Cloud One Workload Securityを利用する場合のライセンスコストはどのように計算しますか?について
こんにちは、コンサル部@大阪オフィスのTodaです。
Cloud One Workload Security(C1WS)はトレンドマイクロ社が管理サーバを運用するSaaS型のセキュリティサービスになります。
当サービスは弊社ご契約のAWSアカウントの場合、AWS Marketplaceにて5%引きを受けられるSPPOライセンスをご利用いただけます。
今回は、C1WSをご検討いただく際のコストに関する計算方法についてご案内させていただきます。
ご質問内容
Cloud One Workload Securityの利用を検討していて、AWS Marketplaceを利用したライセンスの利用費を把握したい。
回答について
AWS Marketplaceで提供できるライセンスについて
AWS Marketplaceを利用してご契約いただけるC1WSライセンスは1時間当たりの従量課金のサービスとなります。
ご利用料金はAWS MarketplaceのPricingを見て確認をおこないます。
Pricingは画面トップに表示されるPublicライセンスの金額と弊社が提供するPrivateライセンスの金額で少し違いがございます。
Privateライセンスの金額を確認する場合は下記手順にてPricingを参照ください。
AWS Marketplaceページへのアクセス
AWS MarketplaceのCloud Oneのページにアクセスをおこないます。
■ Trend Cloud One - AWS Marketplace
https://aws.amazon.com/marketplace/pp/prodview-g232pyu6l55l4
購入オプションからログイン
画面上部に表示される[View purchase options]をクリックください。
クリックをしますとAWSのログイン画面が表示されますのでCloudOneのライセンスをご契約いただく予定のAWSアカウントでログインをおこないます。
サブスクライブからPrivate Offerを選択
ログインをおこないますとCloud Oneのサブスクライブ画面が表示されます。
サブスクライブ画面にはライセンスを選択する「Offers」という選択表示がございますので当選択から
「Offer - Classmethod - Trend Cloud One」と記載されている物をご選択ください。
※当操作をした時点では、AWSアカウントでのライセンス契約はおこなわれません。
また、「Offer - Classmethod - Trend Cloud One」が存在しない場合は、
「Offer type: private / Offer extended: 2023-08-30 UTC」の物を選択ください。
Pricing information を参照
Offer選択の下に表示される[Pricing information]の表示が各ライセンスのコストになります。
今回はC1WSに関するコストのみ参照しますので[Find unit type]欄に「Workload」と入力いただくことで見やすく表示が可能です。
コストの計算について
Pricing informationを確認しますとC1WSでは「Workload Essentials」と「Workload」の2パターンのプランがあり費用の計算が変わります。
Workload Essentials
Workload EssentialsはC1WSの機能の中で「不正プログラム対策」と「Webレピュテーション」のみご利用時に低価格でご利用いただけるプランになります。
当プランはインスタンスのサイズに関係なく1時間当たり一律で決まった金額でのご利用となります。
■ ご利用が想定されるC1WS機能
- 不正プログラム対策
- Webレピュテーション
Workload
WorkloadはC1WSの全機能を利用した場合に発生するプランになります。
Workload Essentialsで設定されている機能以外をご利用頂いた場合に自動で切り替えられるプランになります。
当プランはインスタンスのサイズにより可変して1時間当たり決まった金額でご利用いただけます。
■ ご利用が想定されるC1WS機能
- 不正プログラム対策
- Webレピュテーション
- デバイスコントロール
- アプリケーションコントロール
- ファイアウォール
- 侵入防御
- 変更監視
- セキュリティログ監視
コストの計算例 (月単位)
下記は、仮の条件を設定してコストを計算した例になります。
計算時に利用する価格情報は2024年03時点のPrivate Offerになります。
1ヶ月は31日で計算しております。
また、弊社SPPOライセンスの場合は合計費用に対して5%の割引が入りますので合わせて計算をします。
パターン1
■ 設定条件について
- EC2
- 4台 (m6i.large)
- C1WS保護機能
- 不正プログラム対策
- 侵入防御
- 変更監視
- セキュリティログ監視
■ 計算について
当条件の場合は「Workload: Per Large EC2 instance, Other Cloud 2 vCPU/Hr = $0.031 / unit」のプランが選択されるため下記計算になります。
・料金計算
$0.031/Hr × 24時間 × 31日 = $23.064
$23.064 × 4台 = $92.256
・割引適用
$92.256 × (1 - 0.05) = $87.6432
1ヶ月毎のご利用コストは「$87.6432」になります。
パターン2
■ 設定条件について
- EC2
- 4台 (m6i.large)
- C1WS保護機能
- 不正プログラム対策
■ 計算について
当条件の場合は「Workload Essentials: Anti-malware and WRS per workload /Hr = $0.007 / unit」のプランが選択されるため下記計算になります。
・料金計算
$0.007/Hr × 24時間 × 31日 = $5.208
$5.208 × 4台 = $20.832
・割引適用
$20.832 × (1 - 0.05) = $19.7904
1ヶ月毎のご利用コストは「$19.7904」になります。
パターン3
下記はポリシーにより複数の保護ルールを設定している場合になります。
■ 設定条件について
< ポリシーA >
- EC2
- 2台 (m7i.xlarge)
- C1WS保護機能
- 不正プログラム対策
- 侵入防御
- 変更監視
- セキュリティログ監視
< ポリシーB >
- EC2
- 2台 (m7i.large)
- C1WS保護機能
- 不正プログラム対策
■ 計算について
当条件の場合はポリシーAに設定されているインスタンスは「Workload: Per XL & larger EC2 instance, Other Cloud 4+ vCPU/Hr = $0.045 / unit」のプランが選択され、ポリシーBは「Workload Essentials: Anti-malware and WRS per workload /Hr = $0.007 / unit」のプランが選択されるため下記計算になります。
・料金計算 (ポリシーA)
$0.045/Hr × 24時間 × 31日 = $33.48
$33.48 × 2台 = $66.96
・料金計算 (ポリシーB)
$0.007/Hr × 24時間 × 31日 = $5.208
$5.208 × 2台 = $10.416
・合計計算 (ポリシーA + ポリシーB)
$66.96 + $10.416 = $77.376
・割引適用
$77.376 × (1 - 0.05) = $73.5072
1ヶ月毎のご利用コストは「$73.5072」になります。
コスト計算でよくあるご質問
保護機能で「侵入防御のみ」を適用した場合はどのプランになりますか?
侵入防御のみをご利用の場合は全保護機能の利用と同等となるため上記プランの「Workload」の費用がかかります。
保護機能で「不正プログラム対策のみ」を適用した場合はどのプランになりますか?
不正プログラム対策のみをご利用の場合は上記プランに「Workload Essentials」の費用がかかります。
※Webレピュテーションをご利用いただかなくても「Workload Essentials」になります。
ライセンス費用で「Data Center / Not Cloud instance」はどのような物が対象ですか?
Not Cloud instance はオンプレサーバまたは「AWSとの連携」が未設定の場合に費用が計上されます。
AWSでC1WSをご利用頂く場合はインスタンスのサイズを把握する為、「AWSとの連携」が必要です。
上記が未設定の場合、価格が一番高い「Not Cloud instance」が適用されますのでご注意ください。
AWSとの連携については下記記事を参照ください。
さいごに
今回は Cloud One Workload Security のライセンスコストを計算する方法についてご案内をさせていただきました。
少しでもお客様の参考になればと考えております。