AWS Well-Architected フレームワーク 5 本の柱(2020年7月版)をマインドマップ化してみた
コンバンハ、千葉(幸)です。
AWS Well-Architected フレームワークは、AWS のエキスパートが長年の実績から作り上げたアーキテクチャ設計のベストプラクティス集です。
要件定義、設計、構築、運用など、様々な工程でその指針とすることができます。ホワイトペーパーとして PDF で見れたり、HTMLで見れたりします。
また、マネジメントコンソールから操作可能な AWS Well-Architected Tool も用意されており、フレームワークにの則った質問に答えていくことで準拠状況を可視化できます。
フレームワークは大きく以下の5つの柱からなり、それぞれでドキュメントが用意されています。
- 運用上の優秀性
- セキュリティ
- 信頼性
- パフォーマンス効率
- コスト最適化
じっくり読んでいきたいところですが、如何せん……ボリュームが大きい。そうなると、私のような人間は以下のようなことに辛みを感じてきます。
- 今読んでいる箇所が全体のどこに位置するか分からなってくる
- AWS Well-Architected Tool の質問とどう対応しているのか見比べるのが辛い
ということで、ざっくり全体像が分かるようにマインドマップ化してみました。
以下です。
このマインドマップは皆さんの操作でツリーを開閉することもできますし、拡大・縮小もできます。画面右上のアイコンからフルスクリーンで表示するとより見やすいかと思います。
全部展開するとべらぼうに大きくなるのですが、大まかに以下のような構成になっています。(柱ごとに分割したマップも後で登場します。)
膨大なドキュメントの旅路を進む際の地図として活用いただければと思います。
マップの見方
改めて、このマップは以下を目的としています。
- ドキュメントの構成のガイドラインが分かるようにする
- AWS Well-Architected Tool の質問との関連性が分かるようにする
設計原則 と 定義
各ドキュメントでは、冒頭で 設計原則 と 定義 が記載されます。
設計原則
そのドキュメントのエッセンスを表したものです。一つのドキュメントにつき、5個程度の原則が記載されます。まずはここを読むのがよいでしょう。
定義
「定義」では、領域(分野とも訳される)が示されます。
ここで示された領域ごとに、ベストプラクティスが記載されていくというのが各ドキュメントの基本的な構成となっています。
柱によっては、「定義」に「領域」以外の項目が含まれます。
AWS Well-Architected Tool の質問との関連づけ
AWS Well-Architected Tool は以下のような画面となっており、複数の チェック項目 からなる 質問 が用意されています。
質問およびチェック項目に対応する記載が、各柱のドキュメントの中にあります。
今回のマップでは質問に対応する階層を 赤塗り潰し で表現しています。
すべてのドキュメントで質問に対応する階層が綺麗に揃っているわけではありません。複数の階層にまたがる質問もあったりします。
また、今回は質問との関連づけを分かりやすくすることを主眼としているため、関連しない項目についてはグレーで表現しています。
追記:縦にしたバージョン
柱ごとに分割したマップ
マインドマップを分割したものを以下のエントリに載せています。
各マップでは分割前のものより階層が一つ深くなっているほか、文字起こししたものをあわせて記載しています。
運用上の優秀性の柱
セキュリティの柱
信頼性の柱
パフォーマンス効率の柱
コスト最適化の柱
終わりに
AWS Well-Architected フレームワークをマインドマップ化してみました。
私が独自に要約したり抽象化したりしているわけではなく、既存の項目を並べたものにとどまっています。「全体像見えないと読むのしんどいなー」という思いから生まれた個人用のものですが、参考になれば幸いです。
AWS Well-Architected フレームワークは改訂が繰り返されており、直近では 2020年7月にアップデートが加わっています。
少しずつでも、ぜひ目を通しておきたいですね。
以上、千葉(幸)がお送りしました。