
【登壇レポート】 "そのAWSコスト、もっと下げられるかも? 150社超のコスト分析で見えた「鉄板」削減Tips"というタイトルでミニセッションをしました #AWSSummit
こんにちは!クラウド事業本部のおつまみです!
2025年6月25日〜26日に開催された「AWS Summit Japan 2025」にて、クラスメソッドブースでコスト最適化をテーマにしたミニセッションを担当しました。本記事では、そのときに使用した資料を公開します。
登壇資料
資料概要
背景・目的
- AWSコストに関する5つの主要な悩み(環境の複雑化、予想以上の請求額、削減方法不明など)
- 既にAWSを活用している方向けに、すぐ実践できる具体的なコスト削減手法を提供
基本アプローチ
- 可視化から始める:目的を明確にした効率的な可視化が重要
- 使用ツール:AWS Cost Explorer(初心者向け)、AWS Cost and Usage Reports + QuickSight(上級者向け)
- 最適化ツール:AWS Trusted Advisor、Cost Optimization Hub
150社分析による上位3つの削減手法
1. 購入オプション選定(69.0%で言及)
- EC2の場合は基本的にSaving Plans(SP)を推奨
- Compute SP 3年とEC2 Instance SP 1年の割引率がほぼ同じ(約37-42%)
- 段階的購入でリスクを抑制
2. インスタンス選定(55.2%で言及)
- AWS Compute Optimizerの活用
- 注意点:推奨事項をそのまま適用するのは危険
- AWS Graviton移行はハードルが高い
- ルックバック期間をデフォルト14日から延長検討
- メモリ使用率の考慮漏れに注意
3. ストレージ選定(55.2%で言及)
- EBSボリュームのgp2→gp3への移行
- 同等性能でgp3の方が安価
- 再起動なしで変更可能
その他の重要なコスト項目
- NAT Gateway転送料金:インターフェイス型VPCエンドポイントへ移行
- RDS延長サポート料金:エンジンバージョンアップ実施
- パブリックIPv4料金:ALBやNAT Gatewayの集約
実施の課題と解決策
- 実行できない3つの理由:ビジネス優先度の競合、リソース・知識の壁、リスク回避の心理
- クラスメソッドのサービス:Classmethod Cloud Guidebook、AWSコスト最適化支援サービス
成功事例
- 星野リゾート様:29%のコスト削減を実現
- 削減した予算で新サービス開発に投資
- 内製化を前提とした継続的な最適化
参考:コロナ禍に躍進した星野リゾートのIT戦略 〜コストカットと事業拡大を両立するAWS活用術〜 | クラスメソッド株式会社
まとめ
- 可視化→クイックウィン最適化の順序で実施
- 推奨事項の慎重な判断が重要
- 削減効果をさらなる最適化や新サービス開発に活用
さいごに
今回はクラスメソッドブースで実施したミニセッションの資料を紹介しました。
セッションを視聴しに来てくださった方々、ありがとうございました!
実は2025年6月2~5日に開催のFinOps X 2025にて発表されたAWSのコスト最適化関連アップデートを紹介したかったのですが、(大人の)諸事情があり紹介できませんでした。。
そのアップデートについて、こちらのウェビナーで紹介予定です!
こちらもぜひご参加ください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
どなたかのお役に立てれば幸いです。
以上、おつまみ(@AWS11077)でした!