Azure Load Testing が東日本リージョンで利用可能になりました
いわさです。
Microsoft Azure ではフルマネージドな負荷テストサービスとして Azure Load Testing が提供されています。
これまで DevelopersIO でも何度か紹介をしたことがあります。
AWS で JMeter で大規模な負荷試験を行いたい場合はクラスターを独自構成したり、次のようなソリューション実装を使う方法がありましたが、いずれの場合も複数のリソースを組み合わせて実現する必要があり、AWS のワークロードだとしても Azure Load Testing で負荷テスト行ったほうが楽なのではないかと個人的に思うことがありました。
国内リージョンに対応した
そんな便利な Azure Load Testing ですが、これまではひとつ課題があって国内リージョンに対応していない問題がありました。
今までは海外リージョンでのみ利用可能だったのですが、実は 1 ヶ月ほど前についに東日本リージョンもサポートされました。
国内からのアクセスを想定したレイテンシーの計測などを行いたいシーンが多かったと思うのですが、これからは Azure Load Testing でも可能になりました。
使ってみる
東日本リージョンで使えるようになったというだけでこれまでと使用方法は同じです。
リソース作成時に Japan East を選択します。なお、西日本ではまだ利用は出来ません。
実際に使ってみた様子です。
東日本の App Service に対して負荷テストを実施してみました。正直いうと今回のアプリではあまりレイテンシーの差が確認出来なかったのですが、WAF で国内制限している場合などでも使えそうですね。
リージョン間の移行
これまで海外リージョンで利用していた場合に既存のテスト環境を移行する方法はあるのでしょうか。
上記公式ドキュメントに記載されていますが、リージョン間のリソース移行はサポートされていません。
そのため新しいリージョンでリソースを新規作成し、必要なテストを手動で再作成する必要があります。
ただし、Azure リソースについては ARM テンプレートでのエクスポート、テストについては入力アーティファクトのダウンロード機能を使って抽出し、location
などを修正することで一応手動で移行することが出来ます。
テストアーティファクトについてもリソース作成後にアップロードすることが出来ます。
さいごに
本日は Azure Load Tesing が国内リージョンに対応していたので使ってみました。
リージョンの関係で採用を見送っていた方も利用出来る機会が増えるのではないでしょうか。
普段 AWS を使っていますが、負荷テストについてはこういった外部のマネージドサービスと組み合わせるのもおもしろいと思います。