AWS Billing and Cost Management でカスタム請求ビューをサポートしました

AWS Billing and Cost Management でカスタム請求ビューをサポートしました

2024.12.21

こんにちは、森田です。

以下のアップデートで AWS Billing and Cost Management がカスタム請求ビューをサポートしました。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2024/12/aws-billing-cost-management-custom-billing-views/

カスタム請求ビューとは

組織内のメンバーアカウントのコスト情報を別アカウントに共有できる機能です。

別アカウントの情報を共有するためには、管理アカウントでカスタム請求ビューと呼ばれるリソースを作成します。

その後、カスタム請求ビューを別アカウントで表示させるために、Resource Access Manager(RAM)を使って別アカウントに共有します。

共有されたアカウント側からは、Billing and Cost Management のメニューから共有された請求ビューを選択することで、該当の情報を確認することができます。

img.png

やってみた

前提条件

RAMを使って組織内で共有するため、「AWS Organizations との共有」を有効化します。

img.png

カスタム請求ビューの作成

AWS Organizations の管理アカウントでカスタム請求ビューの作成を行います。

Billing and Cost Management のメニューから「コスト管理の設定」をクリックします。

img_84.png

「ビューを作成」をクリックします。

img_85.png

共有するコスト管理データを選択します。

今回は「アカウント」を選択し、全アカウントの情報を共有します。そのまま、ビューの作成を完了させます。

img.png

カスタム請求ビューの共有

ビューを作成後、共有設定を行います。

img_90.png

共有したいアカウントを選択して、共有を完了させます。

img_92.png

念の為、RAMも確認してみます。

先ほど選択したビューのリソースが別アカウントに共有されていることが確認できます。

img.png

また、以下のマネージドポリシーも適用されています。

img.png

カスタム請求ビューの表示

では、共有したアカウントにサインインして、Billing and Cost Management を開きます。

初期状態では、プライマリビューとして共有したアカウントでの情報が表示されます。

img.png

プライマリビューからカスタム請求ビューに変更します。

すると、以下のように別アカウントのコスト情報が表示されます。

img.png

Cost Explorer も問題なく表示できます。表示したいアカウントの選択などもできるようです。

img.png

さいごに

個人的には、表示したいビューをワンクリックで切り替えられるのが便利でした。

この機能を利用すると、複数アカウントのコスト情報をまとめて共有したいシーンなどで便利そうです。

この記事をシェアする

facebookのロゴhatenaのロゴtwitterのロゴ

© Classmethod, Inc. All rights reserved.