AWS サインイン画面の新しいエクスペリエンスを試してみた

AWS サインイン画面の新しいエクスペリエンスを試してみた

AWSマネジメントコンソールのサインイン画面に、新しいエクスペリエンスへの案内が表示されるようになりました。メールアドレスやソーシャルログインの選択に応じて認証経路が振り分けられるこの画面で、ルートユーザー、IAMユーザー、AWS Builder ID、AWSと未連携のGoogleアカウントを試し、それぞれの画面遷移を確認しました。
2026.08.19

はじめに

2026年8月、AWSマネジメントコンソールのIAMユーザーサインイン画面に、「新しいエクスペリエンスへ」という案内バナーが表示されるようになりました。案内には、この新しいエクスペリエンスが2026年半ばから導入される旨が記載されています。従来はルートユーザーとIAMユーザーで別の画面を使い分けていましたが、新しい画面では最初にメールアドレスを入力し、その値に応じて認証経路が振り分けられます。

本記事では、新しいサインイン画面にルートユーザーのメールアドレス、AWS Builder IDに登録済みのメールアドレス、AWSと未連携のGoogleアカウントを順に入力しました。それぞれの画面遷移を確認しました。

検証内容

新しいエクスペリエンスへの案内

IAMユーザーのサインイン画面に、新しいサインイン体験へ切り替えられる案内が表示されます。

IAMユーザーサインイン画面に表示された「新しいエクスペリエンスへ」の案内バナー

案内から新しいエクスペリエンスへ進むと、サインイン方法を選ぶ画面へ移動しました。

ルートユーザー・IAMユーザーでサインインする場合

新しいサインイン画面にルートユーザーのメールアドレスを入力したところ、従来のルートユーザーサインイン画面へ遷移しました。入力する項目もそのままで、パスワード入力以降の流れは変わりません。

新しいサインイン画面にルートユーザーのメールアドレスを入力した結果、従来のルートユーザーサインイン画面へ遷移した様子

IAMユーザーを選んだ場合も、従来のIAMユーザーサインイン画面がそのまま出てきます。アカウントIDとユーザー名、パスワードの入力欄に変化はありませんでした。新しいエクスペリエンスは、既存のIAMユーザー運用の入口を差し替えるものではありません。

AWS Builder ID登録済みメールアドレスでサインインする場合

AWS Builder IDに登録済みのメールアドレスを入力すると、AWS Builder IDのサインイン画面が現れました。マネジメントコンソールのサインイン画面が、AWS Builder IDで認証するための入口も兼ねる形になっています。

Builder ID登録済みメールアドレスを入力した結果、AWS Builder IDのサインイン画面へ遷移した様子

ソーシャルログインを選択する場合

新しいサインイン画面では、メールアドレスの入力に加えてソーシャルログインの選択肢が提示されます。

新しいサインイン画面のソーシャルログイン選択肢

画面上では、GoogleのほかにGitHub、Apple、Amazonアカウントによるサインインも選択できます。本記事では、Googleアカウントのみを検証しました。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2026/02/aws-builder-id-sign-in-apple/

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2026/03/aws-builder-id-sign-in-github-amazon/

AWSと未連携のGoogleアカウントを選択すると、Google側の同意画面が表示されました。

Googleの同意画面

同意後はAWS Builder IDが作成され、最初のプロジェクトを作成する画面に切り替わりました。画面ヘッダーにAWS Builder IDが表示されており、このソーシャルログインがAWS Builder ID経由の認証として扱われていることが分かります。

AWS Builder IDが作成され、プロジェクト作成画面のヘッダーにBuilder IDが表示された様子

この画面で「初めてのプロジェクトを作成」を選ぶと、新規AWSアカウントの作成画面に進みますが、以降の手順は本記事では省略します。

Googleアカウントの設定画面でリンク済みアプリを確認すると、連携先としてAWS Builder IDが登録されていました。Googleアカウントで直接マネジメントコンソールにサインインするのではなく、Builder IDを介した連携であることを裏付けています。

Googleアカウントのリンク済みアプリ一覧に Amazon Web Services が登録されている様子

なお、IAM Identity Center(SSO)はStart URLという専用のサインイン入り口を使うため、今回のサインイン画面の変更とは無関係です。AWSアカウントの新規作成手順自体もここでは扱いません。

まとめ

新たにAWSアカウントを作成する際、Googleアカウントなどのソーシャルログインを用いてAWS Builder IDを作成し、その後にAWSアカウントの作成へ進めるようになるアップデートです。

ルートユーザーのメールアドレスとパスワードは、フィッシングサイトなどの不正ログインページで盗み取られるリスクがあります。このリスクに対して、パスキー等で適切に保護されたGoogleアカウントとのソーシャルログインは有効な選択肢になり得ます。一方で、ルートアカウントを複数名で管理することは難しくなり、ソーシャルログインに利用するアカウントで問題が発生した場合、AWSアカウントにアクセスできなくなるリスクもあります。

新しいエクスペリエンスでソーシャルログインを利用してAWSアカウントを作成した場合は、ルートユーザーの連絡先とは別に、予備の連絡先を設定することをおすすめします。

https://docs.aws.amazon.com/accounts/latest/reference/manage-acct-update-contact-alternate.html

現時点ではプレビュー段階で、正式な仕様は公開されていません。正式提供が開始されたタイミングで、改めて検証して紹介したいと思います。

この記事をシェアする

AWSのお困り事はクラスメソッドへ

関連記事