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こんにちは、菊池です。
AWSの東京リージョン開設からちょうど10周年となる本日2021年3月2日、日本国内2番目となる大阪リージョン(ap-northeast-3)が正式に利用可能になりました。
大阪でのリージョン提供は、2018年2月にローカルリージョンという制限付きリージョンとして、すでに開始されていました。そして、昨年には2021年初頭に正式リージョンへの昇格もアナウンスされていました。
マネジメントコンソールからは通常のリージョンと同様に選択可能になっています。また、近年追加される新リージョンでは、オプトインによる利用が一般的でしたが、大阪リージョンはオプトインなしに利用可能となっていました。
大阪リージョンを使ってみる
早速、新しく利用可能になった大阪リージョンを使ってみました。
まずは利用可能なAZの確認です。
$ aws ec2 describe-availability-zones --region ap-northeast-3
{
"AvailabilityZones": [
{
"State": "available",
"OptInStatus": "opt-in-not-required",
"Messages": [],
"RegionName": "ap-northeast-3",
"ZoneName": "ap-northeast-3a",
"ZoneId": "apne3-az3",
"GroupName": "ap-northeast-3",
"NetworkBorderGroup": "ap-northeast-3"
},
{
"State": "available",
"OptInStatus": "opt-in-not-required",
"Messages": [],
"RegionName": "ap-northeast-3",
"ZoneName": "ap-northeast-3b",
"ZoneId": "apne3-az1",
"GroupName": "ap-northeast-3",
"NetworkBorderGroup": "ap-northeast-3"
},
{
"State": "available",
"OptInStatus": "opt-in-not-required",
"Messages": [],
"RegionName": "ap-northeast-3",
"ZoneName": "ap-northeast-3c",
"ZoneId": "apne3-az2",
"GroupName": "ap-northeast-3",
"NetworkBorderGroup": "ap-northeast-3"
}
]
}
最初から3つのAZが利用できるようです。
続いて、インスタンスを起動しました。ローカルリージョンの頃はオンデマンドインスタンスの利用はできませんでしたが、オンデマンドでも起動可能になっています。
せっかくなので、東京リージョンのVPCとPeeringで接続し、東京 - 大阪のEC2インスタンス間の通信遅延を測定してみました。
双方ともにインスタンスタイプ t3.micro、Amazon Linux2 で、大阪(apne3-az1)と東京(apne1-az1)との間でPing 100回の結果です。
$ ping 172.16.1.111 -c 100
:
100 packets transmitted, 100 received, 0% packet loss, time 99137ms
rtt min/avg/max/mdev = 9.197/9.287/9.462/0.107 ms
安定して10msec以下となっていました。
最後に
待望の日本2つ目のリージョン、大阪リージョンが利用可能になりました。マルチリージョン構成でのDRサイト構築を国内で実現可能になります。
東京リージョンと比較すると、まだ提供サービスが少ないようですが、クラウド活用の選択肢が大きく広がるアップデートです。