
技術勉強会コミニティ品川会#4で「AWS Lambda durable functionsでBacklog課題の完了サマリーを自動生成し、Slackで承認するフローを構築してみた」というタイトルで発表しました。
リテールアプリ共創部のるおんです。
2026/03/25 品川会#04 で「AWS Lambda durable functionsでBacklog課題の完了サマリーを自動生成し、Slackで承認するフローを構築してみた」というテーマで登壇しました。
登壇資料
概要
今回は、Backlogで課題が完了したときに AIが自動でサマリーを生成し、Slackでの承認フローを経てBacklogにコメントを投稿する システムについてお話ししました。
以前、このシステムの技術的な詳細についてブログを書いています。
登壇では主に以下の内容をお話ししました。
- 背景・モチベーション(Backlogでの課題管理で困ること、完了サマリーの運用)
- 実際のデモ(課題を完了 → Slackに承認リクエスト → 承認してBacklogに投稿)
- なぜ AWS Lambda durable functions を選んだのか
- アーキテクチャ全体像と使用技術
- 処理フローの詳細(ソースコード解説)
- durable functions の重要な概念(チェックポイント/リプレイ機構)
背景
Backlogで課題管理をしていると、コメントが大量にあり最終的な結論が埋もれてしまう、後から見返したときに「何が決まったのか」わからない、という問題がよく起こります。そこで、課題が完了したら「完了サマリー」を投稿する運用をしていました。
しかし、毎回手動でエクスポート → サマリー生成 → コピペという3ステップを踏むのは正直めんどくさい。この作業を自動化したいというのが今回のモチベーションでした。
durable functions を選んだ理由
このシステムの肝は Slackでの人間による承認フロー です。AIが生成したサマリーをそのまま投稿するのではなく、人間が確認してから投稿するHuman-in-the-loopの設計にしています。
しかし、通常のLambdaは最大15分のタイムアウト制限があり、人間の承認を数時間〜数日待つことには向いていません。そこで re:Invent 2025 で発表された AWS Lambda durable functions を採用しました。最大1年間実行可能で、待機中はコンピュート料金が発生しないという特徴があり、今回のユースケースにぴったりでした。
特にお伝えしたかったポイント
- callbackIdの受け渡し:
context.createCallback()で生成したcallbackIdをSlackボタンのvalueに埋め込み、ユーザーがボタンをクリックしたときにSendDurableExecutionCallbackSuccessCommandで待機中のDurable Functionを再開する仕組み - 2つのLambdaに分ける理由:待機中のDurable Functionを再開するにはLambda API経由でコールバックを送信する必要があり、各invocationは独立したdurable executionを生成するため、コールバックを受け取る「仲介役」としてのAPI Lambdaが必要
- チェックポイント/リプレイ機構:
context.step()で完了した処理はチェックポイントとして保存され、リプレイ時にスキップされる。決定論的なコードが必要な点やstepの返り値で状態を引き継ぐ点など、実装上の注意点
イベントの雰囲気
品川会は、Japan AWS Jr. Championsのメンバーが立ち上げた技術勉強会コミュニティです。若手エンジニアとジュニチャンの交流の場として、技術を通じた世代を超えた取り組みや知見の共有が行われています。
今回も様々なテーマで登壇があり、活発な議論が行われていました。発表後の質疑応答や懇親会ではdurable functionsの実運用に関する質問やAWS全般についての意見交換ができ、非常に有意義な時間を過ごせました。
こうした勉強会の場で発表すると、自分の理解の整理になるだけでなく、他のエンジニアからフィードバックや新しい視点をいただけるのがありがたいですね。
おわりに
durable functionsはre:Invent 2025で発表された比較的新しい機能ですが、Human-in-the-loopのようなユースケースでは非常に強力です。普通のTypeScriptコードでワークフローを記述できる点も、開発者にとっては嬉しいポイントでした。
システムの詳しい実装やソースコードについてはブログとGitHubリポジトリで公開していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
以上、どなたかの参考になれば幸いです。
参考







