AWS Cloud Quest でチーム戦?Cloud Quest トーナメントを触ってみた

AWS Cloud Quest は AWS Skill Builder が提供する学習コンテンツの一つで、ゲーム形式で AWS について学習を進めることができることが特徴です そんな Cloud Quest にてトーナメントを開催できる機能があるそうなので、触ってみました
2024.04.05

こんにちは、大前です。

少し前の記事ですが、AWS Skill Builder(以下 Skill Builder)の学習コンテンツのひとつである AWS Cloud Quest(以下 Cloud Quest)にて、イベント機能があることを知り、気になったので触ってみました。

Skill Builder や Cloud Quest 自体の詳細については、以下ブログ等を参照ください。

Cloud Quest トーナメントとは

上述の公式ブログによると、Cloud Quest で獲得したポイントを他のプレイヤーと競う事ができる機能としてトーナメントモードというものが用意されている模様です。

また、公式ドキュメント には以下の記載があります。

AWS Cloud Quest トーナメントを開催することで、スキル開発を加速できます。プレイヤーはバーチャルマッチで競い合いながら実践的なクラウドスキルを磨きます。

ドキュメントだけ読んでもイメージできない部分が多いので、実際に触ってみましょう。

Cloud Quest トーナメントを触ってみた

前提

今回は 2つの Skill Builder ユーザーを用意しました。AWS Jam Event 等を行う際には、参加ユーザーが同じチームサブスクリプションを契約している組織に属している必要があったりしますが、Cloud Quest トーナメントの場合は特にそういった制約はなさそうでした。

片方のユーザーで Cloud Quest トーナメントを開催し、もう片方のユーザーで開催されているイベントに参加してみます。

利用するコンテンツは、日本語対応、かつ無償で利用可能な AWS Cloud Quest: Cloud Practitioner にします。

【イベント開催者視点】 Cloud Quest トーナメントを開催してみる

通常プレイ時と同様に Cloud Quest にアクセスし、画面右下のデバイスアイコンをクリックします。

表示される項目の中に「トーナメント」があるので、クリックします。

イベントの作成をクリックします。

データの取り扱いに関する同意を求められるので、内容を確認し承諾します。

開催するトーナメントの設定画面が開きます。設定可能な主な項目は以下です。

  • イベント名
  • イベント説明
  • 所要時間(開始日,終了日)
  • チーム数
  • チーム名

各種項目を設定し「イベントを保存」をクリックすると、トーナメントが作成され画面下に招待コードが表示されました。

【イベント参加者視点】 Cloud Quest トーナメントに参加してみる

続いて、別のユーザーを利用して作成されたトーナメントに参加してみます。

Cloud Quest のトップ画面にアクセスし、右下の「イベントに参加」をクリックします。

招待コードの入力を求められるので、先ほど作成したトーナメントの招待コードを入力します。

トーナメント作成時と同様に、データの取り扱いに関する同意を求められます。

トーナメントに参加すると、以下の画面が表示されました。まだイベント開始前のため何も情報がありませんが、問題なく参加できました。

【イベント参加者視点】 Cloud Quest トーナメントの開始・チームへの参加

設定されたトーナメントの開始時間になると下記のような画面が表示されました。参加プレイヤーは、トーナメントの管理者にて作成されたチームに参加することができたり、他ユーザーの情報を確認することができます。また、トーナメントの作成者も 1プレイヤーとして扱われる模様です。

「チームに参加する」をクリックすると確認のポップアップが表示されるので、進めます。

チームに参加できました。プレイヤー情報にて、所属チームが確認できます。

【イベント参加者視点】 Cloud Quest 上で学習を進めてみる

トーナメントが開始されたので、Cloud Quest 上で学習を進めてみます。トーナメント開催中は画面上に今の順位が表示されるようになりますが、それ以外は何か特別なイベントが発生するわけではなく、通常の Cloud Quest と同様に自由にプレイすることができます。

試しに 1つ課題を解いてみました。

課題を解くと、リーダーボード上で 10 ポイント増えていることが確認できました。トーナメント開催前にいくつかの課題を完了済みのユーザーでプレイしましたが、ポイントは 0 からスタートしているので、あくまでトーナメント開催中に獲得したポイントで競う模様です。

他のプチイベントもこなしてみました。

今度は 1ポイントだけ追加されました。課題によって獲得できるポイントに差があるようです。獲得ポイントを競走するイベントを開催する場合は、ここら辺の獲得ポイントの差が面白い要素になりそうです。

【イベント開催者視点】 Cloud Quest トーナメントの終了

トーナメントは設定した終了日時になるほか、開催者画面の右上のメニューから明示的にイベントを終了させることもできました。

確認のポップアップが出るので、進めます。

特に表彰等はないようですが、トーナメントが終了するとリーダーボード上にて最終的な順位が確認できます。

Cloud Quest トーナメントの活用方法を考えてみる

上記の通り、Cloud Quest トーナメントは何か特別な課題や共通の課題をユーザーに与える様な機能はなく、非常にシンプルなものでした。

一方で、他ユーザーの進捗状況がポイントや順位として見えることで楽しく競走意識を持って学習を進めることができるので、従業員の学習意欲向上やチームビルディング目的で利用できる新しい手段として興味深い印象を受けました。

例えば、以下の様な活用が考えられます。

  • 社内イベントの一環として、チームに分かれて Cloud Quest に取り組む Cloud Quest トーナメントデイを設ける
  • 1ヶ月など長い期間でトーナメントを開催しておき、各自の自己学習を促進する

組織として Skill Builder を導入する場合は、「如何に継続して学習を続けてもらうか」が大きな考慮事項になるかと思いますが、こうした機能を活用することで組織として学習を促進する取り組みがしやすくなると思います。


以上、AWS 事業本部の大前でした。