【レポート】- Philips HSDP – ヘルスケアのためのクラウドベースのIoTプラットフォーム #reinvent #IOT206

2017.12.19

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はじめに

Classmethod CANADA 塩谷です。
re:Invent 2017のセッション「IOT206 - Philips HSDP - A Cloud-Based IoT Platform Purposefully Built for Healthcare」に参加しました。
そちらのセッションレポートです。

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セッション概要

In this session, we present the Philips HealthSuite Digital platform (HSDP), which was purposefully built to address the complex challenges of healthcare. HSDP features deep clinical databases, patient privacy, industry standards and protocols, and personal and population data visualizations. You will learn how AWS Professional Services and Philips partnered to build a new core IoT platform for device management, data storage, and data integration leveraging AWS technologies. HSDP is built using AWS IoT and a serverless, microservices-based architecture based on AWS Lambda and Amazon API Gateway.

セッション資料

レポート

HDSP

・HDSPとはHealthSuite Digital platform
・なぜIoTがわたしたちの健康に必要なのか?
・IoTは人々の健康に重大なインパクトをあたえる
・IoTソリューションはコネクティビティ以上のものを必要としている

The global healthcare challenge

人々のヘルスケアのお話。

・3人のうち1人は癌を患う
・高齢化が進み、2035年には人口の20%が50歳以上になると思う
・5億人以上の人が呼吸の病気に苦しむ
・健康に関しての問題は全員が直面する

自分たちは健康か?の質問に、
・アメリカ人の84%の人が自分たちの健康を優れていると回答
 医療の専門家たちの回答は53%だった
・医者は10%

ヘルステクノロジー

テクノロジーとコネクトすることで、生活が改善される
・63%の市民がヘルステクノロジーはライフスタイルを改善するために重要と考えている
・73%の医療の専門家はテクノロジーが医療問題の予防を改善するために重要であると考えている

他の業界を見てみると・・・

・音楽業界
 -> 最近では音楽をどこにでも持っていける
 -> 好きなようにカスタマイズできるし、シェアすることもできる

・金融業界
 -> リアルタイムなトランザクションは自動的に更新される
 -> いつでもさまざまなプラットフォームに参加することができる

 例えば、誰かにお金を送金する時に、たとえ自分と相手が違うプラットフォームを使用していても
 アプリ上でクリックをするだけで送金を行うことができる。
  なぜ、ヘルスケアはそうではないのか?

スピーカーの方の経験。
・診察のため、父を病院に連れて行った際に病院側は彼の健康状態を知らなかった
・同じ病院で3週間前に手術をうけ、2日前に退院したことも知らなかった
・同じ病院内だが、共有ができていない

 状態、いままでの履歴、環境などを入力してデータとして残せば
 データを使って今後、何が行えるかを実際に把握することができる。

[VIDEO]Philips HealthSuite Digital Platform

アプリの紹介。
・赤ちゃんの状態をトラッキングするアプリケーション
・授乳パターンや睡眠パターンを把握して、データを使用してルーチンを構築する
・身長と体重もトラッキング
・他のベビー用品とも接続でき、簡単にトラッキングが可能
・スマホでデータを見ることができるため、専門家や医者にアドバイスを受けるときは
 そのままスマホを見せるだけでOK

自社のデバイスとサードパーティ製のデバイスを一緒に使用することで、お客様のための総合的なソリューションを実現する

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このスライドを見てわかることは、彼らはみんなデータにアクセスすることが必要だということ。

What we hear from customers

HealthSuite Digital Platformの画像を貼る

・クライアントからどのような質問がくるのか?
 -> 機能的に、どのように機能するのか
 -> どのようにしてこれをプラットフォームにするのか
 -> どのように実装すれば良いのか
 -> どのように設計すれば良いのか

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・AWSプロフェッショナルサービスは、成功のためにカスタマイズしたレシピを開発できる
・ハイタッチエンゲージメントモデル
・社内の専門知識とAWSパートナーネットワークを活用する
・ライフサイクルロードマップから最適化までのサポート
・ビジネスとテクノロジーの両方に重点を置いている

What led you to AWS IoT? AWS IoTを使用することにした決め手とは・・・?

・パートナーシップ、プラットフォームが必要
・ではどのように決定したのか?
・Philipsは10年以上前からIoTのプラットフォームを構築していた(最初はテレビ事業)
・様々な重要な要件が必要であるため、AWSを使用した経験から当然のことながら自然にAWSを使用することを決定
・IoTは非常に競争の激しい場所ではあるが、自分たちが懸念していること、例えば非常に困難な医療事例であってもAWSはそれらの要件を満たすために実際にスケールアップできる能力がある
・未接続のオペレーションをサポートするための多くのニーズを認識し続けている
・常にそのネットワークに依存することはできませんが、SLAの要件のいくつかに対応できるようにするためには、接続解除の状態で、同じクラウド環境を前提にすることは、私たちにとっても非常に重要
・コストメリットがある
・IOTの業界固有の要件とそれをサポートするアーキテクチャーについて教えてくれた

What are the new opportunities ahead?

・Philipsと共により効果的に接続してデータを取り出すようにすればさらに効果的にデバイスを管理する新たな機会がうまれる
・業界に持ち込むことができる何かを考えている
・わたしたちは健康にかなりのお金を費やしていることを知っている。
 より良い生活を送るために全てが解決するわけではないが、できることはたくさんある。
 医療コストを下げることについても同様。
・日々の生活の中で遭遇する様々なヘルスケアのエピソードとデータを組み合わせて使用するために常にデータを引き出している
・専門知識と経験が多くの人に伝えることができる素晴らしい機会を得たと考えている
・Philipsと医療関係者は共同体。共に協力してデータを集め、世界の介護者がお客様により良いソリューションを提供してくれたことに感謝する

おわりに

AWSとPhilips社のヘルスケアとIoTのセッションでした。北米のIoTの事例を知りたくて参加しました。

実は今まであまりIoTというものを意識したことがなかったのですが、とても可能性が広がる素晴らしいものですね。 そして身近です。
とても興味深く、良い勉強になりました。