[レポート]インテルの考える今後のデータセンターとクラウド #AWSSummit

AWS Summit Tokyo 2015TE-08: Technology - Cloud Native Solutions -:「インテルの考える今後のデータセンターとクラウド」のレポートです。

スピーカーはインテル株式会社の田口栄治氏です。

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レポート

我々が直面する課題

 時代が大きく変化している
  インターネット上のトラフィックの増加
  10億人以上の人がネット接続をしている
  IT産業におけるITの使い方に大きな変化が起きている
  いかにカスタマーエクスペリエンスを高めるか、が求められている
  市場の変化に伴い新しい技術が発生
  マルチデバイスによるネット活用、データアクセス
  人だけでなくモノのインターネット(IoT)
  クラウドがコスト削減だけでなく別の局面から活用されている
 今のITを牽引しているのはエンタープライズではなくコンシューマー
  ITの基盤屋にとっては大変な話
  コンシューマーのデバイスが増えるとサーバも増強しなくてはならない
  クラウドプレイヤーの75%はコンシューマー向け
  コンシューマー向けサービスにビジネスが相乗りしている状況
   SNSに企業プロモーションが乗っかるとか
 ビジネスとITが相互に、スパイラルに成長していく
  今までと同じやり方ではスパイラルに乗れない
  企業のビジネスを牽引するための成功には、新しい考え方が必要
 データセンター運用の課題
  有史以来発生しているデータのうち、過去2年間で90%以上が発生
   データ量がどんどん増えている
  VOD、毎秒数百万分のビデオデータがIPネット網を通過している
   セミナーの動画中継もその一部
  情報爆発が現実に、電算室でこれだけのデータがさばけるか?
   その解の一つがクラウド、クラウド型のアーキテクチャーで新しいシステムが求められている
 2020年にはITデバイスが500億台を超える、データは45ZB
  この中からInsightを分析、企業またはユーザーに対する価値を生むにはどうしたらいいか
 現時点のトレンド
  ビッグデータ分析をしている企業=6%
  パブリッククラウドを活用している企業=9%
  HPCクラスターの活用=12%
  今まで0%だったものがここ数年でぐっと上がってきている
  それでもまだスタートポイント、スタートライン
 日本はビジネスインテリジェンスがなかなか結びつかなかった
  最近になってビジネスインテリジェンスを活用する企業がだいぶ増えてきた
  そういった企業廃止決定が早い、データに基づく意思決定
  データを元に討議すると企業の俊敏性が高まる
  早く意思決定して早く実行すれば、他の会社より早く成長できる
  アンデルセン様
   →バッチ処理に4時間かかっていた、直そうとすると数億円かかる
   →Hadoopに載せ替え(浅草フレームワーク)、20分で終わるようになった
  今までのアーキテクチャで出来なかったことが、クラウド型アーキテクチャでできるようになった
  クラウド型アーキテクチャが簡単に使えるようになったのが現在
  データを使って意思決定をする企業だけが生き残っていく、そうでない会社は消え去る
 IT部門には難題が降りかかってくる
  経営層の大きな期待、絶対落ちないようにとか、安くとか、コンプライアンス対応とか
  ユーザーからも期待、簡単に、新しく、早く
  ではIT部門はどうしたらいいか?を考えていくのが今のIT部門の立ち位置

IT基盤変革の時

 IT→コスト削減、自動化、その結果の利益拡大
 ビジネスを効率化するツールから、ビジネスそのものに変わってきている
 社内システム→一気にクラウドに変えられずハイブリッドでやらなくてはいけないことも多い
 ネットワーク、ストレージ、サーバー...様々な課題、継続的な負荷、時間がかかる、非効率的な使用率
 SDI(ソフトウェア・デファインド基盤)の実現
  データセンターのアーキテクチャの変革
  ハイブリッドが残るのであればクラウドだけでなくオンプレミス側も変化しなくてはいけない
  利用者が悩まなくても、アプリケーションに必要な環境が自動で構成されてIT部門の手を煩わせない仕組み
  そのためにAWSのようなリーディングカンパニーとIntelは一緒にやっていく
 クラウド化は止められない、止めてはいけない
  積極的にクラウド側アーキテクチャに取り組んだほうが良い
  そうでないと今後の変化についていけず取り残されてしまう
  様々な外圧、内圧に対して、IT部門がクラウド化戦略をしっかり打ち出せるか、が重要

Amazon Web Services & Intel

 Intel
  様々な事業部がある、そのうち一つがデータセンター事業本部
   企業IT、クラウド、テレコミュニケーション、高度科学技術計算が対象
   サーバー、ネットワーク、ストレージ、ソフトウェアに継続的な投資
    Hadoopにも大きく投資、貢献している
    Lustre File System、超高速なファイルシステム、ビッグデータなどに最適
    ビッグデータ向けのAPIやモジュールなど様々な開発を行っている
  ムーアの法則
   今年ムーアの法則50年
   2年置きにプロセッサーを変え、間の2年置きにアーキテクチャを変えている
   AWSはムーアの法則に足並み揃えて、最新のCPUアーキテクチャを採用している
  C4インスタンス
   C4に使っているHaswellはAWS専用チップ
   IntelとAWSで一緒により良いカスタムチップを提供できるような取り組みをしている
   高速なCPUを使えば処理が早くなる→結果総合的なコストが安くなる
   事例:Novartis→高速なインスタンスを使うことで処理時間が半分、コストが65%削減
   早いCPUを使うことは、Intel、AWS、ユーザー、皆にメリットがある
 Intel & AWSによるビッグデータ事例
  スシロー、すかいらーく
  NASAの火星探査
   バックエンドがAWSのHPC
   HPCは高価、自前でHPCを作るのはリスクがあった
  Schrodinger
   薬の分析をHPCで
 AWS & IntelによるIoT市場支援
  Intel IoT Platformというフレームワークを提供
  IoTアイディアソン&ハッカソンを実施
   その中でGatewayとEdgeを兼任したのがIntel Edison
  IoTから収集したデータをいかに解析するか、というところでAWSと協調
 駅すぱあとの事例
  駅すぱあととパートナー企業の間のAPIをMASHERYでAWSで提供

まとめ

 現在は構造改革の真っ只中
 古いシステムでコストがかかっているのあれば、クラウドを検討してほしい
 なぜクラウドか?よりスムースに、より低コストなシステムが構築できる

さいごに

クラウドのメリットと今後の展望について非常にわかりやすくお話し頂きました。IoTハッカソンの結果は昨日僕も拝見しましたが、どれも興味深いアイデアばかりでとても面白かったです。