AWS CloudShellの環境の分離基準が気になったので確認してみた

AWS CloudShellの環境の分離基準が気になったので確認してみた

AWS CloudShellの環境は「IAMユーザー単位 + IAMロール単位 + スイッチロール元のIAMユーザー単位」で分離されていることが分かりました。正確には「arn:aws:sts::AWSアカウントID:assumed-role/ロール名/セッション名」毎に環境が作成されます。
Clock Icon2022.03.29

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

AWS CloudShellの環境がどんな基準で分かれているのか気になる

こんにちは、のんピ(@non____97)です。

皆さんはAWS CloudShellの環境がどんな基準で分かれているのか気になったことはありますか? 私はあります。

AWS CloudShellの公式ドキュメントに以下のような記載があります。

With AWS CloudShell, you have persistent storage of 1 GB for each AWS Region at no cost. Persistent storage is located in your home directory ($HOME) and is private to you.

Limits and restrictions for AWS CloudShell - AWS CloudShell

private to youですよ。private to you

このように表記されていると、どんな基準でprivate to youなのかが気になりますよね。私の方で言及している公式ドキュメントを探してみましたが、見当たりませんでした。

そこで、AWS CloudShellの環境がどんな基準で分かれているのか、実際に操作して確認してみました。

いきなりまとめ

  • AWS CloudShellの環境は「IAMユーザー単位 + IAMロール単位 + スイッチロール元のIAMユーザー単位」で分離されている
    • 正確には「arn:aws:sts::AWSアカウントID:assumed-role/ロール名/セッション名」毎に環境が作成される
    • マネージメントコンソールからスイッチロールする際はセッション名を変更できない

検証すること

考えられる分離基準は以下パターンがあります。(AWS CloudShellはリージョナルサービスであり、リージョン単位で分かれているのは自明なので検証しません)

  1. AWSアカウント単位
  2. IAMユーザー単位
  3. IAMユーザー単位 + IAMロール単位
  4. IAMユーザー単位 + IAMロール単位 + スイッチロール元のIAMユーザー単位
  5. IAMユーザー単位 + IAMロール単位 + スイッチロール元のAWSアカウントとIAMユーザーの単位

想定される分離基準を確認するために、以下のパターンでAWS CloudShellの環境を確認します。

  1. AWSアカウントAのIAMユーザーa
  2. AWSアカウントAのIAMユーザーb
  3. AWSアカウントAのIAMユーザーaからAWSアカウントAのIAMロール1にスイッチロール
  4. AWSアカウントAのIAMユーザーaからAWSアカウントAのIAMロール2にスイッチロール
  5. AWSアカウントAのIAMユーザーbからAWSアカウントAのIAMロール1にスイッチロール
  6. AWSアカウントBのIAMユーザーaからAWSアカウントAのIAMロール1にスイッチロール
  7. AWSアカウントBのIAMユーザーcからAWSアカウントAのIAMロール1にスイッチロール

確認方法としては、「他のパターンで作成したファイルが確認できるか」というシンプルな方法です。

確認してみた

1. AWSアカウントAのIAMユーザーa

実際に確認してみます。

まずは、「1. AWSアカウントAのIAMユーザーa」のパターンです。

確認した結果は以下の通りです。

# 操作しているIAMユーザーの情報を表示
[cloudshell-user@ip-10-1-10-126 ~]$ aws sts get-caller-identity
{
    "UserId": "<AIDACKCEVSQ6C2EXAMPLE1>",
    "Account": "<AWSアカウントA>",
    "Arn": "arn:aws:iam::<AWSアカウントA>:user/cloudshell-test-user-1"
}

# カレントディレクトリを確認
[cloudshell-user@ip-10-1-10-126 ~]$ pwd
/home/cloudshell-user

# /home 配下に cloudshell-user 以外のディレクトリがないか確認
[cloudshell-user@ip-10-1-10-126 ~]$ ls -l /home
total 20
drwxr-xr-x 3 cloudshell-user cloudshell-user  4096 Mar 29 02:13 cloudshell-user
drwx------ 2 root            root            16384 Mar 29 02:13 lost+found

# カレントディレクトリにファイルやディレクトリが無いか確認
[cloudshell-user@ip-10-1-10-126 ~]$ ls -l
total 0

# AWSアカウントAのIAMユーザーa で操作したことが分かる様にカレントディレクトリにファイルを作成
[cloudshell-user@ip-10-1-10-126 ~]$ touch cloudshell-test-user-1

# 作成したファイルの確認
[cloudshell-user@ip-10-1-10-126 ~]$ ls -l
total 0
-rw-rw-r-- 1 cloudshell-user cloudshell-user 0 Mar 29 02:14 cloudshell-test-user-1

2. AWSアカウントAのIAMユーザーb

続いて、「2. AWSアカウントAのIAMユーザーb」のパターンです。

これで「1. AWSアカウントAのIAMユーザーa」のパターンで作成したファイルを確認できれば、AWS CloudShellの環境はIAMユーザー単位ではなく、AWSアカウント単位で分離されていることになります。

確認した結果は以下の通りです。

# 操作しているIAMユーザーの情報を表示
[cloudshell-user@ip-10-0-28-37 ~]$ aws sts get-caller-identity
{
    "UserId": "<AIDACKCEVSQ6C2EXAMPLE2>",
    "Account": "<AWSアカウントA>",
    "Arn": "arn:aws:iam::<AWSアカウントA>:user/cloudshell-test-user-2"
}

# カレントディレクトリを確認
[cloudshell-user@ip-10-0-28-37 ~]$ pwd
/home/cloudshell-user

# /home 配下に cloudshell-user 以外のディレクトリがないか確認
[cloudshell-user@ip-10-0-28-37 ~]$ ls -l /home
total 20
drwxr-xr-x 3 cloudshell-user cloudshell-user  4096 Mar 29 02:28 cloudshell-user
drwx------ 2 root            root            16384 Mar 29 02:28 lost+found

# カレントディレクトリにファイルやディレクトリが無いか確認
[cloudshell-user@ip-10-0-28-37 ~]$ ls -l
total 0

# AWSアカウントAのIAMユーザーb で操作したことが分かる様にカレントディレクトリにファイルを作成
[cloudshell-user@ip-10-0-28-37 ~]$ touch cloudshell-test-user-2

# 作成したファイルの確認
[cloudshell-user@ip-10-0-28-37 ~]$ ls -l
total 0
-rw-rw-r-- 1 cloudshell-user cloudshell-user 0 Mar 29 02:32 cloudshell-test-user-2

結果としては、「1. AWSアカウントAのIAMユーザーa」のパターンで作成したファイルは確認できませんでした。そのため、少なくともIAMユーザー単位で環境は分かれていそうです。

3. AWSアカウントAのIAMユーザーaからAWSアカウントAのIAMロール1にスイッチロール

続いて、「3. AWSアカウントAのIAMユーザーaからAWSアカウントAのIAMロール1にスイッチロール」のパターンです。

これで「1. AWSアカウントAのIAMユーザーa」のパターンで作成したファイルを確認できれば、AWS CloudShellの環境はスイッチロールしているかどうかは関係なく、単純にIAMユーザー単位で分離されていることになります。

確認した結果は以下の通りです。

# 操作しているIAMユーザーの情報を表示
[cloudshell-user@ip-10-1-9-125 ~]$ aws sts get-caller-identity
{
    "UserId": "<AIDACKCEVSQ6C2EXAMPLE3>:cloudshell-test-user-1",
    "Account": "<AWSアカウントA>",
    "Arn": "arn:aws:sts::<AWSアカウントA>:assumed-role/cloudshell-test-role-1/cloudshell-test-user-1"
}

# カレントディレクトリを確認
[cloudshell-user@ip-10-1-9-125 ~]$ pwd
/home/cloudshell-user

# /home 配下に cloudshell-user 以外のディレクトリがないか確認
[cloudshell-user@ip-10-1-9-125 ~]$ ls -l /home
total 20
drwxr-xr-x 3 cloudshell-user cloudshell-user  4096 Mar 29 02:24 cloudshell-user
drwx------ 2 root            root            16384 Mar 29 02:23 lost+found

# カレントディレクトリにファイルやディレクトリが無いか確認
[cloudshell-user@ip-10-1-9-125 ~]$ ls -l
total 0

# AWSアカウントAのIAMユーザーaからAWSアカウントAのIAMロール1にスイッチロール で操作したことが分かる様にカレントディレクトリにファイルを作成
[cloudshell-user@ip-10-1-9-125 ~]$ touch cloudshell-test-role-1_cloudshell-test-user-1

# 作成したファイルの確認
[cloudshell-user@ip-10-1-9-125 ~]$ ls -l
total 0
-rw-rw-r-- 1 cloudshell-user cloudshell-user 0 Mar 29 02:25 cloudshell-test-role-1_cloudshell-test-user-1

結果としては、「1. AWSアカウントAのIAMユーザーa」のパターンで作成したファイルは確認できませんでした。そのため、IAMロールの情報も環境分離の要素に含まれていそうです。

4. AWSアカウントAのIAMユーザーaからAWSアカウントAのIAMロール2にスイッチロール

続いて、「4. AWSアカウントAのIAMユーザーaからAWSアカウントAのIAMロール2にスイッチロール」のパターンです。

これで先程の「3. AWSアカウントAのIAMユーザーaからAWSアカウントAのIAMロール1にスイッチロール」のパターンで作成したファイルを確認できれば、AWS CloudShellの環境はスイッチロール先のIAMロールは関係ないことになります。

確認した結果は以下の通りです。

# 操作しているIAMロールの情報を表示
[cloudshell-user@ip-10-0-64-44 ~]$ aws sts get-caller-identity
{
    "UserId": "AROA6KUFAVPUQPSAPYPG5:cloudshell-test-user-1",
    "Account": "<AWSアカウントA>",
    "Arn": "arn:aws:sts::<AWSアカウントA>:assumed-role/cloudshell-test-role-2/cloudshell-test-user-1"
}

# カレントディレクトリを確認
[cloudshell-user@ip-10-0-64-44 ~]$ pwd
/home/cloudshell-user

# /home 配下に cloudshell-user 以外のディレクトリがないか確認
[cloudshell-user@ip-10-0-64-44 ~]$ ls -l /home
total 20
drwxr-xr-x 3 cloudshell-user cloudshell-user  4096 Mar 29 02:26 cloudshell-user
drwx------ 2 root            root            16384 Mar 29 02:26 lost+found

# カレントディレクトリにファイルやディレクトリが無いか確認
[cloudshell-user@ip-10-0-64-44 ~]$ ls -l
total 0

# AWSアカウントAのIAMユーザーaからAWSアカウントAのIAMロール2にスイッチロール が操作したことが分かる様にカレントディレクトリにファイルを作成
[cloudshell-user@ip-10-0-64-44 ~]$ touch cloudshell-test-role-2_cloudshell-test-user-1

# 作成したファイルの確認
[cloudshell-user@ip-10-0-64-44 ~]$ ls -l
total 0
-rw-rw-r-- 1 cloudshell-user cloudshell-user 0 Mar 29 02:27 cloudshell-test-role-2_cloudshell-test-user-1

結果としては、「3. AWSアカウントAのIAMユーザーaからAWSアカウントAのIAMロール1にスイッチロール」のパターンで作成したファイルは確認できませんでした。そのため、「IAMユーザーが同じでもスイッチロール先のIAMロールが異なれば別の環境が作成される」ということになります。

5. AWSアカウントAのIAMユーザーbからAWSアカウントAのIAMロール1にスイッチロール

続いて、「5. AWSアカウントAのIAMユーザーbからAWSアカウントAのIAMロール1にスイッチロール」のパターンです。

これで「3. AWSアカウントAのIAMユーザーaからAWSアカウントAのIAMロール1にスイッチロール」のパターンで作成したファイルを確認できれば、AWS CloudShellの環境はスイッチロール元のIAMユーザー単位では分離されないことになります。

確認した結果は以下の通りです。

# 操作しているIAMロールの情報を表示
[cloudshell-user@ip-10-0-94-135 ~]$ aws sts get-caller-identity
{
    "UserId": "<AIDACKCEVSQ6C2EXAMPLE3>:cloudshell-test-user-2",
    "Account": "<AWSアカウントA>",
    "Arn": "arn:aws:sts::<AWSアカウントA>:assumed-role/cloudshell-test-role-1/cloudshell-test-user-2"
}

# カレントディレクトリを確認
[cloudshell-user@ip-10-0-94-135 ~]$ pwd
/home/cloudshell-user

# /home 配下に cloudshell-user 以外のディレクトリがないか確認
[cloudshell-user@ip-10-0-94-135 ~]$ ls -l /home
total 20
drwxr-xr-x 3 cloudshell-user cloudshell-user  4096 Mar 29 02:33 cloudshell-user
drwx------ 2 root            root            16384 Mar 29 02:33 lost+found

# カレントディレクトリにファイルやディレクトリが無いか確認
[cloudshell-user@ip-10-0-94-135 ~]$ ls -l
total 0

# AWSアカウントAのIAMユーザーaからAWSアカウントAのIAMロール2にスイッチロール で操作したことが分かる様にカレントディレクトリにファイルを作成
[cloudshell-user@ip-10-0-94-135 ~]$ touch cloudshell-test-role-1_cloudshell-test-user-2

# 作成したファイルの確認
[cloudshell-user@ip-10-0-94-135 ~]$ ls -l
total 0
-rw-rw-r-- 1 cloudshell-user cloudshell-user 0 Mar 29 02:34 cloudshell-test-role-1_cloudshell-test-user-2

結果としては、「3. AWSアカウントAのIAMユーザーaからAWSアカウントAのIAMロール1にスイッチロール」のパターンで作成したファイルは確認できませんでした。そのため、「スイッチロール先のIAMロールが同じでもIAMユーザーが異なれば別の環境が作成される」ということになります。

6. AWSアカウントBのIAMユーザーaからAWSアカウントAのIAMロール1にスイッチロール

続いて、「6. AWSアカウントBのIAMユーザーaからAWSアカウントAのIAMロール1にスイッチロール」のパターンです。

これで「3. AWSアカウントAのIAMユーザーaからAWSアカウントAのIAMロール1にスイッチロール」のパターンで作成したファイルを確認できれば、AWS CloudShellの環境はスイッチロール元のAWSアカウント単位では分離されないことになります。

確認した結果は以下の通りです。

# 操作しているIAMロールの情報を表示
[cloudshell-user@ip-10-1-9-125 ~]$ aws sts get-caller-identity
{
    "UserId": "<AIDACKCEVSQ6C2EXAMPLE3>:cloudshell-test-user-1",
    "Account": "<AWSアカウントA>",
    "Arn": "arn:aws:sts::<AWSアカウントA>:assumed-role/cloudshell-test-role-1/cloudshell-test-user-1"
}

# カレントディレクトリを確認
[cloudshell-user@ip-10-1-9-125 ~]$ pwd
/home/cloudshell-user

# /home 配下に cloudshell-user 以外のディレクトリがないか確認
[cloudshell-user@ip-10-1-9-125 ~]$ ls -l /home
total 20
drwxr-xr-x 3 cloudshell-user cloudshell-user  4096 Mar 29 02:25 cloudshell-user
drwx------ 2 root            root            16384 Mar 29 02:23 lost+found

# カレントディレクトリにファイルやディレクトリが無いか確認
[cloudshell-user@ip-10-1-9-125 ~]$ ls -l
total 0
-rw-rw-r-- 1 cloudshell-user cloudshell-user 0 Mar 29 02:25 cloudshell-test-role-1_cloudshell-test-user-1

3. AWSアカウントAのIAMユーザーaからAWSアカウントAのIAMロール1にスイッチロール」のパターンで作成したファイルは確認できました。そのため、「同じ名前のIAMユーザーを使えばスイッチロール元のAWSアカウントが異なっていたとしても、同じ環境として扱われる」ということを確認できました。

7. AWSアカウントBのIAMユーザーcからAWSアカウントAのIAMロール1にスイッチロール

続いて、「7. AWSアカウントBのIAMユーザーcからAWSアカウントAのIAMロール1にスイッチロール」のパターンです。

これで「3. AWSアカウントAのIAMユーザーaからAWSアカウントAのIAMロール1にスイッチロール」のパターンで作成したファイルを確認できなければ、AWS CloudShellの環境は「IAMユーザー単位 + IAMロール単位 + スイッチロール元のIAMユーザー単位」であることが確定します。

確認した結果は以下の通りです。

# 操作しているIAMロールの情報を表示
[cloudshell-user@ip-10-0-31-29 ~]$ aws sts get-caller-identity
{
    "UserId": "<AIDACKCEVSQ6C2EXAMPLE3>:cloudshell-test-user-3",
    "Account": "<AWSアカウントA>",
    "Arn": "arn:aws:sts::<AWSアカウントA>:assumed-role/cloudshell-test-role-1/cloudshell-test-user-3"
}

# カレントディレクトリを確認
[cloudshell-user@ip-10-0-31-29 ~]$ pwd
/home/cloudshell-user

# /home 配下に cloudshell-user 以外のディレクトリがないか確認
[cloudshell-user@ip-10-0-31-29 ~]$ ls -l /home
total 20
drwxr-xr-x 3 cloudshell-user cloudshell-user  4096 Mar 29 02:39 cloudshell-user
drwx------ 2 root            root            16384 Mar 29 02:39 lost+found

# カレントディレクトリにファイルやディレクトリが無いか確認
[cloudshell-user@ip-10-0-31-29 ~]$ ls -l
total 0

結果としては、「3. AWSアカウントAのIAMユーザーaからAWSアカウントAのIAMロール1にスイッチロール」のパターンで作成したファイルは確認できませんでした。そのため、AWS CloudShellの環境は「IAMユーザー単位 + IAMロール単位 + スイッチロール元のIAMユーザー単位」ということになります。

スイッチロール元のIAMユーザー名の重複には注意しよう

AWS CloudShellの環境の分離基準が気になったので確認してみました。

調査の結果、AWS CloudShellの環境は「IAMユーザー単位 + IAMロール単位 + スイッチロール元のIAMユーザー単位」で分離されていることが分かりました。

正確には「arn:aws:sts::AWSアカウントID:assumed-role/ロール名/セッション名」毎に環境が作成されます。

これは各パターンのaws sts get-caller-identityの実行結果を見れば分かります。そうです。「3. AWSアカウントAのIAMユーザーaからAWSアカウントAのIAMロール1にスイッチロール」と「6. AWSアカウントBのIAMユーザーaからAWSアカウントAのIAMロール1にスイッチロール」のパターンのみ実行結果が一致しています。

どちらもArnarn:aws:sts::AWSアカウントA:assumed-role/cloudshell-test-role-1/cloudshell-test-user-1となっています。

スイッチロール元のセッションのARNはarn:aws:sts::AWSアカウントID:assumed-role/ロール名/セッション名というフォーマットです。こちらのフォーマットの通り、スイッチロール元のAWSアカウントIDはARNに含まれません。また、マネージメントコンソールからスイッチロールする際はセッション名を変更できず、セッション名はスイッチロール元のIAMユーザー名になります。

そのため相当なレアケースですが、IAMユーザーの名前が重複しており、スイッチロール先のIAMロールを共用している場合は同じ環境が割当たることになります。このような事象を避けるためにIAMユーザー名をなるべくユニークな名前にした方が良いかもしれませんね。

この記事が誰かの助けになれば幸いです。

以上、AWS事業本部 コンサルティング部の のんピ(@non____97)でした!

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.