Cloud One SPPOライセンスがご利用いただけるパターンと調整が必要なパターンをまとめてみた
こんにちは、コンサル部@大阪オフィスのTodaです。
トレンドマイクロ社が提供しているCloud Oneを弊社契約のAWSアカウントにてSPPOライセンスにてご利用頂くことができるようになっています。
SPPOライセンスは安く従量課金で調達できる上、日本のサポートセンターへのお問い合わせが可能になります。
SPPOライセンスの詳細は下記ブログを参照ください。
今回、SPPOライセンスを適用する際に、調整が必要なケースがございましたので問題なく出来るパターンと合わせてご案内させていただきます。
請求と監視について
SPPOライセンスをご利用頂く際、[請求]と[監視]を分けて考えて頂く必要がございます。
・[請求]について
SPPOライセンスはAWS Marketplaceサブスクリプションにてご契約いただくことで従量課金にてご利用いただけます。
設定をすると対象のCloudOne内の監視全ての従量課金がサブスクライブしているAWSアカウントに請求されます。
仕様にて下記2点がございます。
- AWSアカウントへのCloudOne SPPOライセンスのサブスクライブは1点まで
- ClouOneへのAWSアカウントのサブスクライブは1点まで
ご利用料金はWorkload Securityをご利用の場合、
AWSに関連付けされているインスタンスのサイズ(vCPUの数)により金額が可変いたします。
また、オンプレサーバの場合は「Workload: Per Data Center / Not Cloud instance」の料金が掛かります。
※金額は AWS Marketplace の金額をご確認ください。
■ AWS Marketplace Trend Micro Cloud One
https://aws.amazon.com/marketplace/pp/prodview-g232pyu6l55l4
・[監視]について
監視は複数のAWSアカウントに関連付けされているリソース、オンプレサーバ制限なく監視を頂く事が可能です。
ご利用パターンについて
よくご質問頂くパターンについてまとめています。NGパターンについては別途対応策が必要になります。
OKパターン1
1点のAWSアカウントとCloudOneをサブスクライブにてご利用いただきます。
ご利用ケースが多いパターンになります。
OKパターン2
[監視]はAWSアカウント2点、[請求]はAWSアカウント(A)にサブスクライブにてご利用頂くパターンになります。
下記の場合は、AWSアカウント2点の監視料金がAWSアカウント(A)に請求されます。
OKパターン3
[監視]はAWSアカウント2点とオンプレサーバ、[請求]はAWSアカウント(A)にサブスクライブにてご利用頂くパターンになります。
下記の場合は、AWSアカウント2点とオンプレサーバの監視料金がAWSアカウント(A)に請求されます。
OKパターン4
[監視]はAWSアカウント(B)、[請求]はAWSアカウント(A)にサブスクライブにてご利用頂くパターンになります。
下記の場合は、AWSアカウント(B)の監視料金がAWSアカウント(A)に請求されます。
オンプレサーバの監視費用は「Workload: Per Data Center / Not Cloud instance」の料金が掛かります。
OKパターン5
[監視]はオンプレサーバ、[請求]はAWSアカウント(A)にサブスクライブにてご利用頂くパターンになります。
下記の場合は、オンプレサーバの監視料金がAWSアカウント(A)に請求されます。
オンプレサーバの監視費用は「Workload: Per Data Center / Not Cloud instance」の料金が掛かります。
NGパターン1
[監視]はAWSアカウント2点、[請求]はAWSアカウント2点にサブスクライブにてご利用頂くパターンになります。
シングルテナント等でAWSアカウントを分けて運用されていて、監視はCloudOneを1点で運用されているケースが考えられます。こちらは「ClouOneには1点のAWSアカウントをサブスクライブする事ができる」という仕様から請求を分散する対応ができません。
対応策として[OKパターン2]のように[請求]をアカウント1点にまとめていただくか、AWSアカウント単位でCloudOneをご用意いただく必要がございます。
NGパターン2
[監視]はAWSアカウント1点、[請求]はAWSアカウント1点にサブスクライブにてご利用頂くパターンになります。
下記はVPCを分けて本番・テスト環境を運用されているケース等でCloudOneを分けて運用されているケースで見られます。
こちらは「AWSアカウントへのCloudOne SPPOライセンスのサブスクライブは1点が上限」という仕様から複数のCloudOneの請求を1つのAWSアカウントにまとめることができません。
対応策として本番・テスト環境を別のAWSアカウントで構築いただき、それぞれCloudOneをサブスクライブ頂く または 1点のCloudOneにまとめていただき、本番・テスト環境のインスタンスをグループまたはポリシーにて分けていただく必要がございます。
さいごに
今回はCloud One SPPOライセンスがご利用いただけるパターンと調整が必要なパターンについてまとめてみました。
お客様の環境は色々な構成があり上記以外のパターンも多くなると思いますが少しでもお客様のやりたい事への参考になればと考えております。