【備忘録】CloudWatch Agentをセッションマネージャーからインストールする

【備忘録】CloudWatch Agentをセッションマネージャーからインストールする

2025.10.17

クラウド事業本部運用イノベーション部の いそま です。

EC2にCloudWatchAgentをインストールして検証したいなーと思った時、Agentのインストールでなぜかいつも躓いてしまうため備忘録としてブログに残します。

今回はプライベートサブネットにあるEC2インスタンスへ、セッションマネージャーからCloudWatch Agentをインストールします。
Run Commandを使用する方法もありますが、インストールや設定の過程をしっかり見届けられるセッションマネージャーの方が個人的に好きだったりします。

ただ、今回のように、検証または単一のインスタンスにインストールしたい場合はセッションマネージャーの選択肢もありですが、本番環境のように複数台のインスタンスが存在する場合はRun Commandの方が作業ミスも少なく、時間効率も良いと思います。

リソース設定時のポイント

リソース設定時のポイントです。(リソースの作成方法に関しては記載していません。)

VPC

項目 設定値
DNS解決 有効
DNSホスト名 有効

VPC-ap-northeast-1-10-06-2025_08_11_PM

✅ チェックポイント

今回のEC2はプライベートサブネットに存在するため、VPCエンドポイントを通してCloudWatchAgentをインストールします。
そのVPCエンドポイントを使用するために、[DNS解決]と[DNSホスト名]を[有効]に設定する必要があります。

VPC EndPoint

SSMに接続するためのエンドポイント

サービス名 エンドポイントタイプ
com.amazonaws.ap-northeast-1.ssm Interface
com.amazonaws.ap-northeast-1.ssmmessages Interface
com.amazonaws.ap-northeast-1.s3 Gateway

CloudWatchAgentをインストール・ログ収集するためのエンドポイント

サービス名 エンドポイントタイプ
com.amazonaws.ap-northeast-1.monitoring Interface
com.amazonaws.ap-northeast-1.logs Interface
com.amazonaws.ap-northeast-1.ec2 Interface

✅ チェックポイント

  • エンドポイントが属するサブネットは、EC2が属するサブネットと同じになっているか
  • エンドポイントにアタッチするSGのインバウンド/アウトバウンド設定を確認(次項のエンドポイント用SGを参照)

Endpoints-VPC-ap-northeast-1-10-06-2025_08_21_PM

セキュリティグループ

  • エンドポイント用SG

インバウンドルール

項目 設定値
タイプ HTTPS
プロトコル TCP
ポート範囲 443
ソース カスタム
VPCのIPアドレス範囲

アウトバウンドルール

項目 設定値
タイプ すべてのトラフィック
プロトコル すべて
ポート範囲 すべて
送信先 カスタム
0.0.0.0/0
  • EC2用SG

インバウンドルール

項目 設定値
タイプ すべてのトラフィック
プロトコル すべて
ポート範囲 すべて
ソース カスタム
VPCのIPアドレス範囲

アウトバウンドルール

項目 設定値
タイプ すべてのトラフィック
プロトコル すべて
ポート範囲 すべて
送信先 カスタム
0.0.0.0/0

IAMロール

以下IAMポリシーをアタッチしたIAMロールを作成する。

  • AmazonSSMManagedInstanceCore
  • CloudWatchAgentServerPolicy

demo-ec2-role-IAM-Global-10-16-2025_11_20_PM

EC2

  • 前述で作成したEC2用のSGをアタッチする
  • 前述で作成したIAMロールをアタッチする

CloudWatchAgentインストール

リソース設定が完了したら、セッションマネージャーからCloudWatchAgentをインストールしていきます。

1. 対象のEC2インスタンスに遷移し、[接続]→[セッションマネージャー]にて[接続]を押下

インスタンスに接続-EC2-ap-northeast-1-10-17-2025_01_06_AM

2. CloudWatchAgentをインストールするコマンドを実行

sudo yum install amazon-cloudwatch-agent
コマンド実行中に、「Is this ok [y/N]」と聞かれるので、[Y]と入力してください。
Systems-Manager-ap-northeast-1-10-17-2025_01_12_AM
コマンド実行後、「Complete!」と表示されていれば、インストール完了です。

3. CloudWatchAgentのメトリクスの設定するコマンドを実行
sudo /opt/aws/amazon-cloudwatch-agent/bin/amazon-cloudwatch-agent-config-wizard
設定項目に関しては、このブログが大変参考になりました。
https://qiita.com/tonkatsu_oishi/items/ec163751cc7f644f9cae#cloudwatchagent設定ウィザードlinuxでconfigファイルを生成する

Systems-Manager-ap-northeast-1-10-17-2025_01_24_AM

4. 設定ファイルを読み込ますコマンドを実行
sudo /opt/aws/amazon-cloudwatch-agent/bin/amazon-cloudwatch-agent-ctl -a fetch-config -m ec2 -s -c file:/opt/aws/amazon-cloudwatch-agent/bin/config.json

5. CloudWatchAgentの起動を確認するコマンドを実行
sudo systemctl status amazon-cloudwatch-agent

Systems-Manager-ap-northeast-1-10-17-2025_01_39_AM

[Active: active (running)]と表示されていれば問題ありません。

確認

最後に、CloudWatchAgentがインストール・起動され、CloudWatchメトリクスに表示されているか確認します。

CloudWatchメトリクス

  • [カスタム名前空間]に「CWAgent」が追加されています。
    メトリクス-CloudWatch-ap-northeast-1-10-17-2025_01_42_AM

  • メトリクスも出力されているので、問題なさそうですね。
    メトリクス-CloudWatch-ap-northeast-1-10-17-2025_01_43_AM

EC2

  • EC2画面のモニタリングタブにも、CloudWatchAgentで設定したメトリクスが表示されています。
    インスタンスの詳細-EC2-ap-northeast-1-10-17-2025_01_46_AM

まとめ

「今更だよな〜」と思いながら書き始めたブログですが、エンドポイントの設定などを頭で記憶するのは難しいよな・・と。
いつかCloudWatchAgentをインストールする時がくるであろう自分と、このブログを見てくださった方のお役に立てれば幸いです。

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