「AWS Cloud Roadshow 2014 札幌」レポート(基調講演、スペシャルセッション)#AWSRoadshow
こんにちは、梶です。 2014年10月30日に札幌プリンスホテルで開催されました「AWS Cloud Roadshow 2014 札幌」の基調講演とスペシャルセッションについてレポートします。 資料は別途、公開されると聞いております。公開されましたらリンクを追加するようにします。
togetterのリンクもありますので、参考までにリンクをあげておきます。http://togetter.com/li/738926
基調講演:クラウドで拓く明日のビジネス
クラウド=IT利用の新しい形
- IT投資全体は横ばい〜減少傾向
- クラウド利用は右肩上がり
クラウド=破壊的イノベーション
- イノベーションのジレンマ→巨大企業が、新興系の企業や新しい技術によって立場が逆転すること
クラウドコンピューティングのインパクト
- 産業革命では発電機所有から中央発電所+送電網の出現がパラダイムシフト
同じ変革がITの世界にも
- 初期投資が発生、余剰・不足のリスク
- 固定費 ↓
- 初期投資が不要。必要な分だけ利用可能。
- 変動費
アマゾンが考えるクラウドとは?
- 「必要な時に、必要なだけ、低価格」でITリソースを提供。
- クラウド以前は余剰キャパシティの発生やキャパシティ不足(=機会損失)が起きていた。
- AWSでは必要なトラフィックを適時手に入れることができる。
Before Cloud、After Cloud
- スライドを写真撮影していたのですが、後で禁止と気付きました。汗
- 以下のURLの「ピーク設計の考え方の違い」の4つのグラフ図とスライドの図が同じでした。 http://aws.amazon.com/jp/comparison-onpremise-aws/
クラウド≠自社サーバの仮想化
- 初期投資が不要
- 低価格な変動価格
- 実際の使用分のみ支払い
- セルフサービス可能なインフラ
- スケールアップ、ダウンが容易
- 新製品・サービスをより提供
エンドユーザにとってクラウドは合理的な選択
カイゼン
- いままでできたことを
- もっと早く、簡単に、安く実現
今までになかったサービス、ビジネスをクラウド活用によりあらたに適用
ITエコシステムの中心がクラウドへ移動
- 事例が増加
アマゾンの企業文化
- 徹底した顧客指向
- 発明・創案
- 長期視点でのビジネス
アマゾンのビジネスモデル
AWSクラウドの起源は、アマゾン社内のビジネス課題を解決するために生まれた
- インフラをワンクリックで調達する。
- インフラメンテがビジネスの発展にメンテ
アマゾン自身もクラウドのパワーを享受
- モバイルデバイス
- ECサイトなど
年商70億のビジネス規模だったときに必要なコンピュータリソースをAWSに毎日追加
世界中に広がるAWSの拠点
- 世界に11のデータセンター拠点
- 先日、新リージョンをリリース(Frankfurt)
- 28のAZ、52のエッジロケーション。
ガートナーのクラウドレポート
- 190ヵ国の国で利用されている。
- AWSはビジョンの完成度と実行度でトップ。
- 世界中の著名な企業でAWSが利用されている。
- airbnbやDropbox、Flipboard、Spotfiyのような、かつて無かったサービスがAWSでスタートしている。
日本では2万社以上のお客様でも利用している
全国の事例
北海道
- crypton→初音ミクの世界発信
- ファームノート→地方から世界に発信できる
ユーザコミュニティ
- JAWS-UGの紹介→約50ヶ所に
AWSクラウドを軸に
- BYOL→オンプレのライセンス移行
- クラウドサービス提供
- システムインテグレーション
- アプライアンス、ネットワークベンダーのクラウド対応
- 2006年3月14日、Amazon S3発表からの長い歴史
お客様のフィードバックに基づくイノベーションのペース
- 35件以上のメジャーなサービス発表
- 通算45回を超える価格改定
インテルの常に最新のインテルアーキテクチャーを利用
- モバイル向けサービスを拡充
企業が️移行を促進した3つのサービス
- 仮想プライベートクラウド→VPC
- 専用線接続サービス→DX
- 商用ライセンスの持ち込み→BYOL
顧客はどのようにAWSを利用しているのか?
- オンプレミス上の既存のIT
- データクラウドへ移行
- 新規構築
11ドメインのサイトにてAWSを利用
- 移行5年間の運用コスト込みで大幅なコスト削減
- スピードも向上した!!
NHKの紅白歌合戦
- セカンドスクリーン
- 生放送と連動して出演歌手や楽曲情報を表示するセカンドスクリーン機能を持ったスマートフォンアプリやWebブラウザー向けに、メッセージ配信プラットフォーム
- 弊社の以下ホームページに詳細があります。 https://classmethod.jp/cases/nhk/nhk-kouhaku-64/
スシロー
- 年間10億件にのぼるデータをクラウド上で解析
- 15分後の需要予測を店舗で実現→ビジネスに貢献
- 弊社の以下ホームページに詳細があります。 https://classmethod.jp/cases/sushiro/sushiro-all-data/
ERPもAWSで
- MISAWA→AWSに既存システムを移行
- HOYA→海外での移行
データーセンター移行もAWSで
- 丸紅がプライベートクラウドは更新せずAWSへ移行
- 4年かけて移行
AWSクラウドが採用される理由
- セキュリティ
- 運用負荷の軽減
- コスト削減
企業ユースの皆様の高い要望に応える高いセキュリティ
- データセンター
- セキュリティ技術
クラウドにより運用負荷が低減→本来の業務に集中
- 従来型のオンプレミスITインフラ 30パーセント:本来の業務、70%付帯的な業務
- クラウド化 逆転
オンプレミスに比べて大幅なTCO削減
- 東証 5年間トータルコスト、90%削減
- 花王 年間コストを80%削減 ・ガリバー オンプレミスと比較して3割削減
「失敗のコスト」も大幅に削減
- 初期投資の不要
- ITリソースの調達と変更に時間にかからない
- 「試してみる」ことが簡単になる
→「失敗のコスト」が下がり、ビジネスが加速
DocomoのしゃべってコンシェルもAWSを利用しており、役立った。
イノベーションを増やしたいなら、失敗のコストを下げなければならない MITメディアラボ 伊藤穣一さんの名言
まとめ
クラウドが気付く明日のビジネス
- クラウドは技術変化ではなく、ビジネスの変化
- クラウドによって、できないができる。
- クラウドがITエコシステムの中心に
ファームノートの挑戦! クラウドで加速する農業 × ITの未来
会社概要
2004年9月17日 株式会社スカイアーク創業 安心・安全なCMSを提供
スカイアーク Movable Typeのダントツの導入実績
株式会社ノベルズ × スカイアーク 2013/11/29に開業 帯広・札幌・東京の3拠点
畜産王国、北海道
コンセプト「牧場を手のひらに」 スライド背景が牛で萌える!!
酪農の現状
離農が進んでいる。 大規模化が進み。個別管理が煩雑に
経営の基本はWatching
牛の利益が人の利益
牛の管理はノート、人はカルテ。
パソコン版はあるものの・・・
- パソコンに入れても、作業現場に持ち運べない。
- データを活用したいが、データが加工しにくい
純国産の「牛個体管理システム」の構築
牛の発情を登録すると、次の発情をお知らせ。タイミングを逃すと種付けできずに機会損失し、損害となる。
- 牛の経歴も管理。
- 分析も可能。
- 牧場の見える化
100頭以下は無料で提供(Free)
AWSなのか?
- エンジニアの採用
- フリーミアムモデルの採用
- 将来の世界展開
- 省力化・コスト
Farmnoteのアーキテクチャー
- クライアントとサーバを完全分離
- クライアントはPC、スマホ、タブレット
- サーバはAPIサーバとして構築
- クライアント=サーバはJSON
- Backbone.jsをベースに開発された独自フレームワーク
- 弊社のエンジニアが個人プロジェクトを採用
- テンプレートエンジンやデータバインディングの機能を持ち、デザインと開発を・・・
アプリケーションの配信
クライアントサイド
- HTML/JS/画像はS3から
- ネイティブアプリはApple、Googleが配信
そのため、クライアントの配信はノータッチ!!
サーバサイド
APIサーバ
- Ruby on Ralis
- 手動の作業は作らない
- 運用の手間は排除したい。
- 開発に集中したい。
Elastic Beanstalkを用いている。→デプロイが簡単なため利用 ファームノートではGitHubを利用。日本語コメントでデプロイができなかったが、数日前に治った?
AWS以外のツール
- papertrail:ログサーバ
- pingdom:監視
- サードパーティーツールで調達
Farmnoteのデータ
- 牧場の経営情報
- 牛の飼養=ノウハウ(大事なデータ)
データストアとセキュリティ
- S3やRDSで決まり
Shared Responsbility Model
- アプリケーション側の心配だけしていれば良い
デバイス関連
- ビックデータ
- kinesis,DynamoDB,EMR,Redshift
- 関連ソリューションがすでに用意されている。
AWSを使う理由
- 運用管理コストを極限まで押さえられる
- 容易にスケールできる環境がある
- 初期投資「0」
- JAWS-UGの存在
- SKYAR、MTCMSがAWSをすでに利用
Farmnoteの未来
Roadmap
- 正式リリース、フリーミアムで認知度向上
- 大規模・団体向け機能リリース
- 100万頭達成
- 7月開始から120ユーザ獲得
- 30人のFarmnoteのてアンバサダー→ユーザからのフィードバックで改善
帯広から世界へ
TPPに負けない強い「地力」を提供