【AWS主催ワークショップ】中央省庁関連ベンダー向けガバメントクラウドワークショップに参加してきました

【AWS主催ワークショップ】中央省庁関連ベンダー向けガバメントクラウドワークショップに参加してきました

Clock Icon2025.06.23

こんにちは!営業統括本部公共ソリューションチームの深田です。
先日AWSが主催する中央省庁関連ベンダー向けガバメントクラウドワークショップに参加してきました。
本ブログではワークショップの内容について共有します。
※私は営業ですが、今回ハンズオンセッションにチャレンジしました!!

ワークショップ概要

中央省庁関連ベンダー向けガバメントクラウドワークショップでは、ガバメントクラウドへの移行を進める上で必要となる技術について学び、案件を進めるうえでのリアルな課題の共有や他省庁の取り組みを知る事ができました。

・開催日時:2025年6月17日(火) 12:30-19:30 JST
・場所: アマゾン ウェブサービス ジャパン合同会社(東京都品川区上大崎 3-1-1 目黒セントラルスクエア)

また、同時刻に自治体標準化対象20業務・ベンダー向けガバメントクラウドワークショップも実施しており
参加した弊社エンジニアが別途ブログを公開しております。

アジェンダ

アジェンダは以下の通りです。
AWSワークショップ_アジェンダ

中央省庁事業者による取り組みの紹介

こちらのセッションでは実際に中央省庁向けにガバメントクラウド案件を対応している民間企業2社から以下アジェンダで講演をいただきました!

  • ガバメントクラウドでの構築事例(Amazon EKSの利用・GSS経由での各府省システムとの接続)
  • CDKを利用したガバメントクラウド新規構築案件における、CI/CDパイプラインの実装例

耐障害性の理解、可用性の設計ワークショップ

私は耐障害性の理解、可用性の設計ワークショップ(ハンズオン有)に参加しました。

本ハンズオンの対象者

  • 地方公共団体向けのシステムを構築するベンダー様
  • AWS Fault Injection Service(FIS) を使ってみたい方
  • EC2 や RDS で構築されたシステムについて、障害復旧作業の練習をしたい方

アジェンダ

  • 自治体における可用性の考え方(1時間) ※ワークショップは自治体と中央省庁合同の実施でした
  • ハンズオン(1.5時間)
  • まとめ(0.5時間)

実施するハンズオン

構成:三層アーキテクチャ
三層アーキテクチャ

ALBで通信を受け、ウェブアプリが単一の EC2 で、データベースが単一の RDS で稼働しています。 この状況で、EC2とRDS に障害を起こします。

以下の対応を行います

  • バックアップから手動でリストアする
  • EC2 Auto Scaling、または RDS機能 により自動で回復する

ワークショップまとめ

AWSにおけるディザスタリカバリ (DR) 戦略をRPOとRTOの観点から学びました。
バックサブサイトへバックアップを転送することで障害時にデータをリストアする運用から、平常時からメインサイト同等構成のサブサイトを立ち上げることで自動フェイルオーバーを可能とする構成が選択できます。
ガバメントクラウドへは公共機関の重要なシステムが移行するからこそ大事なポイントです。

公共機関のシステムは原則定めた時間帯はサービスを止めてはいけませんが、災害や障害のリスクは0にはできません。
AWSの利用時も障害は発生しうることを前提して利用する必要があり、RTO/RPO を定め障害を見据えた設計をすることが重要であることが改めて学べました。

ガバメントクラウドにおけるコスト管理戦略

こちらのアジェンダではオブザーバビリティやセキュリティ、コスト最適化に関して合計 3 つのセッションを実施いただきました。

  • ガバクラ移行と共に考えるアプリケーションのオブザーバビリティ
  • AWSで実現するサイバーセキュリティ対策ガバメントクラウド編
  • ガバメントクラウドでのコスト管理戦略

ガバクラ移行と共に考えるアプリケーションのオブザーバビリティ

ログとメトリクスを中心にシステムの状態を確認する考え方を紹介いただきました。
ガバクラでもよく使われるコンテナやサーバレスは動的にスケールしながら不特定多数のインフラストラクチャを利用するサービスです。クラウドに移行することで現在と比較すると必然的にシステムが複雑化します。
そのため、メトリクス、ログ、トレースをしっかりと取得することが重要です。裏を返すとクラウドでは簡単にテレメトリーが収集可能だと感じました。SLO/SLIの見直しを詳細に説明いただいた興味深いセッションでした。

AWSで実現する サイバーセキュリティ対策ガバメントクラウド編

可視化、標準化、自動化されたAWSクラウドサービスを活用して、優れたセキュリティにアプローチを継続するというものでした。
AWSは責任共有モデルに基づきユーザの優れたセキュリティを実現するためのアプローチを謳っています。ガバメントクラウドにおいても根本は変わらず、ガバナンスを実現するベースラインセキュリティが適用されており予防的統制と発見的統制の観点でセキュリティが守られています。

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ガバメントクラウドでのコスト管理戦略

クラウド利用料の増加を防ぐため、「可視化」「最適化」「計画・予測」の3つを軸とした Cloud Financial Management (CFM) や FinOps の考え方が紹介されていました。AWSには利用状況を可視化できるサービスが充実しており、動的に利用状況を把握することで日々コストを最適化することが可能です。コスト最適化のレコメンデーションサービスであるCost Optimization Hubではコスト最適化の推奨アクションと共に、推定削減額も表示されます

まとめ

日頃直接は関わりがない中央省庁・自治体ビジネスに関連する企業の皆様と、机を並べてガバメントクラウドについて理解を深める機会は大変貴重で刺激になりました。

クラスメソッドにおける官公庁・自治体・公共向けDX推進ならびに、公共機関向けAWS導入・生成AI活用事例についてもぜひご参考ください!

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