Jr. Championsを目指す若手エンジニア2名をお招きして登壇していただきました。参加者は現場の会場で20名ほど、オンラインで60名ほどが参加していただきました。
ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
*イベントの様子


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登壇内容
登壇内容を紹介していきます。
CloudFormationコンソールから、実際に作られたリソースを辿れるようになろう!
2025 Japan AWS Jr. Championsの保 龍児さんにご登壇いただきました。
CDKでは内部的にCloudFormationテンプレートを使用していますが、実際に作成されたリソースを辿る際にはCloudFormationコンソールから確認する必要があります。保さんからは、マネジメントコンソールの画面を共有していただきながら、CloudFormationスタックを辿って実際にCDKで作られたリソースを見つける方法を実演形式で発表していただきました。
自分自身も業務中に作成したリソースが実際にどこにあるのかわからなくなる時があるので、今回発表していただいた内容が大変参考になりました。もし同じような機会があればこの資料を見ながら確認してみようと思います!
新サービスはこう育つ! AWS CDKでL2コンストラクトができるまで
2025 Japan AWS Jr. Championsの足立 和生さんに登壇いただきました。
AWSの新サービスがリリースされてから、CDKで使いやすいL2コンストラクトとして利用できるようになるまでのプロセスを詳しく解説していただきました。
まずCloudFormation対応が入り、CDKのL1が自動生成され、その後設計検討を経て実験版のL2(-alpha)がリリースされ、最終的にaws-cdk-libの安定版L2として利用できるようになるという一連の流れを、実例を交えて紹介していただきました。特に印象的だったのは、サービスごとにこのプロセスの速さが違うのと、コントリビューターの貢献があって初めてこれらが実現するのだということを再認識することができました。登壇ありがとうございます!
CDKの魔法を少し解いてみる ― synth・build・diffで覗くIaCの裏側 ―
株式会社シーイーシーの長井 崇文さんに登壇いただきました
cdk synth、cdk diff、cdk deployの3つのコマンドを軸に、CDKがどのようにCloudFormationテンプレートを生成し、IaCを実現しているのかを深掘りして解説していただきました。特に、synthコマンドでコードがCloudFormationテンプレートに変換される過程や、diffコマンドで変更内容を事前確認できる仕組みなど、普段何気なく使っているコマンドの内部動作を理解することで、より効果的にCDKを活用できることを学びました。CDKの便利さの裏にある技術的な仕組みを知ることで、トラブルシューティングやデバッグにも役立つ知見が得られる素晴らしい発表でした!
IaC導入で失敗しないために!組織に合うツール選択と運用のコツ
2025 Japan AWS Jr. Championsの石村 康大さんに登壇いただきました
資料:調整中
AWSでIaCを利用できるツールとして、AWS CloudFormation、AWS CDK、Terraformなどがありますが、石村さんからはそれぞれのツールの長所と短所、そして組織の風土に合わせた選択方法について解説していただきました。
特に印象的だったのは、石村さんが実際に経験した業務でのIaCの使い方を紹介していただきながら、のチームのスキルセット、既存のツールチェーン、運用体制などを考慮したツール選定の考え方や、実際の運用でのIaCツールの使い分け方について解説していただきました。IaC導入を検討している組織や、既に導入しているが課題を感じている方にとって、非常に参考になる実践的な内容でした!
手動デプロイからの卒業!CSVとShellでAWSリソースを自動生成する方法
2025 Japan AWS Jr. Championsの石山 徳紘さんに登壇いただきました
石山さんからは、CSVとShellスクリプトを活用してCloudFormation CLIでリソースを自動生成する実践的な手法を紹介していただきました。
特に、同じ構成のリソースを複数環境に展開する場合や、パラメータだけが異なる大量のリソースを作成する場合に有効な方法で、CSVファイルでパラメータを管理し、Shellスクリプトでループ処理することで効率的にデプロイできることを実演していただきました。AWS Lambdaを100個作ったという衝撃の経験を交えながら、SellスクリプトとCloudFormationの組み合わせでこのような難易度の高いタスクを乗り越えたお話を聞くことができました。手動デプロイの繰り返し作業に悩んでいる方にとって、すぐに実践できる有益な内容でした!
CDK クロススタック参照問題と起こった時の解決法
クラスメソッド株式会社 戸田 駿太さんに登壇いただきました
戸田さんからは、業務でクロススタック参照の循環参照により詰まったポイントとその解決方法について、実体験に基づいた発表をしていただきました。
CDKで複数のスタックを管理する際、スタック間でリソースを参照することは一般的ですが、相互に参照し合う循環参照が発生すると、デプロイやスタックの削除ができなくなってしまいます。戸田さんは実際に遭遇したエラーメッセージや、問題の特定方法、そして具体的な解決策(スタックの分割、パラメータストアの活用、依存関係の見直しなど)を詳しく解説していただきました。CDKを本格的に運用していると必ず直面する問題だけに、実際の失敗談と解決プロセスを共有していただいたことで、同じ問題に遭遇した際の対処法が明確になりました。大変実践的で参考になる発表でした!
懇親会
登壇後の懇親会では、ピザや飲み物を囲みながら、CDKやIaCの話題で大いに盛り上がりました。
2025 Japan AWS Jr. Championsの方々や次期Championsを目指す若手エンジニアの皆さんとの交流では、各社のIaC導入事例や運用の工夫、失敗談などをざっくばらんに共有し合うことができました。特に、登壇では語りきれなかった細かいTipsや、実際の現場での苦労話などを直接聞くことができ、非常に有意義な時間となりました。
また、CDKコミュニティの今後の展開や、次回イベントへの期待なども話題に上がり、コミュニティの熱量の高さを改めて実感することができました。
最後に
第4回となる今回のイベントも、多様な視点からCDKとIaCについて学べる盛りだくさんの内容となりました!
特に今回は、2025 Japan AWS Jr. Championsの方々を中心に、若手エンジニアの熱意と実践的な知見に触れることができ、大変刺激を受けました。各登壇者の皆様、そしてご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
次回も参加して、AWS CDKコミュニティを盛り上げていきたいと思います。
以上、イベントレポートでした。








