
Cursor物語 続編 — Agent時代へのアップデート #CursorMeetupSapporo
概要
コカコーラ大好き カジです。2026年8月1日 Cursor Meetup Sapporo にて、「Cursor物語 続編 — Agent時代へのアップデート」というタイトルで10分間の会場提供枠のライトニングトーク(LT)で登壇させていただきました。
2025年9月のDeveloperIO Sapporo 2025での登壇「Cursor物語」の続編として、コードを書かないマネージャーが、Agent / MCP / Cloud Agent時代のCursor活用をどのようにアップデートしてきたかを共有しました。

内容を軽く紹介
1. 前回の振り返り
DeveloperIO Sapporo 2025「Cursor物語」の要点を1枚で再掲しました。
- Cursor SOC 2 Type II準拠、プライバシーモードなどのエンタープライズ対応
- 個人目標設定のセルフレビュー: 2時間 → 30分(1/4)に短縮
2. その後に変わったこと
DevIO登壇後の約1年弱で起きた変化を2点紹介しました。
- 変化①: Workspace統合が不要になった
複数Workspaceを1つに統合しようと計画していましたが、Agent Windowの登場で切り替えが容易になり、統合自体が不要になりました。 - 変化②: レビュー用Sub Agent + Ruleを導入
最後に必ずレビューを通すRuleを設定した結果、体感では見落としが減少しました。一方で、1タスクあたりの処理時間は増加しました。
「精度と時間、両方は取れなかった」というのが、今回の続編で正直に共有したかった気づきです(高額モデルを使えば解決する可能性はありますが、そこには踏み込んでいません)。
3. 自己採点:AI導入の"ステップ"
Boris Cherny氏が示す「AI導入のステップ」フレームワーク(原典のStep 0〜4からStep 1〜3を抜粋)を使い、非開発者の自分の使い方を自己採点しました。
| Step | 定義 |
|---|---|
| Step1 | アシスト — エージェント1体、全出力をレビュー |
| Step2 | 並列/オーケストレーター — 5〜10体、最終差分だけレビュー |
| Step3 | 監督付き自律性 — バックグラウンドで常時実行 |
- DevIO登壇時はStep1(1本ずつ順番に使い、全出力に目を通す)
- 現在はStep1→2の移行期(Agent Windowで2〜4本並行。ただし「信頼して手放す」にはまだ届いていない)
- 一方、Cursor - Slack連携の自動通知だけは、朝9:00・夕方17:00の自動チェックが本番稼働中で、Cursor Automationsによる無人・スケジュール駆動というStep3的な特徴を先取りしています
自己採点の結論は「Step1.5」。ただしワークフローごとに進み方がバラバラで、「Agent数を増やす」と「無人化する」は同じ順番で進まない、というのが今回の気づきです。
参考: Steps of AI Adoption(Boris Cherny氏の投稿を基にした整理)
4. Before/Afterを深掘り:レビュー用Sub Agentの精度×時間トレードオフ
前回記事の「セルフレビュー2時間→30分(1/4)」という成功体験を1枚で振り返った直後に、Sub Agent導入後の一見逆行する結果を数字・実感ベースで深掘りしました。
- 精度: 体感では見落としが減少
- 時間: むしろ増加
時間が増えた理由は、Sub Agentが「重大」「警告」レベルの指摘を出し、その対応に時間がかかるためです。見落としが減った一方で、指摘の粒度も細かくなりました。
この新しいトレードオフは「許容している」というのが現時点の受け止め方です。品質向上は実感でき、「重大/警告」に該当する指摘だけ人が対応し、それ以外は自動修正するという運用で、時間増加を「精度のコスト」として納得しています。
5. サブ具体例:Cursor AutomationでSlackの未対応スレッドを自動チェック
複数のSlackチャンネルを横断し、朝・夕方に未対応スレッドを自動チェックしてDMで通知する仕組みを紹介しました。
- 仕組み: 朝9:00・夕方17:00に自動チェック → DM通知
- 状態: 本番稼働中(無人・スケジュール駆動で安定運用)
- Before: 自分で複数チャンネルを巡回して見落とし確認
- After: 気づいたら通知が来ている
運用上のこだわりとして、「コードではないデータはGitHubに置かない」という方針のもと、このAutomationもRepository: No repositoryの設定にし、出力先はSlack上のDMのみに限定しています。


6. Cursorへの改善リクエスト:Google Calendar連携の壁
上記のSlack連携AutomationにGoogleカレンダー連携を追加しようとしたところ、技術的な壁に当たりました。
- MCPサーバーの登録自体(Connect表示)はできる
- しかし実行時には
needsAuthエラーで失敗する
原因は未確定ですが、Cursorコミュニティフォーラムの類似スレッドでのCursorスタッフの説明から、利用者が自分でOAuthクライアントを発行するタイプのMCPサーバーは、Cloud Agent内で対話的なGoogle同意を完走する手段が現時点で存在しないというアーキテクチャ上の制約が背景にある可能性を紹介しました(Slack・Atlassianなど、Cursor自身がOAuthクライアントを保有する一次統合は正常に動作します)。
「非開発者でも技術的な壁に当たった」という等身大の実感として共有し、今後のGoogle Calendar一次統合への期待を述べました。
まとめ
Cursor側に足りない部分もあれば、自分もまだ使いこなせていない新機能があります。
「Cursorも私も、まだ進化の途中。」
これからも、iOS対応・Cursor Routerなど、まだ触れていない新機能を一つずつ試していきたいと思っています。
今後について
Cursor Meetup Sapporoは、色々な方のCursor事例LTが聞けたのが非常に良かったです。
今後も非開発者の立場で継続的にCursor活用の知見をアップデートし、共有していきたいと思います。
資料
参考リンク
イベント・前回登壇
今回の登壇で紹介した内容
- Boris Cherny氏「AI導入のステップ」原文投稿
- Hosted Gmail MCP (user-gmail): Tools UI shows connected after logout/toggle, but Agent MCP tool calls return Unauthorized; OAuth reconnect never prompts - Cursor Community Forum
- Cursor iOS対応(パブリックベータ)
- Cursor Router
まとめ
コードを書かないマネージャーの立場から、Agent / MCP / Cloud Agent時代のCursor活用の"続き"を、うまくいったことだけでなく、精度と時間のトレードオフやGoogle Calendar連携の技術的な壁も含めて正直に共有しました。Cursor側にもまだ伸びしろがあれば、自分自身もまだ使い切れていない新機能があります。Cursorも自分も、まだ進化の途中です。これからも一つずつ新機能を試し、知見を共有していきたいと思います。
余談
特別ゲストのLTの同時通訳として、以下の翻訳ツールを利用されていましたが、凄さに驚きました。







