[アップデート] AWS 環境のトラブルシューティングを通じて認定バッジを獲得?Skill Builder マイクロクレデンシャルを触ってみた
こんにちは、大前です。
先月ごろから、こっそり AWS Skill Builder にいくつか新機能が追加されていました。(Skill Builder ログイン後のトップページ下部にて確認できます)
それぞれ触っていきたいと思いますが、まずは一番左側にある <strong>マイクロクレデンシャル</strong> 機能について触ってみたので、紹介します。

マイクロクレデンシャルとは
AWS 公式のドキュメント等は現状見つけられませんが、Skill Builder では Microcredentials カテゴリが増えています。
Skill Builder では、以下のように説明されています。
理論的な知識だけでなく、実際に何ができるかを証明するために、AWS のテクノロジーを使用して現実世界の問題を解決する能力を検証します。 時間制限のあるハンズオンチャレンジを通じて、実践的な仕事の準備態勢を示し、AWS 認定を補完する検証済みの技術的能力のポートフォリオを構築します。

ざっくり言うと、AWS 認定試験のような選択式の問題ではなく、実際に手を動かして AWS 上でタスクを完了させることでスキルを証明する仕組みのようです。
現状は、以下の 3つが提供されています。現状は英語版と日本語版がそれぞれ 3つ提供されている様です。
- Microcredential Preview Experience
- AWS エージェンティック AI の実証
- AWS サーバーレスの実証

また、マイクロクレデンシャルの利用には 個人もしくはチームサブスクリプションが必要です。
AWS Skill Builder | すべてのサブスクリプション機能を比較

では、実際に触ってみましょう。
触ってみた
マイクロクレデンシャルお試し版を開く
今回はサブスクリプションがなくても利用できる「Microcredential Preview Experience」を触っていきます。

起動すると、以下のような画面が表示されます。

画面右上のメニューから、言語を日本語に変更できます。

説明にも記載されていた通り、認定試験の一種の扱いのためか、受験者情報やポリシーなど、実施前にいくつか確認事項があります。


必要に応じて、操作のチュートリアルも確認できます。音声は英語ですが、日本語の字幕が利用できました。


最後まで確認事項を確認し、「Exam Lab 開始」をクリックでスタートできます。


Exam Lab を体験する
スタートすると、以下の様な画面が表示されます。画面右上には残り時間が表示されています。課題によって設定は異なると思いますが、今回は 30分が制限時間の模様です。

画面右上には、課題の概要が表示されています。今回はどうやらサーバレスなアーキテクチャのトラブルシューティングを行う様です。

画面右下には、払い出される環境に関する幾つかの情報が表示されています。

画面左側には取り組む課題が表示されています。今回は A/B/C の3つの課題が用意されている様です。

課題をクリックすると、課題の詳細を確認できます。A の課題は、どうやら静的ウェブホスティングの設定を修正する必要がある様です。

画面上あたりにある「AWS コンソールを開く」をクリックすると、AWS マネジメントコンソールが開くため、アカウント上で課題に沿ってリソースの設定確認や修正を行います。

例えば、今回は「translation-frontend-xxxxx」という S3 バケットが既に用意されているので、このバケットの設定を確認し、課題に沿って修正していきます。

修正が完了し、課題の条件を満たしていれば、クリアマークが表示されます。

同様に、B/C の課題についてもクリアしました。

画面右上から「Exam Lab を終了」をクリックすることで、試験を終了できます。


終了すると、結果が表示されます。今回はお試し版なので付与されませんが、正式版ではマイクロクレデンシャルに合格した旨のバッジをゲットできる模様です。

おわりに
今回は、AWS Skill Builder に追加されたマイクロクレデンシャル機能について触ってみました。
1つの AWS 環境が払い出され、その上で自力で問題解決を進めていく、という体験は AWS Jam ゲーム型学習 に近いものがありました。
まだリリースしたてでほとんどコンテンツは用意されていませんが、従来の選択問題方式の AWS 認定試験を補佐するような形で、今後新しい AWS スキルの証明手段として展開されていくのではないかと感じました。
こういった問題解決型のコンテンツは、単純に学習コンテンツとしても面白いものだと思いますので、今後のコンテンツ拡充に期待したいと思います。
以上、AWS 事業本部の大前でした。






