正式リリースされた「AWS Cost Anomaly Detection」を利用して、EC2 Mac インスタンスの課金を検出させてみた
AWSチームのすずきです。
2020年12月16日、AWS Cost Anomaly Detection 機械学習モデルを利用して 異常なAWSコストの発生を検出するサービスが正式リリースされました。
「Cost Anomaly Detectio」(コスト異常検出) の 設定と、異常なAWS利用コストがどのように検出されるか、 reInvent2020中に発表された EC2 Mac インスタンス の評価利用で発生した結果について紹介させていただきます。
設定
AWSコスト管理
AWS コスト管理ダッシュボードの「コスト異常検出」を利用します。
モニター作成
AWSのサービスを対象とするモニターを作成しました。
通知設定
検出された異常なコストが$10以上であった場合に、指定メールアドレスに通知する設定としました。
検出履歴
「コスト異常検出」 の検出履歴画面で、検出結果を確認しました。
、
EC2で発生した $32.91 コストの詳細は、シンガポールリージョンで起動した EC2 Mac インスタンス (mac1)の利用によるものでした。
2020年12月時点の「mac1」の最小利用時間は24時間。シンガポールリージョンでは $32.496 ($1.354 × 24時間)の専有ホスト利用費が発生します。
評価
個々の検出結果に対し評価を実施する事が可能です。
評価結果を提供する事で、異常なコスト検出精度の向上が期待できる模様です。
評価結果は履歴にも反映され、検出結果のステータス管理にも役立ちます。
通知
通知しきい値$10を超過していたため、以下のメールが指定したメールアドレス宛に到着していました。
{ "accountId": "000000000000", "anomalyStartDate": "2020-12-01T00:00:00Z", "anomalyEndDate": "2020-12-02T00:00:00Z", "anomalyId": "00000000-6a7f-4839-9c08-000000000000", "dimensionalValue": "Amazon Elastic Compute Cloud - Compute", "monitorArn": "arn:aws:ce::000000000000:anomalymonitor/00000000-816f-4836-81eb-000000000000", "anomalyScore": { "maxScore": 0.67, "currentScore": 0.67 }, "impact": { "maxImpact": 16.73, "totalImpact": 32.91 }, "rootCauses": [ { "service": "Amazon Elastic Compute Cloud - Compute", "region": "ap-southeast-1", "linkedAccount": "000000000000", "usageType": "APS1-HostUsage:mac1" } ] }
まとめ
多数の関係者やリソースが存在するAWSアカウントで、 想定外のAWS利用を早期に検出する手段の一つとして 「Cost Anomaly Detectio」(コスト異常検出)は有効と思われます。
「コスト異常検出」は追加費用なく利用可能です。AWS Budgetsの予算管理と合わせてご活用ください。