[アップデート] AWS Resource Explorerの検索結果をCSVでエクスポートできるようになりました
手元でコネコネしたいな
こんにちは、のんピ(@non____97)です。
皆さんはAWS Resource Explorerの検索結果を手元にダウンロードしたいなと思ったことはありますか? 私はあります。
AWS Resource Explorerを使うことで各リージョンに散らばるリソースを簡単に検索することができます。
しかし、CSVでダウンロードして手元のスプレッドシートでこねくり回して集計したい時もあると思います。
今回、 AWS Resource Explorerの検索結果をCSVでエクスポートできるようになりました。
実際に触ってみたので紹介します。
いきなりまとめ
- エクスポートしたCSVファイルに含まれる情報は以下の通り
- 識別子
- ARN
- リソースタイプ
- リージョン
- AWS アカウント
- LastReportedAt
- Service
- タグの数
- タグのキーとバリュー
- 一部のカラムのみ選択してCSVでエクスポートすることも可能
やってみた
Export all columns
早速やってみます。
全リージョンの全リソース数は1000件以上はありそうですね
なお、全リソースといってもAWS Resource Explorerは検索できないリソースタイプもあります。サポートされているリソースタイプは以下AWS公式ドキュメントからご確認ください。
流石に全リージョンの全リソースをCSVでエクスポートするととんでもないことになりそうなので、東京リージョンのVPCでフィルタリングします。
この状態でExport all columns
をクリックします。
すると以下のようなCSVファイルがエクスポートされました。
識別子,ARN,リソースタイプ,リージョン,AWS アカウント,LastReportedAt,Service,タグ vpc-65d12403,arn:aws:ec2:ap-northeast-1:<AWSアカウントID>:vpc/vpc-65d12403,ec2:vpc,ap-northeast-1,<AWSアカウントID>,2023-04-11T06:30:55Z,ec2,0
様々な情報が記載されているので、スプレッドシートなどでフィルタリングするときに捗りそうですね。
Export visible columns
次にExport visible columns
という項目があったので、こちらを試してみます。
歯車のアイコンをクリックして、表示する列を選択
でカスタマイズします。今回は識別子(リソースID)とリソースタイプのみ表示するようにします。
確認
をクリックすると識別子とリソースタイプのみ表示されるようになりました。この状態でExport visible columns
をクリックします。
エクスポートされたCSVファイルを確認すると、確かに表示されているカラムの情報のみ出力されました。
識別子,リソースタイプ vpc-65d12403,ec2:vpc
リソース毎に異なるタグが設定されている場合
環境設定を眺めていると、フィルタリング結果にタグが設定されているリソースが含まれるとタグ列
が追加されることを発見しました。
表示されている情報からするに、該当タグキーのバリューを表示してくれそうな気がします。
せっかくなので試してみます。バージニア北部リージョンのVPCを選択してExport all columns
をクリックします。
エクスポートされたCSVファイルは以下の通りです。
識別子,ARN,リソースタイプ,リージョン,AWS アカウント,LastReportedAt,Service,タグ,Tag:Name,Tag:aws:cloudformation:stack-name,Tag:aws:cloudformation:stack-id,Tag:aws:cloudformation:logical-id vpc-0225978c95743ab75,arn:aws:ec2:us-east-1:<AWSアカウントID>:vpc/vpc-0225978c95743ab75,ec2:vpc,us-east-1,<AWSアカウントID>,2023-04-11T21:51:36Z,ec2,1,VPC-A,(タグ付けなし),(タグ付けなし),(タグ付けなし) vpc-0767546a4a971284a,arn:aws:ec2:us-east-1:<AWSアカウントID>:vpc/vpc-0767546a4a971284a,ec2:vpc,us-east-1,<AWSアカウントID>,2023-04-11T21:51:36Z,ec2,4,EksStack/Vpc/Default,EksStack,arn:aws:cloudformation:us-east-1:<AWSアカウントID>:stack/EksStack/f15231e0-d1f2-11ed-a1ce-0e0ebb4e6c77,Vpc8378EB38 vpc-08b84da1f793ed513,arn:aws:ec2:us-east-1:<AWSアカウントID>:vpc/vpc-08b84da1f793ed513,ec2:vpc,us-east-1,<AWSアカウントID>,2023-04-11T21:51:36Z,ec2,4,FsxnStack/VPC,FsxnStack,arn:aws:cloudformation:us-east-1:<AWSアカウントID>:stack/FsxnStack/78cdb890-5423-11ed-81fb-0eac30df53d1,VPCB9E5F0B4 vpc-0d103cb4daa510187,arn:aws:ec2:us-east-1:<AWSアカウントID>:vpc/vpc-0d103cb4daa510187,ec2:vpc,us-east-1,<AWSアカウントID>,2023-04-11T21:51:36Z,ec2,1,NAU-Test-A-vpc,(タグ付けなし),(タグ付けなし),(タグ付けなし) vpc-003be9f32aaa12cef,arn:aws:ec2:us-east-1:<AWSアカウントID>:vpc/vpc-003be9f32aaa12cef,ec2:vpc,us-east-1,<AWSアカウントID>,2023-04-11T21:51:36Z,ec2,1,VPC-B,(タグ付けなし),(タグ付けなし),(タグ付けなし) vpc-0e0796981cea634c1,arn:aws:ec2:us-east-1:<AWSアカウントID>:vpc/vpc-0e0796981cea634c1,ec2:vpc,us-east-1,<AWSアカウントID>,2023-04-11T21:51:36Z,ec2,0,(タグ付けなし),(タグ付けなし),(タグ付けなし),(タグ付けなし)
対象タグが付けられていない場合は(タグ付けなし)
となるようです。
手元に情報をダウンロードできることは良いことだ
AWS Resource Explorerの検索結果をCSVでエクスポートできるようになったアップデートを紹介しました。
なお、今回は紹介しませんでしたがリージョンとリソースタイプ以外でフィルタリングしたい場合はクエリ
で対応可能です。ANDやORなど柔軟なフィルタリングができるため、CSVエクスポートをしなくても十分な場合もありそうです。
この記事が誰かの助けになれば幸いです。
以上、AWS事業本部 コンサルティング部の のんピ(@non____97)でした!