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[アップデート]Cost Optimization Hubの推奨事項のエクスポートをコンソールから設定できるようになりました
この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。
AWS事業本部の木村です。
今回はCost Optimization Hubのアップデートについてお伝えします。
今回のアップデートとCost Optimization Hubについて
Cost Optimization Hubをデータエクスポートで、推奨事項をS3にエクスポートできるようになりました。
Cost Optimization Hubの基本機能については以下のブログが大変わかりやすいので是非ご参照ください。
以前はコンソールからは推奨事項をエクスポートできず、CLIなどを利用して推奨事項をエクスポートする必要がありました。 定期的に推奨事項を取得したい場面があり、エクスポートする仕組みをカスタムで作っていたのですが今回のアップデートでこうした仕組みも不要になりました。
追加されたエクスポートの設定では日次でデータをS3にエクスポートしてくれるとのことです!
では早速設定してみたいと思います。
やってみる
まずCost Optmization Hubのコンソールに移動します。 「機会をみる」で推奨事項の一覧を表示します。

(※検証環境のため、推奨事項がない状態です。)
推奨事項の一覧画面で、「Create recurring export to Amazon S3」を選択します。

そうするとエクスポートの設定画面に遷移しますので、エクスポートの内容を設定していきます。
まずエクスポートの種類ですが、エクスポートタイプは「標準データエクスポート」、データテーブルコンテンツ設定では「コスト最適化に関するレコメンデーション」を選択してください。

続いてテーブルの設定ですが、すべてのレコメンデーションを含めるかどうかという設定とレコメンデーションフィルターという設定ができます。
すべてのレコメンデーションを含めるという設定では、複数の項目で重複している推奨事項で改善の費用が低い方を削除するかを設定できます。
例えばインスタンスを終了を推奨する事項とインスタンスのリサイズを推奨する事項がある場合にはインスタンスを終了する事項の方が削減効果が大きくなるのでその項目のみがエクスポートされるようになります。
参考:Cost optimization recommendations (from Cost Optimization Hub)
レコメンデーションフィルターでは以下の項目で条件をつけて推奨事項を絞り込むことができます。

リソースタイプをインスタンス、推奨事項をリサイズに制限すると以下のように表示されます。

SQLステートメントでは、対象とする列が選択できます。
Cost Optimizataion Hubの推奨事項の取得では以下の列を選択できます。
| カラム名 | データタイプ |
|---|---|
| account_id | String |
| action_type | String |
| currency_code | String |
| current_resource_details | String |
| current_resource_summary | String |
| current_resource_type | String |
| estimated_monthly_cost_after_discount | Double |
| estimated_monthly_cost_before_discount | Double |
| estimated_monthly_savings_after_discount | Double |
| estimated_savings_percentage_after_discount | Double |
| estimated_savings_percentage_before_discount | Double |
| implementation_effort | String |
| last_refresh_timestamp | Timestamp |
| recommendation_id | String |
| recommendation_lookback_period_in_days | Int |
| recommendation_source | String |
| recommended_resource_details | String |
| recommended_resource_summary | String |
| recommended_resource_type | String |
| region | String |
| resource_arn | String |
| restart_needed | Boolean |
| rollback_possible | Boolean |
| tags | Map<String, String> |
データエクスポート配信オプションでは推奨事項の取得形式をParquetとCSVから選択できます。

データエクスポートストレージ設定ではS3のエクスポート先を選択できます。

バケットの新規作成と既存のバケットを選択できます。

コンソールの設定からでは既存のバケットを選択した際に、自分のアカウントのみしか設定できないようです。
プレフィックスは任意の値の設定が必要です。

これらの設定項目で設定できます。設定を行うと以下のように表示されます。

初回の出力については24時間ほどかかるようです。今回の検証環境では推奨事項がないため出力内容については割愛させていただきます。
まとめ
最近データをエクスポートして、外部でデータを管理したい機会がありカスタムで仕組みを作成していた私にとってはとてもホットなアップデートでした。
最近円安がさらに進行してきております。これを機にCost Optimization Hubを活用してコスト最適化を進めてみてはいかがでしょうか?
この記事がどなたかの参考になれば幸いです。AWS事業本部の木村がお届けしました。






