BrazeのQuery Builderを使ってレポートを作ってみた!
Brazeブロガーの國崎です。
今回はBrazeの「Query Builder」を使ってみたので、その使い方や使ってみた所感をお伝えします。
Query Builderとは
Query BuilderとはBraze内に蓄積されたユーザーの行動データや収益データが入っているテーブルからSQLを叩いて、レポートをBraze内に作成できる機能です。
外部ツールに書き出さずとも、SQLを扱ってレポートを作成することができる大変便利な機能ですが、以下の制約もあります。
- 生成できる各レポートの結果は1日1回まで
- 最大500行までのテーブル生成まで
- SQLクエリはSnowflake構文限定
- 毎月2,000クエリビルダークレジットまで
早速使ってみる
SQLを理解しないといけないハードルはありますが、Query Builderの使い方自体はそこまで複雑なものではありません。
使う際の手順を以下紹介します。
左メニューからQuery Builderを選択し、Create New SQL Reportをクリック。
左側にSQL構文を書く画面、右側に取り扱えるテーブルのリストが表示されます。
ちなみに取り扱えるテーブルは以下公式ドキュメントで確認できます。
今回は例として以下レポートを作成してみます。
- 対象テーブル…USERS_BEHAVIORS_PURCHASE_SHARED
- 作成するレポート…過去1ヶ月の購入数と収益数
SQL画面には以下の構文を書きます。
SELECT COUNT(*) as Purchases, SUM(price) as Revenue FROM USERS_BEHAVIORS_PURCHASE_SHARED WHERE to_date(to_timestamp_ntz(time)) >= DATEADD('month', -1, date_trunc('day',CURRENT_DATE()));
これでRun Queryを実行!
過去1ヶ月間の購入数と収益数が表示されました!
SQL不要のテンプレートもある!
「便利っちゃ便利だけどSQL苦手やわ〜」という方のために! なんとクエリのテンプレートもあります!
テンプレートを使う際はCreate New SQL Reportをクリックした後に、表示されるQuery Templatesをクリックします。
テンプレートがリストで表示されるので、クエリを開始したいものを選択し、Run Queryをクリックします。
ちなみに2023年5月時点で使えるテンプレートは以下です。
Channel engagement and revenue | チャネルごとに、そのチャネルのすべてのエンゲージメント指標(開封、クリックなど)、収益、取引件数、平均価格が表示 |
Email bounces per domain | メールドメイン毎のバウンス数 |
Email performance by country | 国ごとに、送信数、間接開封率、直接開封率という指標が表示されます。Countryは、プッシュ送信時のユーザーの国です。 |
Email subscription group opt-ins and opt-outs | 各週について、任意のメール購読グループのユニークユーザーオプトインとオプトアウトの数が表示されます。 |
Email URLs clicked | このレポートは、メール内の各リンクがクリックされた回数を表示します。このレポートを実行するには、キャンペーンまたはキャンバスのAPI識別子を指定する必要があります。キャンペーンのAPI識別子は、キャンペーンの詳細ページの下部にあり、CanvasのAPI識別子は、「Analyze Variants」で見つけることができます。 パーソナライズ解除された各リンクについて、クリック数が表示されます。ダウンロードしたCSVには、クリックしたすべてのユーザーのユーザーID、クリックしたリンク、クリックしたときのタイムスタンプが含まれます。 |
Revenue by country | このレポートは、特定のキャンペーン/キャンバスの国ごとの収益を提供します。このレポートを実行するには、キャンペーンまたはキャンバスのAPI識別子を指定する必要があります。キャンペーンのAPI識別子は、キャンペーンの詳細ページの下部にあり、キャンバスのAPI識別子は、バリアントの分析で見つけることができます。 国ごとに、発生した収益額、注文数、返品数、純収益、総収益が表示されます。 |
Push performance by country | 国ごとに、配信数、開封率、クリック率という指標が表示されます。Countryは、メール送信時のユーザーの国です。 |
こちらのテンプレートにないレポートが欲しい場合はSQLを書く作業が必要になってきます。
まとめ
一通りBrazeの「Query Builder」を使ってみた所感をお伝えしました。
上記で紹介したテンプレートや小規模範囲でのレポートをすぐ見たいという場合は「Query Builder」でサクッとレポートを書き出すことができます。
大量のデータを見たい場合はBrazeのエクスポートAPIを使用するか、Currentsを使っての書き出しが必要になります。
用途に応じて使い分けてみるとよいのではないでしょうか。