
XvoucherがAWS認定試験バウチャーの正規再販業者でなくなったので購入済みのバウチャーの状態を確認してみた
コンバンハ、千葉(幸)です。
Xvoucherは学習や資格認定プログラム販売のプラットフォーマーであり、AWS認定試験バウチャーのAWS認定再販業者およびディストリビューターでした。過去形です。
現在サイトにアクセスすると、すでに認定セラーでないことが示されています。
また、2025/4/21以降は管理ポータルにアクセスできなくなる可能性が示されています。
2025/05/01にアクセスを試みたところまだ閲覧/操作はできたため、用語の整理をしつつ、購入したバウチャーの現状がどうなっているかをまとめてみます。
先にまとめ
Xvoucherに関する主要な概念として以下を考える。(細かい用語は正確ではない)
- Xvoucherにおける役割として以下がある
- Customer(顧客):バウチャーの管理を行う
- Candidate(候補者):バウチャーを利用する
- バウチャーに関して大きく以下の状態を意識する
- 割り当て:CustomerによりCandidateにバウチャーを割り当てること
- 変換:バウチャーからバウチャーコード(例:
AWxxxxxxxx
)が生成されること- 変換が行われるきっかけとして以下がある(バウチャーの種類によって異なる?)
- バウチャー購入から一定期間が経過する
- 割り当て後にCandidateがアクセスする
- 変換が行われるきっかけとして以下がある(バウチャーの種類によって異なる?)
- Candidateがバウチャーコードを用いて試験予約をすることで、試験費用をディスカウントできる
2025/05/01現在、手元で確認したバウチャーの利用可否は以下。
- 変換まで済んでいるバウチャーコードは引き続き利用できる
- 変換が済んでいないバウチャーはPendingとなり先に進まない
Xvoucherに関する用語集
以下ページに用語がまとめられています。
ひとまずここではCustomer(顧客)とCandidate(候補者)を押さえておくと良いでしょう。
バウチャーのステータスについては、別のページにまとめられているので後述します。
ヘルプデスクページにおける注意書き
上記で引用したようなヘルプデスクのページの上部には以下の注意書きがあります。
Effective March 14, 2025, Xvoucher is no longer an authorized seller for AWS certification exams. Existing customers can access their inventory through the voucher management portal until April 21, 2025.
Please note that if you are a candidate with an AWS voucher that is PENDING, we are unable to fulfill your voucher request. Please contact the organization that assigned your voucher.
特に太字の部分、「PENDINGのバウチャーのリクエストを完了させることができない」が大事なところです。
[Candidate目線]バウチャーコードの確認方法
Customerからバウチャーの割り当てを受けたCandidateは、以下の手順でバウチャーコードを確認できます。
- Xvoucherのポータルにアクセスし、自身のマイページから割り当てられたバウチャーの詳細を確認する
2025/05/01現在は、変換済みでないバウチャーにこの手法でアクセスすると、Pendingステータスであることが示されます。
Your voucher is currently in pending status. You will receive an email with your voucher information within the next 1 to 2 business days. If you do not receive an email within this time-frame, please check back here or reach out to our support team at http://help.xvoucher.com.
先ほど確認した通り、Pendingステータスのバウチャーはリクエストの完了が期待できません。
別の手段でのバウチャーコードの確認方法
Xvoucherポータルを経由しなくともバウチャーコードを確認可能な場合があります。
CustomerがCandidateにバウチャーをアサインした段階でCandidateにメールが送信され、そのメールからバウチャーコードを確認できるケースです。
詳細な条件は分かっていないのですが、割り当て前からバウチャーが変換されていた場合はこうなるのかと想像しています。
バウチャーが割り当て前に変換される?
基本的には「Candidateが自身に割り当てられたバウチャーにアクセス」することで変換されるはずですが、注文から一定期間経過すると自動的に変換されることもあるようです。
一定期間経過後も変換されていないバウチャーもあったため、種類によって挙動が異なるのかもしれません。
[Candidate目線]バウチャーコードの有効性の確認
すでに変換済みのバウチャーコード(未使用かつ有効期限切れ前)があった場合、現状でも使用できるのか気になります。
試験予約の際にバウチャーコードを入力することでその有効性が確認できそうです。
↑ここにバウチャーコードを入力し、意図した通りのディスカウントが効けば引き続き有効であると期待できます。
2025/05/01現在、手元の環境では、ディスカウントが効いた上で試験予約完了まで実施できる例が確認できました。
[Customer目線]バウチャーの利用状況の確認
Customerとして、購入済みのバウチャーの状態を確認する手順を記します。
Xvoucher管理ポータルから確認できるレポートを以下の通り呼称します。
- ①インベントリレポート
- ②使用状況レポート
それぞれ、以下から遷移できます。挙動の安定のため、英語表記でコンソールを操作してください。
①インベントリレポート
このような形でバウチャー一覧を確認できます。
右上にあるボタンからExcel形式でダウンロードできるので、いろいろフィルタリングしたい時は手元で実施した方が操作しやすいです。
列の内訳については、以下ページに詳しいです。
主要なステータスとして以下があります。
ステータス | 状態 |
---|---|
Assigned | アサイン済みで、変換が済んでいない |
Converted | 変換済みで、アサインが済んでいない |
Claimed | アサインも変換も済んでいる |
Expired | 変換前に期限切れになった |
今回の件で一番確認したいのは「Assigned」であるので、影響を受けるバウチャーをフィルタリングする際はそのステータスを用いるとよいでしょう。
変換が済むとこの一覧上でバウチャーコードが確認できるほか、②使用状況レポートにも反映されます。
②使用状況レポート
このような形で変換済みバウチャーコードの使用状況を確認できます。
一度画面上部のフィルター部で何らか条件を指定し、そこに該当する結果が下部に表示されます。一覧はExcelでダウンロードできます。
列の内訳についてのヘルプページは以下です。
主要なステータスは以下です。
ステータス | 状態 |
---|---|
Issued | バウチャーコードが使用されていない |
Registered | バウチャーコードを登録し、試験待ち |
Used | バウチャーコードを登録し、何らかの理由で試験が完了しなかった(再利用不可) |
Delivered | バウチャーコードを登録し、試験が完了した |
Used (No Show)
(バウチャーコードを用いて試験予約をしたが、会場に現れなかった)というステータスのものを見て、「なるほど!」と思ったりしましょう。
まとめ
2025/05/01現在、手元で確認したバウチャーの利用可否は以下。
- 変換まで済んでいるバウチャーコードは引き続き利用できる
- 変換が済んでいないバウチャーはPendingとなり先に進まない
終わりに
Xvoucherの状況について確認しました。
特にステータスについていろんな用語が出てきたので、全容を把握するのに少し苦労しました。
Xvoucherを用いて社内のバウチャー管理をしている(していた)方の参考になれば幸いです。
以上、チバユキ (@batchicchi)がお送りしました。