【レポート】Amazon Elastic Block Store(EBS) によるイノベーションの加速 #AWS-40 #AWSSummit
この記事では、5月12日に行われた AWS Summit Online 2021 のオンラインセッション『【基本の AWS サービス】Amazon Elastic Block Store(EBS) によるイノベーションの加速(AWS-40)』の模様をレポートします。
セッション概要
どんな規模でも使いやすく高性能なブロックストレージにより、お客様ワークロードのイノベーションと成長を加速できます。本入門セッションでは、エンタープライズアプリケーションやデータベースを始めとした多種多様なビジネスクリティカルなワークロードで利用されている Amazon Elastic Block Store(EBS) が、どのように高い可用性、セキュリティ、優れたパフォーマンスを提供しているのか、サービスの概要と EBS ボリュームや EBS スナップショットなどの主要な機能についてご紹介します。
登壇者
アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 テクノロジーパートナー本部 部長 / パートナーソリューションアーキテクト 河原 哲也
レポート
Agenda
- Amazon EBS 概要
- Amazon EBS 最新情報
Amazon EBS 概要
- EC2にアタッチして利用するブロックストレージボリュームのサービス
- AWSコンソールの他、SDK、APIでボリューム作成、アタッチ、管理できる
- スナップショットとツールによるバックアップと保持を自動化できる仕組み
EBSの利点
- 優れたパフォーマンス
- 最大64,000 IOPSと1,000MB/sスループット、1桁ミリ秒のレイテンシー
- 高可用性と高耐久性
- 99.999%の可溶性と0,001%から0.2%の年間故障率
- スケーラビリティ
- 1GBからペタバイト規模のデータまでスケールアップ可能
- 使いやすさ、柔軟性
- ボリュームのタイプ変更やサイズ増加、パフォーマンス調整を柔軟にできる
- 安全性
- デフォルトの暗号化キー、またはカスタマー管理キーを使用した暗号化
- 高いコスト効率
- HDDで月額$0.025/GB、SSDで月額$0.08/GB
EBSのイノベーション
Amazon EBS 最新情報
[New!] 汎用 SSD (gp3)
- ブートボリュームや一般的な低レイテンシーのワークロードに最適
- gp2 よりも最大 20 % 低い料金のストレージ
- 一貫した 3,000 IOPS と 125 MB/s スループット
- IOPS、容量、gp2 の最大 4 倍のスループット(最大 1,000 MB/s と 16,000 IOPS) をプロビジョニングできる柔軟性
プロビジョンド IOPS SSD (io1/io2)
- 持続的な IOPS が必要な要求の厳しいアプリケーションやデータベースに最適
- 予測可能、優れたパフォーマンス
- 最大 1,000 MB/s
- 最大 64,000 IOPS
- 予測可能、優れたパフォーマンス
- GB あたり最大 500 IOPS の割合 (io2 のみ) で動的に適切なサイズの IOPS と容量を個別に指定
- io2 ボリュームは 99.999 % の耐久性
- 平均 1 桁ミリ秒のレイテンシー
[New!] io2 Block Express(プレビュー)
- 持続的な IOPS が必要な要求の厳しいアプリケーションやデータベースに最適
- 次世代のアーキテクチャ
- 4倍のスループットと 4倍の IOPS
- 最大 4,000 MB/s
- 最大 256,000 IOPS
- GB あたり 1,000 IOPS
- ボリュームあたり最大 64 TB の 4倍の容量
- ミリ秒未満のレイテンシー
パフォーマンスのイノベーション(プレビュー)
より優れたパフォーマンスの R5b インスタンス
- 大きい IO またはスループットが必要なデータベースのユースケースに最適
- 3 倍高い Amazon EBS 最適化帯域幅
- 7,500 MB/s と 260K IOPS
- 革新的なネットワークプロトコル
- Scalable Reliable Datagram (SRD)
- レイテンシーのばらつきを最小化
- 3 倍高い Amazon EBS 最適化帯域幅
クラウド内の Storage Area Network (SAN)
- データセンターのミッドレンジSANと同等のパフォーマンス
[New!] io2 料金の値下げ
[New!] io2 による共有ストレージワークロード
- GFS2 などのクラスタ対応の共有ストレージアプリケーションに最適
- ボリュームを最大 16 インスタンスにアタッチ
- 99.999 % の耐久性
- EC2 インスタンスの集計パフォーマンス
- Netflixの事例
- EBS マルチアタッチと EBS 最適化インスタンスを使用することで、クライアントへのネットワークの影響を限定しながら、EVCache をウォームアップするために必要な時間を 4倍改善
[New!] Compute Optimizer で Amazon EBS の最適化
- 手動での最適化を不要にし、追加料金なしで利用可能
- io1/io2→プロビジョンド IOPS の設定を最適化
- gp2→パフォーマンス要件に基づき gp2 ボリュームサイズを最適化
- gp3→ボリュームの IOPS とスループットに関する推奨事項を提示
スナップショット
- カスタム AMI からのブートや災害対策に最適
- 高速スナップショット復元 (FSR)
- ボリュームは即時に、パフォーマンスを最大化
- EBS ボリュームの初期化 (事前ウォーミング) が必要なく、予測可能なパフォーマンス
- 共有スナップショットと AMIは、世界中のすべての商用、GovCloud、中国リージョンで利用可能
- 共有しているスナップショットに対する FSR
Amazon Data Lifecycle Manager (Amazon DLM)
- スナップショットと AMI 管理を自動化
- EBS ボリュームに対して柔軟にポリシーを定義
- Direct APIs によるスナップショットのアクセス
- スナップショットを介した EBS ボリュームの増分変更の追跡を効率化し、費用対効果を向上
- 低コストで事業継続を実現
- リカバリー時間短縮とハイブリッド展開に最適
クラウドの連続体
所感
EBSには様々なボリュームタイプと機能がありますが、このセッションで用途ごと、ニーズごとの使い分けをどう考えれば良いのかがよく理解できます。
AWSで一番使われているEC2サービスのパフォーマンスに直結する内容なので是非試聴することをオススメします。