
Cursor 2.0がリリースされました
こんちには。
データ事業本部 インテグレーション部 機械学習チームの中村( @nokomoro3 )です。
Cursor 2.0がリリースされましたのでご紹介します。
マルチエージェント with エージェントエディタ
まずエージェントを管理するための新しいエディタが使用可能になっています。
左上を見ると「Agents」と「Editor」を切り替えるボタンが生えていることがわかるかと思います。

Editorが従来のエディタで、Agentsがエージェント管理のためのエディタとなっているようです。

また1つの指示で最大8つのエージェントを並列実行できます。
この機能はgit worktreeやリモート環境を使用することでファイル競合を回避しながら、各エージェントがコードベースの独立したコピー上で動作するようになっているようです。
以下のように 1x という部分をクリックすると並列数を選択することが可能です。

「Use Multiple Models」を選択すると、複数種類のモデルを使った実行もできるようです。


worktreeを使うため、このようにベースのブランチから、各エージェント作業用のブランチがローカルに作成されます。

worktreeのフォルダ自体は、 .cursor 配下の以下の場所に配置されるようです。
$ ll ~/.cursor/worktrees/summarizer
total 0
drwxr-xr-x@ 12 nakamura.shogo  staff   384B 10 31 13:40 fYvFt
drwxr-xr-x@ 12 nakamura.shogo  staff   384B 10 31 13:40 Kxdly
drwxr-xr-x@ 12 nakamura.shogo  staff   384B 10 31 13:40 TyHg6
drwxr-xr-x@ 12 nakamura.shogo  staff   384B 10 31 13:40 ytfgu
worktreeの作業フォルダでコマンド等を実行したい場合は、以下からターミナルを開くことができます。

作業を止めたい場合は、左側から「Delete」をすればworktree用のブランチ共々削除されます。

Cursor初の独自モデルComposer
Cursor独自のコーディングモデルが使用可能になりました。 Composer 1 を選択して使用可能です。

Composerは「大規模なコードベースで実際のソフトウェアエンジニアリング課題をモデルに解かせるよう訓練」とのことで、コーディングに特化したLLMとなっているようです。詳細は以下も参照ください。
以下によると、少し前にCheetahというコードネームで使えたステルスモデルと同じものとなるようです。
ブラウザ機能がGAに
少し前にベータとして使えるようになっていた、ブラウザ機能ですが、Cursor 2.0でGAとなっています。

ベータ機能の時は、PlaywrightのMCPを使って呼び出していました。

また以下のように「Browser Tab」を選択すると、エディタ内でブラウザタブを使用することが可能です。

以下のようなタブがCursor内で開かれます。

詳細は以下もご確認ください。
コードレビュー機能の改善
コードレビューのためのUIも改善されています。Agentsエディタで編集を行うと、右上に「Review」というものを押すことができます。

すると以下のReview用タブが開き、複数ファイルの変更差分を一つのタブで確認することができます。

Sandboxed TerminalがGAに
Sandboxed Terminalは、エージェントが実行するコマンドをデフォルトで安全なサンドボックス環境で実行する機能です。
こちらもベータ機能として公開されていた機能がGAになっております。macOS環境において使うことが可能です。
また、Pro、Pro Plus、Ultraプランのユーザーのみが対象となっており、TeamおよびEnterpriseプランのユーザーはまだ利用できないようです。
Team Commands
チーム向けのカスタムコマンドを定義できるようになりました。
チームの管理者がTeam Contentダッシュボードにアクセスすれば、作成が可能なようです。
作成してもらえれば、以下でTeam Commandを確認できるようになると考えられます。

Voice Modeでハンズフリーコーディング
Voice Modeでは音声認識機能を使用することで、音声でエージェントを操作できます。
以下のアイコンで起動します

起動後に、以下のドロップダウンから言語を選択できました。「日本語」にも対応しているようです。

入力後は、手動で送信を押すと実行ができます。

また設定で「Submit Keyword」を登録すれば、送信も音声で完結できそうです。(今はこのkeywordが日本語対応していないようでした)

パフォーマンス改善
全てのプログラミング言語におけるLSP(Language Server Protocols)の読み込み速度と、使用時のパフォーマンスを、大幅に向上させているようです。
Planモードのバックグラウンド実行
1つのモデルでPlanを作成して、別のモデルでそのPlanをBuild(構築)することができるようになりました。
以下はSonnet 4.5でPlanを作成していますが、

BuildはComposer 1に任せることなども可能です。

Buildはバックグラウンドでも実行可能です。
またエージェントを並列実行して、複数のPlanを作成して比較検討することも可能となりました。

チーム共有機能
チーム全体でカスタムルール、コマンド、プロンプトを共有できます。Cursorドキュメントを通じてディープリンクを作成することも可能です。
(前からできたような…)
プロンプトのUI改善
コンテキストメニューの表示などプロンプトのUIはかなりシンプルな構成に改善されているようです。

Improved Agent Harness
すべてのモデルにおいてエージェントと連携するための基盤システムを大幅に改良しました。
Cloud AgentsでWeb上から指示が可能に
クラウド上のエージェントを使った作業ができるようになりました。
ログイン状態で以下にアクセスすれば使用可能なようです。

コードを触らせるために、GitHubと接続する必要があります。


念のため特定のリポジトリのみの指定とします。

認証をすると、以下のようにリポジトリとブランチを設定して作業ができます。

例えば「今のタスクの状態を教えて」と入力すると、左側にエージェントが立ち上がります。

選択して開くと、以下のような実行結果を確認できます。

上部の「Open in Cursor」を押下すれば、手元のCursorにチャットを持ってくることができ、続けて通常通りに作業することも可能です。


Cursor for Enterprise
エンタープライズチームをさらに支援するため、Cursorのコーディングエージェントの機能拡張、透明性向上、セキュリティ強化を実現する新機能をリリースしました。
こちらは主にチーム管理者向けの機能となっています。
- Hooks
- カスタムスクリプトを用いてエージェントの処理フローを構築することが可能です。
- MDM(モバイルデバイス管理)を通じて配布するか、Cursorのクラウドオプションを利用して展開することが可能となっています。
 
- Team Rules
- チームルールを導入することで、組織内のすべての開発者が共通の理解とベストプラクティスを共有できるようになりました。
- 管理者はクラウドダッシュボードから、ルールの推奨または強制適用を選択することが可能となっています。
 
- Upgraded Analytics
- チームのAI活用状況を把握できるデータを提供します
 
- Audit Log
- 監査ログ機能により、管理者はセキュリティ設定の変更からルール更新に至るまで、プラットフォーム上のすべての重要なイベントを完全に把握することができます。
 
- Sandbox Mode
- エージェントのターミナルコマンドを制限された環境で実行することで、より迅速かつ安全な反復開発を可能になります。
- 管理者は、サンドボックスの利用可否や、チーム全体のgitおよびネットワークアクセスについて管理権限を持ちます。
 
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事がこれからCursorをお使いになりたい方や、Cursor愛好家の方のご参考になれば幸いです。















