
【非エンジニアがやってみた】AWS SimuLearnで、課金もセキュリティも気にせずAWSを“触って”学ぶ
こんにちは、営業の平田です。
普段はお客様にAWSやClaudeのご提案をしている私ですが、今回のブログでは自分自身の学習について共有します。
お客様によくご紹介しているAWS Skill BuilderのSimuLearnを、実際に自分でやってみて、
やはりすごく良いコンテンツだなと思ったので、非エンジニアである私視点で触ってみた率直な所感を共有します!
きっかけ
お客様と対峙する中でお客様がやっていることを理解するべくAWSを触ろうという想いはずっとありました。ただ、会社から払い出してもらっているAWSアカウントこそあるものの、変な操作をして思わぬ課金が走ってしまったらどうしよう、セキュリティレベルの低い状態でリソースを動かして、インシデントを起こしてしまったらどうしよう等の不安、また、過去に色々やったことはあるものの社内のエンジニアに手取り足取り教えてもらった記憶で、1人で安心安全に学習が出来たらと思っていました。
そんなときにふと自分がお客様によくご提案しているSkill Builderで、そしてSimuLearnでクリアになっているじゃないかと思いやってみたので、それを今後使いたい人向けに共有出来ればと思いブログを書いています。
そもそもSkillBuilderとは
簡単にいうと、AWSが出しているAWS特化型の学習用コンテンツです。
動画で、テキストで、ゲームで、複数名でのイベント(Jam)で、そしてこちらのブログで共有する仮想環境での実際の操作の体験機能を利用して等様々な方法でAWSに関してインプットをすることが出来るものになります。
各種機能やライセンスの料金等含めた詳細につきましては、下記をご覧ください。
SimuLearnとは
SimuLearnとは、先ほど”仮想環境での実際の操作の体験機能”と示したものです。
SimuLearnでは、通常のAWSアカウントとは切り離された仮想環境で学ぶことが出来ます。
色々なお客様と会話する中でよく聞くのが、社内のメンバーにAWSをキャッチアップして欲しい、基本的なサービスだけでも使えるようになって欲しい、しかし私がさきにあげたように初心者のリテラシーゆえの心配ももちろん付きまとい、良しなに学習用のアカウントを渡すわけにもいかないということ。
そういう人に是非SkillBuilderのSimuLearnをおすすめしたいです。
なぜなら、
- 外部にさらされないため、セキュリティ攻撃のリスクがない。
- リソースの停止し忘れで利用費がかさみ続ける心配がない。そもそもSimuLearn上で建てたリソースの利用費がかからない。
- 実際の操作手順を追いながら安心してキャッチアップをすることができる。
私が、そして私が対峙してきたお客様が、AWSのキャッチアップするにあたって抱えている”不”をクリアにしているコンテンツだからです。
機能詳細に関しては、上記のURLにあるように弊社のブログで約2年前に既に触れられておりますので、そちらをご覧いただければと思います。今回のブログでは私のようなロールの視点から、利用を検討する際の参考になるよう赤裸々に良し悪しを伝えることを目的にしたいと思います。
まず伝えたいこと
無償ライセンスでも十分に試せる
Skill Builderには無償ライセンスと有償ライセンスがあります。もちろん、有償の方が触れられるコンテンツははるかに多いのですが、無償ライセンスでも基本的なSimuLearnは体験することができます。
現に私は無償ライセンスしか持っていませんが、たとえば以下のようなコンテンツを利用できました(各所要時間の目安は1時間程度です)。
- AWS SimuLearn: クラウド、はじめの一歩
- AWS SimuLearn: クラウドコンピューティングの基本
- AWS SimuLearn: コンピューティングの基本
- AWS SimuLearn: ネットワークの概念
- AWS SimuLearn: Amazon Bedrock プレイグラウンドを探索する
所要時間:0〜1時間、タイプ:AWS SimuLearn、スキルレベル:基礎、アクセス階層(翻訳により違和感のある日本語ですが、つまり有償ライセンス契約の有無を選択):無料、この条件でフィルター検索すると、なんと上記のコンテンツ含めて22件もヒットしました。「Skill BuilderやSimuLearnってどんなものなんだろう」と解像度が上がらない段階であれば、いきなり有償ではなく、まず無償で試してみて、自分にフィットしたら有償でより幅広いコンテンツに触れる、という進め方でも良いなと思いました。ファーストステップとしては十分すぎるほどのコンテンツが揃っていると感じました。

実際にやってみた:「AWS SimuLearn: クラウド、はじめの一歩」

ざっくり言うと、「①顧客との会話によるシチュエーション把握⇒②本編(学習→実践→DIY)」 の2段階構成で、丁寧にインプットをしてからハンズオンを行います。本編では、構成図を見ながらこれからやることを大まかにインプットし、必要に応じて各サービスの概要を動画で学び、最後に実際のマネコンを模した画面で自分の手を動かして、最後にこのプログラムで行うべきことが正しく出来ているかの判定をされるという段階的な学習が体系化されています。
今回は、「AWS SimuLearn: クラウド、はじめの一歩」をピックアップして共有します。
顧客との会話によるシチュエーション把握
上記のキャプチャの”次へ”を押すと、下記のようなモード選択の画面になります。私はスクリプトモードを選択しました。

すると下記のようにお客様役と会話し、どのようなシチュエーションで何をしたいのかを共有してもらいます。スクリプトモードは、既に自分がお客様役との会話の中で何を伝えるかは決まっており、送信するだけの仕様になっています。


ちなみに、上記のモード選択の際自由会話モードの場合、自分で入力してお客様役と会話し、ヒアリングをする等のコミュニケーションに関しても評価されるようなのですが、入力出来る言語が英語のみのため、私には厳しく断念しました。
”開始”を押すと下記のようなニュートン博士というAIアシスタント的な機能の紹介になります。こちらも英語でのみ応答可能となっております。

上記の後のステップとして学習→実践→DIYと進みます。
本編(学習→実践→DIY)
最初に、これから構築する環境の構成図が表示されます。キャプチャの赤枠からは動画を見ることも出来、テキストだけではなかなかイメージが難しいものが図を用いてより丁寧に説明されていました。こちらの”AWS SimuLearn: クラウド、はじめの一歩”のプログラムの中だけでも12の動画がありました。1つの動画は、2-3分の尺でした。なお、動画は英語のみのため、私は日本語字幕で視聴しました。


学習の段階では、各ステップで何を行う必要があるのか、また構成図ではどこにあたるのかが明確にガイドされています。実際にこのようにやるところが色で示されており、分かりやすいです。

次に実践です。こちらでは、いわゆるラボと呼ばれるSkill builder独自の環境上でハンズオンを行います。下記のキャプチャでは、私が無償ユーザーであること、加えて1度クリアしているプログラムであるため、画面右上に「このラボは利用できません」と表記されていますが、初めて行う場合は、「AWS コンソールを開く」と表示され、そちらからラボを実施する形になります。なお、そちらには、「コンソールを使用している間は、ラボの指示から逸脱した操作を行わないでください。逸脱した操作を行うと、アクセスが取り消される可能性があります。」という注意書きがありました。

マネコンを開いてみると下記のような画面になり、先ほどのSkill builderの画面内での指示に基づいて各種リソースをたてていきます。

今回のシミュレーションを行うに際して、やったことをざっくり記載します。
- S3からセットアップ用スクリプトファイルを取得
S3バケットに保存されているWebサーバー自動構築用のスクリプトファイルを確認・ダウンロード - EC2インスタンスの基本設定を選択
AMI、インスタンスタイプ、キーペアなしなど基本条件を設定 - ネットワーク環境を指定
指定のVPC・サブネットを選択し、HTTP通信を許可するセキュリティグループを作成 - ユーザーデータを設定してインスタンスを起動
1.で取得したスクリプトファイルをユーザーデータとして指定し、EC2インスタンスを起動(起動時にWebサーバーが自動構築される) - 動作確認
インスタンスが起動完了(Running)したら、Webサーバーにアクセスして正常に動いているか確認
そして、それらが完了したら下記のように合っているかをチェックしてもらいます。2つのインスタンスIDを入力し検証をクリックすると「YOU DID IT」ということでクリアです。ワイワイ


ではレビューを!
やってみて良かったこと
実際に体験して、特に良かったと感じたのは次の4点です。
1. とにかく丁寧にガイドしてくれるので、初心者でも一人で完走できる
以前私はS3とCloudFrontで静的Webサイトを公開することやLightsailで簡単なWebアプリのインフラこそ作ってみたもののエンジニアの方に隣にいてもらい、または時にAIに力を借りて手取り足取り進めました。しかし、それは大分人の時間を頂くことになってしまう...かつ、勉強出来るのがワークタイムに限定されてしまうなと。その面、こちらのSimulearnでは、ステップが細かく刻まれていて、「どの画面のどこを選択すればいいか」を一つひとつ教えてくれます。そのため、迷うことがほとんどなく、初心者でも自分ひとりでマネコン上の実践的な学習をやり切れる点は魅力的だと感じました。
2. リスクなく、マネコンへの“親近感”が圧倒的に増幅させることが出来る
「普段AWSのマネコンを触らせるのはちょっと不安だな」という方にも、気軽に使ってもらえます。実際に画面を触ることで、初期のAWSへの心理的なハードルがぐっと下がります。私自身、どんなブログやドキュメントを読んでも本当に理解したという感覚が持てず、「この画面のここを選択したら表示はどう変わるんだろう」と、実際に触ってみないと分からないタイプなので、まさに自分のような人に向いていると感じました。
3. “あるある”なシチュエーションへの対応策が見える
普段AWSを触っているエンジニアが直面するような場面が舞台になっており、そうしたあるあるに対する対応の引き出しが増えると思いました。ハンズオンに入る前のお客様役のキャラクターとの会話の中で、どのようなことに困っているから何をする必要があるのかということをクリアにして学習をすることが出来るので、イメージがしやすかったと感じました。
4. 構成図ベースで、サービス同士の“位置関係”が直感的につかめる
資格取得の勉強で、どのサービスで何をできるかはインプットしたものの、他サービスとの配置やワークロードの流れを、図で位置関係を意識しながら学ぶ機会は意外と少なかったです。SimuLearnは構成図があるので、その辺りを直感的に理解しやすくなっていました。
「こうだったら良いのに」と感じたこと
上記に書いている通り、十分すぎるくらい良いコンテンツであることは言うまでもありません。なので、自分でも贅沢を言ってるなと思いつつ、正直にもう少しこうだったら…と感じた点も書いておきます。
1. 無料ユーザーは実践は1度のみ
こちらの項目に限定してですが、無料ユーザーの場合という前提のもと読んでください。一度やっただけで定着するほど簡単ではないので、繰り返して身につけたいのですが、クリア済みのものを開くと、実践の段階で下記のような表示がありました。
「無料ユーザーは、お客様インタビューの再生、動画の視聴、ラボ手順の確認はできますが、ラボを再度起動して検証することはできません。ラボを無制限に再実行するには、Skill Builder サブスクリプションへのアップグレードが必要です。」
少し残念だなと思うとともに納得感はあるのでこれは月額$29払うか~!と思いました(笑)有料のライセンスを購入する意義は、コンテンツの幅が広がるだけではなく、繰り返し行い定着させるという部分でもあるのだと知りました。
2. 諸々がまだ英語対応のみ
ダイアログ(対話)モードは英語入力のみ
顧客とやり取りするパートは、英語でしか入力を受け付けない点は以前から変わっていません。AIアシスタント「ニュートン博士」の機能も英語のみでした。私は英語が出来ないため、ダイアログモードやAIアシスタント機能は、あってないようなものだと感じました。
キャプチャ画像が英語
学習の段階で各ステップを丁寧に教えてくれる一方で、その際添えられているマネコンの画面キャプチャは英語のまま。日本語の方がやりやすい人間からすると、少しもどかしさを感じます。
動画音声も英語対応のみ
日本語字幕は付くものの、イラストの情報量が多いため、字幕に視線をやっているとイラストの情報が追いつきません。
3. ガイドが丁寧すぎて、考えずにクリアできてしまう
これは丁寧さと表裏一体でもありますが、ガイド通りに進めれば頭を使わなくても完走できてしまいます。「このアクションをすると何がどうなるのか」、「何のためにこれをしているのか」を自分で考えながら取り組む姿勢が大切だと感じました。
このような形で贅沢にコメントをしてしまいましたが、クリティカルになるような困るポイントはなかったなという印象でした。
その他
個人的には、最低でも2画面はマストだなと思いました。キャプチャでのガイドを見ながら実際の操作画面を触るので、1画面だと行き来が大変だと感じました。
まとめ
仮想環境なのでセキュリティも課金も気にせず、手を動かしながら学べる。これは、私と同じように学びの一歩を踏み出せずにいる非エンジニアの方・AWS初心者の方にこそ、ぜひ試していただきたいと感じています。
しかも無償ライセンスでも十分に始められます。気になった方は、まずは初心者向けかつ所要時間が短めで基礎となるAWSサービスを使用するプログラムから触ってみてはいかがでしょうか。
弊社にも是非お気軽にご相談ください。








