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ドメインを原価提供している Cloudflare Registrar を試してみた

Cloudflare、ドメインレジストラサービスに「.com」ドメインを移管してみました。
2020.06.07

AWSチームのすずきです。

CDN や DNS を提供する Cloudflare、ドメインレジストラサービスを2018年から開始しており、 ドメインを原価(TLDへの卸売価格)で廉価に利用可能です。

Cloudflare Registrar

  • 各社ドメイン料金
Registrar .com .net .info .org .io
Cloudflare Registrar $8.03 $9.95 $11.02 $10.11 $45
AWS (Route 53 Domain Registration) $12.00 $11.00 $12.00 $12.00 $39
Google Domains 1,400円 1,400円 1,400円 1,400円 7,000円
お名前.com 1,280円 1,480円 1,480円 1,480円 6,480円

※2020年6月時点の1年更新料金。

今回、AWS のRoute53 Domain Registration を利用していた「.com」ドメインを、 Cloudflare Registrar へ移管。 ドメインを管理するレジストラの変更を行う機会がありましたので、紹介させて頂きます。

対応TLD

Cloudflare Registrar、以下のサイトに記載されたTLD(トップレベルドメイン)をサポートします。

日本で利用される事の多い「JP」ドメインはサポート外です。

制限事項

  • Cloudflare Registrar は 取得済みドメインの移管のみサポートします。ドメインを新規で取得する場合、初年は別のレジストラを利用する必要があります。

  • Cloudflare Registrar は ドメインレジストラ のみを利用する事はできません。DNSは Cloudflare が 提供するものを利用する必要があります。Cloudflare の DNS、NSレコードに Route53(HostedZone) を登録し、サブドメインとして利用することは可能ですが、 CloudFront や ELB の名前解決に Route53 の エイリアス を利用している場合にはご注意下さい。

手順

DNS移管

ドメイン移管の前に、 CDNとして Cloudflareを利用する設定を実施します。

特にサポート、高いSLAを必要としないため、無料のFreeプランを利用しました。

現在利用しているDNS (Route53 HostedZone)から、ゾーン情報が自動抽出され、Cloudflare の DNS に反映される候補が表示されます。

DNSの切替、Route53 の情報を削除し、Cloudflare の DNSを設定する旨が案内されます。

AWS のRoute53 ダッシュボード、登録済みのドメインから 対象のドメインを指定し、DNS(ネームサーバ)を Cloudflare 指定の内容に変更します。

ドメインで利用するDNS、Cloudflare に切替が完了すると、Cloudflareのダッシュボードで 対象ドメインの各種機能が利用可能になります。

支払い方法の追加

ドメイン管理費の精算に利用する クレジットカード、またはPaypalの登録を実施します

ドメイン移管

Cloudflareのダッシュボードで「ドメイン移管」を開始します。

Cloudflareの DNSを利用中のドメインから、 Cloudflare Registrar に移管可能なドメインが候補として表示されます。

AWS のRoute53 ダッシュボードを利用して、移管対象ドメインの認証コードを発行します。

Cloudflare のフォームに Route53で発行した認証コードを登録します。

Cloudflare Registrar への移管後に利用される WHOIS情報を登録します。

デフォルトで有効なWHOIS情報の保護、プライバシー設定により、Cloudflare Registrar に登録した 連絡先は国と都道府県情報のみが公開されます。

# whois.cloudflare.com
Admin Name: DATA REDACTED
Admin Organization: DATA REDACTED
Admin Street: DATA REDACTED
Admin City: DATA REDACTED
Admin State/Province: Kanagawa
Admin Postal Code: DATA REDACTED
Admin Country: JP
Admin Phone: DATA REDACTED
Admin Phone Ext: DATA REDACTED
Admin Fax: DATA REDACTED
Admin Fax Ext: DATA REDACTED
Admin Email: DATA REDACTED

「移管を確認して確定する」を行うと、移管が進行中となります。

移管元のレジストラ(Route53:gandi)より、ドメイン管理者宛に移管確認メールが届きます。

メール記載のリンクを利用して、即日移管を実施する事も可能です。

確認

ドメインの移管が完了すると、Cloudflareのダッシュボードで「ドメイン登録」が確認可能になります。

「ドメインの管理」より、更新日の確認や、DESEC設定、WHOIS情報の編集が可能です。

まとめ

AWS の Route53 Domain Registration で 年間 $18(ドメイン料金:$12 + ホストゾーン料金$0.5 x 12ヶ月) で 維持していた「.com」ドメイン、 Cloudflare Registrar に移管する事で、ドメインの維持費を半減させる事ができました。

AWS の Route 53 、特に AWS でワークロードを稼働させる場合には、 高性能なDNSとして 費用対効果の良い利用が期待できますが、 ドメインの所有目的が保持、 Route53 の機能を必須とせず コスト抑制が優先される場合には、 Cloudflare Registrar の利用により 維持費が抑制できる可能性があります。

また、Cloudflare Registrar は、 二段階認証や DNSSEC、WHOIS情報のプライバシー設定、証跡ログなど、セキュリティを向上させる機能についても 標準でサポートしています。

ドメインの移管手続き、 切替元のレジストラで必要となる手続きは各社ほぼ共通です。

サービスの根幹を支えるドメイン、高いセキュリティで利用できるレジストラをお探しの場合、 Cloudflare Registrarや、 AWSの Route53 Domain Registration も候補としてご検討いただければと思います。