[登壇資料] コスト管理の視点からクラウド利用課題と効果に迫る #devio2022

2022.07.26

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

DevelopersIO 2022 で「クラウドコストに関するテーマ」で、お話しました。その資料とあとがきです。

登壇時の動画とスライドは下記です。動画は12分程度になっています。(普段の私より少し早口モード)
また資料内で多くの引用・参考情報のリンクを記載していますが、動画やスライドからでは辿りづらいため、そちらを確認されたい方は参考資料からお願いします。

動画

スライド

参考資料

とても多くの方の資料や記事を参考にさせていただきました。動画内でもお礼を述べましたが、非常に多くの刺激と情報を得ることが出来ました。ありがとうございます。

Flexera State of the Cloud Report 2022
FinOps Foundation
2022 年以降に向けてクラウド FinOps の影響を測定するための 5 つの主な指標
Four Steps to Avoiding a Cloud Cost Incident
How FinOps Can Optimize Cloud Costs and Drive Innovation
クラウド時代に注目を集める「FinOps」とは何か 誕生の背景から紐解く
Unit Metric – The Touchstone of your IT Planning and Evaluation(2021)
どうなればクラウドコストが最適化できたと言えるのか? 2つの例題と「ユニットエコノミクス」から考える
Management And Software Engineering
DMM.com を支える データ駆動戦略(2020)

なぜこのテーマにしたのか?

改めて言うまでもなく、クラウドを適切に利用して良い成果を得るには、コストとの付き合いは重要な要因の一つとなります。そのため、弊社でも様々な支援や情報発信もしていますし、既に多くの現場でコスト対策の取り組みが実施されています。

その中でクラウドコストをテーマにしたのは、以前から感じていたエンジニアの日々の取り組みが、ビジネス・サービスへ貢献していることを客観的に明らかにする評価方法・指標(いわゆるビジネスKPI)をもっと知って活用したいという想いからでした。
もちろん、パフォーマンスチューニングや迅速なトラブルシューティングにより円滑なサービスを提供することや、新しいサービスや機能を開発することで、利用者が増え結果的に売り上げが上がることでビジネス貢献しているというのは理解しているのですが、日々タスクに追われているとあまり意識せず過ぎ去ってしまうし、最終的な結果だけでは他要因の可能性もあり漠然としてしまうため、どの要素にどの程度影響を与えているのかという定量的な計測出来るものさしのような指標があると、自分たちのクラウド利用における取り組みの正誤はもちろん、チームでの方向性確認や評価、他部署との折衝・協力といった部分で利用できる指標となるのだけど、解説記事などで見かける指標は広く当てはまる指標が多く、実際にはサービスやフェーズによって異なるから簡単に採用とはいかない。と、そんな気持ちを抱えていた時に、出会ったのがユニットエコノミクス(ユニットメトリック)と FinOps でした。これは一つの解となり得るのでは?と考え、学習した内容を今回お話しさせていただきました。なので、同じような悩みや課題感を抱えていた人の解消のヒントになれたら、とても嬉しいです。

さいごに

そういえば、前回登壇したのは2019年でした。次回は3年後の2025年かな。またその時、興味があるテーマをお話できればと思います。