EC2 M1 Mac インスタンスがGAされていたので立ち上げてみた

2022.08.05

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こんにちは、森田です。

昨年の re:Invent 2021 で、EC2 M1 Mac インスタンスのプレビューが発表されていましたが、この度GAとなったようなので早速触ってみました。

EC2 M1 Mac について

利用可能なAWSリージョン

  • 米国東部 (バージニア北部)
  • 米国西部 (オレゴン)
  • 欧州 (ダブリン)
  • アジアパシフィック (シンガポール)

考慮事項

  • Intel Mac 同様に、Dedicated Hosts のベアメタルインスタンスとしてDedicated Host 1つにつき、1つのMacインスタンスのみ使用可能となります。
  • Dedicated Host の削除(リリース)するには、24時間経過後(なので、最低でも24時間分の料金が発生する)
  • Mac インスタンスの停止と終了時にスクラブワークフローが実行され、その間は停止した Mac インスタンスの起動や新しい Mac インスタンスを起動ができない
  • スクラブワークフロー中は、課金はされない

他にも考慮事項がございますので、詳しくはAWSドキュメントをご確認ください。

やってみる

では、M1 Macインスタンスを起動していきます。

今回は、us-east-1(バージニア北部)にて作成していきます。

Dedicated Hosts(専有ホスト)の作成

まずは、AWSコンソールより Dedicated Hosts の作成を行います。

インスタンスファミリーをmac2、インスタンスタイプを mac2.metalを指定し作成完了まで進めます。

M1 Mac EC2 インスタンスの作成

続いて、インスタンスの作成を行います。

まず、AMIでは、M1 Mac とするためMac-Armの選択を行い、任意のmacOSを選択します。(画像では、macOS Montereyを指定しています)

 

インスタンスタイプは、mac2.metalを指定します。

また、高度な詳細内のテナンシーの設定を行います。

テナンシーを専有ホストとし、先ほど作成したDedicated HostsのIDを指定します。

その他、ネットワークの設定などは通常のEC2起動と同じように進めます。

しばらくすると、インスタンスの状態が実行中となり、パブリックIPを使用して接続できるようになります。

接続確認

今回は、SSHによる接続とVNC接続ができるかを試します。

SSH接続

SSH接続は、通常のEC2インスタンスと同様に以下のコマンドをローカルPCで行います。

ssh接続

$ ssh -i 秘密鍵 ec2-user@パブリックIP

接続に成功すると、以下のように表示されます。

VNC接続するためには、Apple Remote Desktop エージェントの起動、アクセス許可を行う必要があるので、SSH接続後、EC2インスタンス上で以下のコマンドを実行します。

ARD有効化

$ sudo /System/Library/CoreServices/RemoteManagement/ARDAgent.app/Contents/Resources/kickstart \
-activate -configure -access -on \
-restart -agent -privs -all

VNC接続時、ログインが求められるので、ec2-userのパスワードを設定を下記コマンドで行います。

$ sudo passwd ec2-user

VNC接続

VNC接続するためには、ポートフォワードし、ローカルPCで接続できるようにします。

まずは、以下のコマンドでローカルポートフォワードを行います。

ssh接続

$ ssh -L 5900:localhost:5900 -i 秘密鍵 ec2-user@パブリックIP

上記実行後、Webブラウザにて vnc://localhost:5900を開きます。

ユーザ名は ec2-user、パスワードは先ほど設定したものを入力することで、以下のように M1 Mac へログインできます。

最後に

M1 Mac インスタンスを起動してみましたが、起動自体は思ったよりも簡単にできました。

ぜひ、皆さんも試してみてはいかがでしょうか。

なお、試される場合は、一度AWSドキュメントの確認をオススメします。