【アップデート】 Cost Optimization Hub で Savings Plans と RI の予約期間・支払いオプションが固定できるようになりました
2025.05.29こんにちは！クラウド事業本部のおつまみです。
みなさん、Cost Optimization Hub 見ていますか？私は毎日見ています。
コスト最適化に役立つ便利なサービスですよね。
今回Cost Optimization HubでSavings PlansとRIの予約期間と支払いオプションを固定で設定できる機能がリリースされました。
早速確認してみよう！とのことで、今回はこの新機能の概要と使い方についてご紹介します。
3行まとめ
- Cost Optimization HubでSavings PlansとRIの予約期間・支払いオプションを設定できるようになりました！
- これまで組織の制約を考慮せずに表示されていた推奨事項が、実際に採用可能な条件でフィルタリングできるようになりました！
- 組織の方針に合わせた現実的な推奨事項により、より効果的なコスト最適化戦略を立てられます！
アップデートにより何が嬉しくなったのか
これまでCost Optimization Hubの推奨事項は、すべての可能な選択肢を表示していました。例えば、組織の方針で「3年コミットメントは禁止」「前払いは予算上難しい」といった制約があっても、それらの推奨事項も含めて表示されていました。
そのため、推奨事項を見るたびに「これは採用できない」「これも組織の方針に合わない」といった判断を個別に行う必要があり、思いのほか手間でした。特に大規模な環境では推奨事項の数も多く、この作業が負担になっていました。
そこで、今回のアップデートにより以下が実現できます。
- 組織の制約条件を事前に設定可能
- 実際に採用可能な推奨事項のみを表示
- より正確な節約効果の算出
この変更により、特に複数のチームや部門でAWSを利用している組織の方々の作業効率が大幅に向上しそうです。
どんなことができるの？
この新機能では、以下の設定ができるようになります。
期間オプション
- 1年間：短期間でのコミットメントを希望する場合
- 3年間：長期間でより大きな割引を狙う場合
支払いオプション
- 全額前払い（All upfront）：最大の割引率を得られる
- 一部前払い（Partial upfront）：割引とキャッシュフローのバランス
- 前払いなし（No upfront）：初期費用を抑えたい場合
確認してみた
実際に新しい設定機能を使って、推奨事項がどう変わるか確認してみました。
設定前
デフォルトだと、すべての期間・支払いオプションの推奨事項が表示されています。
設定
請求とコスト管理からコスト管理の設定を押下し、Cost Optimization Hubを選択します。
Customize recommendations for reservations and Savings Plansが追加されていることが確認できます。現在は両方ともHightest overall savings(defalut)となっており、すべての推奨事項が確認できるようになっています。
Term length
Payment option
今回は1-year term、No upfrontで設定してみます。
設定後
設定した予約期間・支払いオプションのみで反映されました！
と言いたいのですが、注意事項で以下の記載があるようにすぐには反映されませんでした。
While most preference changes take effect immediately, reservations and Savings Plans changes may take up to 24 hours to reflect in Cost Optimization Hub. If no recommendations match your preferred term length and payment option, we'll show the option with the highest potential savings.（ほとんどの設定変更はすぐに反映されますが、予約とSavings Plansの変更はCost Optimization Hubに反映されるまでに最大24時間かかる場合があります。ご希望の期間とお支払い方法に一致する推奨事項がない場合は、最も節約効果が見込めるオプションが表示されます。）
どう役立つの？
これまでは「理想的だけど採用できない推奨事項」を手動で除外する必要がありましたが、この機能によって最初から現実的な選択肢のみを確認できるようになります。
例えば「うちの会社は3年コミットメントは方針的にNG」「前払いは予算の都合で難しい」といった制約がある場合でも、それに合わせた推奨事項だけを表示できるようになりました。
コスト最適化担当者にとっては、より効率的に推奨事項を評価でき、経営陣への提案もしやすくなりそうです！
まとめ
今回はCost Optimization Hubの新機能「Savings Plansと予約インスタンスの設定機能」についてご紹介しました。
この機能を使えば、組織の制約条件に合わせて推奨事項をカスタマイズでき、より現実的で実行可能なコスト最適化戦略を立てることができます。
詳しい使い方は、Cost Optimization Hubのユーザーガイドをご参照ください。
コスト最適化ハブの設定をカスタマイズする - AWS コスト管理
最後までお読みいただきありがとうございました！
以上、おつまみ（＠AWS11077）でした！
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