Amazon Linux2 インスタンスを再起動なしでEBS拡張する方法
はじめに
かつまたです。EC2にアタッチされたEBSボリュームをインスタンスやOSの再起動なしでサイズ変更することができるか気になったことはありませんか?
調査中にWindowsやLinuxともに過去のブログは確認できましたが現在でも問題なく可能か気になったので、2025年版としてAmazon Linux2 インスタンスにおける再起動なしのサイズ変更方法を確認しました。
やってみた
ボリューム変更
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作成済みのEC2にアタッチされているEBSボリュームを選択し、「ボリュームの変更」を選択します。
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任意のサイズにボリュームサイズを変更します。今回は8GB→16GBに変更しました。
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上記マネジメントコンソールでの操作により、見かけ上のサイズは変更されましたが、内部のサイズはまだ変更が完了していません。以降の手順でファイルシステムを拡張する必要があります。
パーティション変更
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該当EC2に接続し、
lsblk
コマンドを入力し、現在のボリュームのパーティション状況を確認します。
ディスクは16GBとなっていますがパーティションは8GBのままになっていることが確認できます。 -
以下コマンドによりパーティションを拡張します。
sudo growpart /dev/xvda 1
- 再度
lsblk
コマンドで確認します。パーティションも16GBに変更されていることが確認できました。
ファイルシステム変更
パーティション拡張後、ファイルシステムについても拡張操作を行います。
- 以下コマンドで拡張する必要があるファイルシステムの名前、サイズ、タイプ、およびマウントポイントを取得します。
df -hT
出力から、/dev/nvme0n1ファイルシステムのサイズが8GBのままであることが確認できます。
- 上記出力からxfsファイルタイプであることも確認できたため、以下コマンドにより、ファイルシステムを拡張します。
sudo xfs_growfs -d /
- 再度
df -hT
コマンドを実行して拡張されていることを確認します。
16GBに拡張されていることを確認できました。
おわりに
ご覧いただきありがとうございました。無事現在(2025/05)においてもインスタンスやOSの再起動なしでAmazon Linux2インスタンスのEBSボリュームサイズ変更を実行することができました。
一方で、Amazon Linux2インスタンスであっても自身の環境固有のOSやミドルウェア側での設定等により、上記に当てはまらない可能性も考えられるので、念のため事前にAMIを取得して検証していただくこともお勧めします。
参考資料
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