[Azure Change Analysis] 変更のあったリソースをAzure Portalで簡単に確認できるようになりました(Public Preview)

Azureリソースの変更履歴を簡単に確認できるChange Analysisのプレビュー機能を使ってみました。
2024.04.18

はじめまして。NTT東日本の長山と申します。普段はクラウドを活用したサービスの企画開発を行っています。 DevelopersIOとクラソルのクロスコラボレーションとして、私もこちらで記事を書かせていただけることになりました。 どうぞよろしくお願いします!

今回は、Azureのパブリックプレビュー機能として、変更のあったAzureリソースの一覧を簡単にAzure Portalにて表示できる機能が発表されましたので、こちらを実際に使ってみました。

Azure Resource Graphを使ったリソース変更確認

Azureでは、Azure Resource Graph エクスプローラーなどを利用してクエリを実行することで、変更のあったリソースを調べることができます。

以下はその一例で、私が利用している環境で24時間以内に変更のあったリソース一覧を表示した結果です。

また、最近Azure Resource Graphにて、誰がリソースに変更を加えたのかということも調べることができるようになっていたようです。

このクエリ実行をより直感的にできる機能がパブリックプレビューで今回発表されましたので、実際に使ってみました。

さっそく使ってみた

事前準備は特に必要ありません。Azure Portalを開き、「すべてのリソース」画面の上部にある「change resources」からアクセス可能です。 または、Azure Portalの検索バーで「change analysis」と検索してアクセスもできます。

デフォルトで24時間以内の変更がリストされるようです。

期間は最長で2週間まで選択することができました。

せっかくなので、ユーザが能動的にリソース変更した場合と、自動で変更があった場合の結果を比較してみました。実施内容は以下の通り。

  • 確認対象
    • VMの停止
  • 実施方法
    • パターン①:手動でVM停止
    • パターン②:自動でVM停止

パターン②では、「Start/Stop VMs v2」というVMの自動起動停止ソリューションを使用します。Azure Logic Appsなどを使って簡単にVMの起動・停止をスケジューリングすることができます。 ソリューションの詳細は公式ドキュメントをご参照ください。

それぞれの方法でVM停止を実施した結果がこちら。「フィルターを追加する」から簡単にフィルターをかけることができ、ここではResource typesとOperationsにてVMの停止操作のみを表示するようにしています。

Changed Byの項目で誰が変更を加えたのかを確認できます。1行目は私です。では2行目の「14aa・・・」は誰だ?ということで、Azure Portalの検索バーで調べると、

実行しているアプリケーションが出てきました。今回の場合は、先ほどご説明した「Start/Stop VMs v2」のアプリケーションIDでした。

このように、Azureリソースの変更やその実行者をAzure Portal上で簡単に確認することができます。

Change Analysisの画面上部の「Open query」をクリックすると、Azure Resource Graph エクスプローラーの画面へ移動することができますので、クエリの保存や、結果のダッシュボードへのピン止めをしたい際に便利そうです。

さいごに

今回はAzure Change Analysisのプレビュー機能を使って、リソース変更をAzure Portalにて確認してみました。

一からクエリを書かずに済み、直感的にAzureリソースの変更を調べられるのは便利ですね。 何かトラブルがあった際のトラブルシュートに役立ちそうです。