【レポート】「IoTで未来を創る。三菱電機の暮らし空間イノベーション」 #AWSSummit
はじめに
AWS Summit Tokyo 2019 Day1 で開催されたセッション「IoTで未来を創る。三菱電機の暮らし空間イノベーション」についてレポートします。 スピーカーは三菱電機株式会社 三木智子様と櫻井翔一朗様です。
セッション概要は次の通りです。
三菱電機は、エアコンやHEMS、業務用空調など生活をとりまく様々な家電製品でお客様の空間の快適性を支えています。
また、昨今のお客様のライフスタイルの多様化に伴い、IoT技術を核とした「モノ」から「サービス」による付加価値の向上に取り組んでいます。
本セッションでは、三菱電機の推進するデジタルトランスフォーメーションの一環である、グローバルIoT基盤の取り組みやそれを支えるアーキテクチャ、将来的な展望について、ご紹介をいたします。
セッションレポート
以下、セッションレポートです。
- 自己紹介:家電を扱う部署で共通インフラ構築を担当している(三木様)
三菱電機と家電
- 再来年で創業100年
- 戦後、家電が暮らし空間を助けてきた
- 41カ国153会社 グローバル展開している
- キッチン家電、生活家電、映像機器、エアコン・空調、住宅設備
家電の進化
- 4つの視点
- 技術: データがクラウドへ、AI自動化
- CX: AI利用の先読み
- 市場: 1to1、モノからコト
- ビジネスモデル: 継続的なサービス
- 破壊的な技術革新
- タッチスクリーン
- 無線ネットワーク
- WWW
- など 10年ごとに起こってる
- 様々なものと繋がる
- IoT
- AI
- 5G
- モノとコトが繋がる
- エアコンxEcho
- HEMS 機器同士が繋がる電力の見える化
AWS化への軌跡
- 10年前入社(櫻井様)、当時はサーバーを購入して構築、お客様へ搬送
- AWS化導入前はプライベートクラウドを利用していた
- AWS化の背景には金融業界が導入した影響が大きかった
- AWSに開発スピード、グローバル展開、Echo利用などを期待
- 移行はリシフト方式を採用
- 1st ステップ よくあるWeb三層方式を移行 -> ELBなど一部のみをマネージドサービスに移行
- アプリケーションには手を加えずに移行できた
- 2nd ステップ もっとマネージドサービスを利用
- ランニングコスト・運用負荷を削減 -> EC2は割高、運用負荷がマネージドサービスより高い
- 目的
- AWS利用による効果の理解
- 構築および運用負荷軽減につながった
- サイジングがざっくりできる
- AWS上でシステムを開発する上で考慮する点
- スケールアウト/インに対応できていない -> アプリの改修が必要
- 他のマネージドサービスとの親和性が保てていない(例:DB) -> AWSに適合されするようなシステム設計が必要
- AWSにの設計思想にあったアプリ設計が必要
三菱電機の家電における「グローバルIoTの基盤」
- 今後様々な家電にコトを追加することでよりよい暮らしを提供したい
- 共有AWS環境を整備 -> グローバルIoT基盤
- マネージドサービスを活用
- AWS レビュー(AWS Well-Architected)活用
- API Gateway を利用したパートナー会社との連携
- イメージビデオ
- (家電単体ではなしえない協調を行う)
- (朝、寒いので早くエアコンが温めはじめ、雨戸が開く‥)
将来的な展望
- グローバルIoT基盤を進化させる
- サーバーレスアーキテクチャで各拠点のアプリを統合
- 使う「モノ」からしたい「コト」へ
- サービス連携にはパートナーとの協業が必要
まとめ
リスクを小さくして段階的にAWSを導入していたところは、今からAWSに移行する企業様にも参考になるのではないでしょうか。色々な家電を統合され、よりよい体験ができるグローバルIoTの未来に期待です。