
AWS サインイン画面の新しいエクスペリエンスを試してみた
はじめに
2026年8月、AWSマネジメントコンソールのIAMユーザーサインイン画面に、「新しいエクスペリエンスへ」という案内バナーが表示されるようになりました。案内には、この新しいエクスペリエンスが2026年半ばから導入される旨が記載されています。従来はルートユーザーとIAMユーザーで別の画面を使い分けていましたが、新しい画面では最初にメールアドレスを入力し、その値に応じて認証経路が振り分けられます。
本記事では、新しいサインイン画面にルートユーザーのメールアドレス、AWS Builder IDに登録済みのメールアドレス、AWSと未連携のGoogleアカウントを順に入力しました。それぞれの画面遷移を確認しました。
検証内容
新しいエクスペリエンスへの案内
IAMユーザーのサインイン画面に、新しいサインイン体験へ切り替えられる案内が表示されます。

案内から新しいエクスペリエンスへ進むと、サインイン方法を選ぶ画面へ移動しました。
ルートユーザー・IAMユーザーでサインインする場合
新しいサインイン画面にルートユーザーのメールアドレスを入力したところ、従来のルートユーザーサインイン画面へ遷移しました。入力する項目もそのままで、パスワード入力以降の流れは変わりません。

IAMユーザーを選んだ場合も、従来のIAMユーザーサインイン画面がそのまま出てきます。アカウントIDとユーザー名、パスワードの入力欄に変化はありませんでした。新しいエクスペリエンスは、既存のIAMユーザー運用の入口を差し替えるものではありません。
AWS Builder ID登録済みメールアドレスでサインインする場合
AWS Builder IDに登録済みのメールアドレスを入力すると、AWS Builder IDのサインイン画面が現れました。マネジメントコンソールのサインイン画面が、AWS Builder IDで認証するための入口も兼ねる形になっています。

ソーシャルログインを選択する場合
新しいサインイン画面では、メールアドレスの入力に加えてソーシャルログインの選択肢が提示されます。

画面上では、GoogleのほかにGitHub、Apple、Amazonアカウントによるサインインも選択できます。本記事では、Googleアカウントのみを検証しました。
AWSと未連携のGoogleアカウントを選択すると、Google側の同意画面が表示されました。

同意後はAWS Builder IDが作成され、最初のプロジェクトを作成する画面に切り替わりました。画面ヘッダーにAWS Builder IDが表示されており、このソーシャルログインがAWS Builder ID経由の認証として扱われていることが分かります。

この画面で「初めてのプロジェクトを作成」を選ぶと、新規AWSアカウントの作成画面に進みますが、以降の手順は本記事では省略します。
Googleアカウントの設定画面でリンク済みアプリを確認すると、連携先としてAWS Builder IDが登録されていました。Googleアカウントで直接マネジメントコンソールにサインインするのではなく、Builder IDを介した連携であることを裏付けています。

なお、IAM Identity Center(SSO)はStart URLという専用のサインイン入り口を使うため、今回のサインイン画面の変更とは無関係です。AWSアカウントの新規作成手順自体もここでは扱いません。
まとめ
新たにAWSアカウントを作成する際、Googleアカウントなどのソーシャルログインを用いてAWS Builder IDを作成し、その後にAWSアカウントの作成へ進めるようになるアップデートです。
ルートユーザーのメールアドレスとパスワードは、フィッシングサイトなどの不正ログインページで盗み取られるリスクがあります。このリスクに対して、パスキー等で適切に保護されたGoogleアカウントとのソーシャルログインは有効な選択肢になり得ます。一方で、ルートアカウントを複数名で管理することは難しくなり、ソーシャルログインに利用するアカウントで問題が発生した場合、AWSアカウントにアクセスできなくなるリスクもあります。
新しいエクスペリエンスでソーシャルログインを利用してAWSアカウントを作成した場合は、ルートユーザーの連絡先とは別に、予備の連絡先を設定することをおすすめします。
現時点ではプレビュー段階で、正式な仕様は公開されていません。正式提供が開始されたタイミングで、改めて検証して紹介したいと思います。







