[ACM] CloudFormationがACMのDNSレコード検証に対応しました

[ACM] CloudFormationがACMのDNSレコード検証に対応しました

CloudFormationが、ACM(AWS Certificate Manager)のDNSレコードを利用したドメインの所有検証に対応したので、試してみました。
Clock Icon2018.08.29

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はじめに

AWSチームのすずきです。

CloudFormationが、ACM(AWS Certificate Manager)のDNSレコードを利用したドメインの所有検証に対応し、 Amazon発行の無料サーバ証明書がより簡単に設置出来るようになりました。

早速試す機会がありましたので、紹介させていただきます。

CloudFormation

今回、以下のテンプレートを利用しました。

AWSTemplateFormatVersion: '2010-09-09'
Description: ACM DNS Validation template (20180828)
Parameters:
  DomainName:
    Description: FQDN of the certificate
    Type: String
    Default: 'acm.mesoko.jp'
  ValidationDomain:
    Description: The domain to which validation
    Type: String
    Default: 'mesoko.jp'
Resources:
  ACMCertificate:
    Type: AWS::CertificateManager::Certificate
    Properties:
      DomainName: !Sub '${DomainName}'
      SubjectAlternativeNames:
        - !Sub '*.${DomainName}'
      DomainValidationOptions:
        - DomainName: !Sub '${DomainName}'
          ValidationDomain: !Ref 'ValidationDomain'
      Tags:
        - Key: Name
          Value: !Sub '${DomainName}-20180828'
      ValidationMethod: DNS
  • 「ValidationMethod:」として「DNS」の指定が可能になりました。
  • 「EMAIL」を指定した場合、従来通りのメールを利用したドメイン所有確認が行われます。

[ACM] AWSの無料サーバ証明書の発行と組込をCloudFormationで試してみた

動作例

CloudFormationスタック作成

  • ダウンロードしたYAMLファイルを利用して、新規CloudFormationスタックの作成を行います。

  • 「DomainName」は、SSL証明書を発行するFQDN(CN:コモンネーム)を記述します。
  • 「ValidationDomain」は、CNAMEレコードを設置するDNSゾーンを指定します。サブドメインの場合、親ゾーンを指定する事も可能です。

  • イベントステータスとして「AWS::CertificateManager::Certificate」の作成がDNS検証待ちとなります。

‐ 以前に設置した検証用のCNAMEレコードが有効な場合、DNS検証が完了次第、作成完了となります。

ACM操作

  • 「検証保留中」のドメインを開き、ドメインのDNS設定情報を確認します。
  • 表示されたCNAMEレコード内容を、DNSサーバに登録します。

  • 同一アカウントのRoute53のHostedZoneで管理されているドメインの場合、ACMのWebコンソールから必要なDNSレコード情報の追加が可能です。

  • 設定後、数分〜30分程度でDNS検証が実施され、証明書の状態が「発行済み」となります。

まとめ

CloudFormationを利用してAmazon発行のSSL証明書を発行する事は可能でしたが、 これまでは証明書の発行の度にメール承認が求められるため、利用しにくい場合がありました。

今回、CloudFormationがACMのDNS検証に対応した事で、初回のみ検証用のCNAMEレコードの追加が必要ですが、2回目以降はSSL証明書の即時発行、有効化が可能になりました。

複数リージョン、マルチアカウントで展開されるシステムや、シングルドメイン証明書の利用などで 多数のSSL証明書の発行が求められる場合には、今回のアップデートをぜひお試しください。

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