Brazeのイベントプロパティをメッセージに差し込んで配信する

イベントプロパティをメッセージに挿入する方法!
2022.12.07

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Brazeブロガーの國崎です。 Brazeにはユーザーの行動データを取得するために以下2つのイベント機能があります。

  • カスタムイベント…クリックなどのアクションを記録できる
  • 購入イベント…カスタムイベントに金額をつけて記録できる

この2つのイベント機能にはそれぞれプロパティをつけてイベントに紐づくデータ値も取得することが可能です。 イベントとプロパティのイメージを例を用いて紹介すると以下の感じです。

  • カスタムイベント→商品をカゴに入れる
  • カスタムイベントプロパティ→カゴに入れられた商品名

こちらはあくまで一例ですので、イベントとプロパティの概念部分の理解で捉えていただければと思います。 購入イベントもほぼ同様の概念です。

イベントプロパティ=イベントに紐づく値というのがイメージできましたでしょうか? 今回はこのイベントプロパティをBrazeから配信するメッセージに差し込む手順を紹介します。

今回作成するメッセージ

実際の手順を紹介する前に今回作成するメッセージについて説明をしておきます。 今回作成するメッセージはECサイトで商品を購入したユーザーに購入商品のお礼メッセージをプッシュ通知で送るです。

冒頭でお伝えしたイメージで言うと以下の感じです。

  • 購入イベント→購入完了
  • 購入イベントプロパティ→購入された商品名

事前に最終的な記録される購入イベントログをお知らせしておくと以下です。 properties内にある項目が購入イベントプロパティにあたります。


[
  {
    "product_id": 7345947410586,
    "currency": "JPY",
    "price": 30000,
    "quantity": 1,
    "properties": {
      "sku": "",
      "title": "金ピカの時計",
      "variant_id": 42012239823002,
      "variant_title": null,
      "vendor": "kunisaki-test",
      "name": "金ピカの時計",
      "properties": [],
      "reimport": false
    },
    "time": "2022-12-07T19:15:43+09:00",
    "source": "shopify",
    "braze_id": "62a6deedbedb550df3c6e453"
  }
]

今回のメッセージはキャンペーンで作成してみます。

キャンペーン作成手順

本記事ではメッセージ文へのイベントプロパティ挿入から説明します。 キャンペーン全体を通しての細かい設定手順は以下記事で紹介してますので、イベントプロパティの挿入以外を参考にしたい方はこちらをご覧ください。

メッセージへのイベントプロパティ差し込み

①メッセージ入力欄の右上の青いアイコンをクリック。 購入イベントプロパティ1

②表示されたポップアップで以下設定をします。

  • 個人用設定タイプ…イベントのプロパティ
  • プロパティ名…title
  • デフォルト値…商品

購入イベントプロパティ2

プロパティ名はイベントプロパティで取得できている項目名の中から今回使用する商品名を入力します。 デフォルト値はイベントプロパティに値がなかった場合に表示される値になります。

最終的な文章はこのような形にします。 購入イベントプロパティ3

メッセージ作成ができたら次はトリガー設定です。

③配信トリガーを購入にします。 購入イベントプロパティ4

イベントプロパティをメッセージに挿入する際の注意点ですが、プロパティに紐づくイベントをトリガーにしないとイベントプロパティの挿入はされません。 記事の冒頭でも紹介しましたが、イベントプロパティ=イベントに紐づく値という概念を忘れないように注意してください。

あとはターゲットとコンバージョン指定をして配信設定は完了です。

商品購入後に配信されるか確認

それではECサイトで商品の購入をしてみます。 今回買う商品はこちらの金ピカの時計です。 購入イベントプロパティ5

実際に購入したらイベントプロパティである金ピカの時計がメッセージ内に挿入されるはず。 ということで、買いました。 購入イベントプロパティ6

スマホを見ると、購入した商品名金ピカの時計が挿入されて配信されていました。 購入イベントプロパティ7

こんな感じでイベントプロパティの挿入ができます。

応用編

指定のパラーメーターをつけて外部サイトに飛ばす

案内した手順の応用で各購買毎にパラメーターをつけて外部サイトに飛ばすというやり方もできます。 各購買毎のパラーメーターの値は事前にイベントプロパティとしてBrazeに投入されていることを前提とします。

キャンペーンのメッセージ作成の下の箇所にクリック時の動作があります。 こちらでWeb URLにリダイレクトするを指定し、URLの末尾にイベントプロパティをつけておくと、各購買毎のパラメーターが付与された状態でリダイレクトがされます。 購入イベントプロパティ8

まとめ

以上、イベントプロパティをメッセージに挿入して配信する手順の紹介でした。 イベントプロパティについてはドキュメントでも紹介されていますので、メッセージ挿入以外の使い方にも興味がある方はドキュメントをご覧ください。