AWS Billing and Cost Management でカスタム請求ビューをサポートしました
こんにちは、森田です。
以下のアップデートで AWS Billing and Cost Management がカスタム請求ビューをサポートしました。
カスタム請求ビューとは
組織内のメンバーアカウントのコスト情報を別アカウントに共有できる機能です。
別アカウントの情報を共有するためには、管理アカウントでカスタム請求ビューと呼ばれるリソースを作成します。
その後、カスタム請求ビューを別アカウントで表示させるために、Resource Access Manager(RAM)を使って別アカウントに共有します。
共有されたアカウント側からは、Billing and Cost Management のメニューから共有された請求ビューを選択することで、該当の情報を確認することができます。
やってみた
前提条件
RAMを使って組織内で共有するため、「AWS Organizations との共有」を有効化します。
カスタム請求ビューの作成
AWS Organizations の管理アカウントでカスタム請求ビューの作成を行います。
Billing and Cost Management のメニューから「コスト管理の設定」をクリックします。
「ビューを作成」をクリックします。
共有するコスト管理データを選択します。
今回は「アカウント」を選択し、全アカウントの情報を共有します。そのまま、ビューの作成を完了させます。
カスタム請求ビューの共有
ビューを作成後、共有設定を行います。
共有したいアカウントを選択して、共有を完了させます。
念の為、RAMも確認してみます。
先ほど選択したビューのリソースが別アカウントに共有されていることが確認できます。
また、以下のマネージドポリシーも適用されています。
カスタム請求ビューの表示
では、共有したアカウントにサインインして、Billing and Cost Management を開きます。
初期状態では、プライマリビューとして共有したアカウントでの情報が表示されます。
プライマリビューからカスタム請求ビューに変更します。
すると、以下のように別アカウントのコスト情報が表示されます。
Cost Explorer も問題なく表示できます。表示したいアカウントの選択などもできるようです。
さいごに
個人的には、表示したいビューをワンクリックで切り替えられるのが便利でした。
この機能を利用すると、複数アカウントのコスト情報をまとめて共有したいシーンなどで便利そうです。