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クラスメソッド広報担当の土肥です。
仕事柄、「あのパートナーさんの製品、誰かがブログ書いてなかったっけ」とか、「〜〜さんが以前、リモートワークについて記事にしてなかったっけ」なんて日々DevelopersIOを検索していたりします。
ところが皆さま、お気づきでしたでしょうか? いつの間にかDevelopersIOのサイト内検索ボックスが消えていることに。
編集長に確認したところ、「精度が悪いから無くした」とのことでした。
仕方なくGoogleのサイト内検索を利用していたのですが、都度都度
site:https://dev.classmethod.jp/ {検索キーワード}
を入力するのも面倒になったので、同じことをできるChrome拡張機能を作ってみることにしました。
ないなら作る!
Chrome拡張機能の作り方はGoogleのドキュメントや、下記のサイトを参考にさせていただきました。
今回は検索キーワードの入力ポップアップと、サイト内検索ページの表示までを作ってみています。
調子に乗ってchromeウェブストアで公開してみたので、動作はこちらでお試しください。
Chrome拡張機能の構成と開発準備
検索ボックスと画面遷移の動作だけを作る場合、下記のファイルが必要になります。
- manifest.json : 本体。拡張機能の概要や、アイコンがクリックされた時に読み込むファイルなどを指定します。
- popup.html : アイコンクリック後に表示させる画面です。今回は検索ボックスだけのシンプルなものにしています。
- popup.js : popup.htmlに入力された値を受け取ってからの動作を指定してます。
- アイコン : 拡張機能の呼び出し用に、ブラウザに表示させる128px x 128pxの画像ファイルです。
さらに拡張機能のページでデベロッパーモードをオンに。
manifest.jsonとアイコンなど、最低限をそろえて読み込ませると、自作の拡張機能のカードが追加されます。ファイル修正後はカードの矢印マークをクリックして再読み込みさせることで、動作を確認することができるようになります。
manifest.json
拡張機能のメインになる部分です。
icons
は参照元にしたがって32px〜128pxまで用意しましたが、128pxだけでも良かったかもしれません。version
はこの自作拡張アプリのバージョン情報なので、とりあえず1.0に。manifest_version
はchromeの指定のまま、2にしています。
browser_action
ではアイコンクリック時に呼び出すhtmlファイルを指定。
{
"name": "DevelopersIO_Search",
"version": "1.0",
"manifest_version": 2,
"description": "DevelopersIOのサイト内検索を行うための検索ボックスです。Googleサイト内検索結果を別タブで表示します。",
"icons": {
"32": "icon_32.png",
"48": "icon_48.png",
"128": "icon_128.png"
},
"browser_action": {
"default_icon": {
"16": "developersio.png"
},
"default_popup": "popup.html"
}
}
popup.html
キーワード入力ができる検索ボックスだけ用意できれば良いので、こちらはごくシンプルに。
最後にpopup.js
を読み込ませています。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8" />
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0" />
<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="ie=edge,chrome=1" />
<script src="jquery-3.6.0.min.js"></script>
<style>
body {
width: 200px;
}
</style>
</head>
<body>
<label for="name">DevelopersIOで検索する!</label>
<input type="text" id="searchbox" size="20" autofocus>
<input type="submit" id="btn" value="検索">
<script src="popup.js"></script>
</body>
</html>
popup.js
検索ボックスへの入力を読み取って、別タブで検索結果を開くだけです。
$("#btn").on("click", () => {
var searchkey=document.getElementById("searchbox").value;
window.open('https://google.com/search?q=site%3A'+'https://dev.classmethod.jp/ '+searchkey);
});
シンプルなのですが、実はここでちょっと詰まりました。
当初、window.open()では、Google検索ページを開くだけにして、Google検索ページの入力ボックスをIDで指定して document.getElementById
を使って入力操作しようとしていたのですが、うまく動きませんでした。
そこで、エンジニアぽくない解決方法で臨んでみました。そもそも私、エンジニアではないですし。
雑ですがwindow.open()
で渡すURLに検索キーワードまで含めてしまうことにしました。chromeのURL欄に同文を打ち込むのと同じ挙動になるはずと思っています。
実行結果
拡張機能のアイコンをクリックすると、検索ボックス表示。
適当なキーワードを入力して「検索」実行すると、検索結果が別タブで開きます。
これでどのページからもサクッとDevelopersIO内の検索ができるようになりました。 非常にシンプルな挙動のものですが、思った以上に簡単に作ることができてよかったです。