プロビジョニングされている EBS ボリュームの総容量を CLI コマンド一発で確認してみた
はじめに
こんにちは、中村です!
本記事では、AWS 環境内でプロビジョニングしている EBS ボリュームの総容量を確認する方法について、AWS CLI コマンドを使用した検証結果をご紹介します。
検証方法
準備したリソース
以下 4 つの異なるボリュームタイプの EBS ボリュームを用意しました。

| タイプ | サイズ |
|---|---|
| gp3 | 100 GiB |
| gp2 | 150 GiB |
| io1 | 100 GiB |
| io2 | 150 GiB |
合計: 500 GiB
検証結果
AWS CLI の describe-volumes コマンドを使用して検証を行います。
describe-volumes|AWS CLI 2.31.35 Command Reference
① 全 EBS ボリュームの詳細情報を取得
aws ec2 describe-volumes --region ap-northeast-1
[実行結果]
東京リージョンに存在する全ての EBS ボリュームの詳細情報が JSON 形式で出力されます。

特徴
✅ ボリュームの全属性(ID、タイプ、ステータス、暗号化設定など)を確認可能
❌ 総容量の把握には手動計算が必要
用途: 少数のボリュームの詳細確認に適している
② 全 EBS ボリュームの総容量を取得
aws ec2 describe-volumes --region ap-northeast-1 \
--query 'sum(Volumes[*].Size)' \
--output text
[実行結果]
東京リージョンの全 EBS ボリューム総容量が数値のみで出力されます。

特徴
✅ シンプルな出力結果
❌ ボリュームタイプ別の内訳は不明
用途: 総容量のみを素早く確認したい場合
③ ボリュームタイプ別に容量を集計
aws ec2 describe-volumes --region ap-northeast-1 \
--query 'Volumes[*].[VolumeType, Size]' \
--output text | \
awk '{type[$1]+=$2} END {for (t in type) printf "%s: %d GB (%.2f TB)\n", t, type[t], type[t]/1024}'
[実行結果]
ボリュームタイプごとに容量が集計され表示されます。

特徴
✅ ボリュームタイプ別の内訳を確認可能
用途: 複数のボリュームタイプを使用している環境での容量管理
補足
今回のコマンドで算出される容量は、プロビジョニングされたボリュームの最大容量(箱の大きさ)であり、実際に使用されているデータ量(箱の中身)ではありません。
実際の使用容量を確認するには、EC2 インスタンスの OS 内部でコマンドを実行する必要があります。
Amazon EBS ボリュームに関する情報の表示|Amazon EBS
空きディスク容量の表示
インスタンスのオペレーティングシステムから、どのくらいのディスク容量が使用可能かなどの EBS ボリュームの詳細情報を取得できます。Linux インスタンス
df -hT コマンドを使用して、デバイス名を指定します。[ec2-user ~]$ df -hT /dev/xvda1 Filesystem Type Size Used Avail Use% Mounted on /dev/xvda1 xfs 8.0G 1.2G 6.9G 15% /Windows インスタンス
エクスプローラーを開き、[この PC] を選択して、空きディスク容量を表示します。
次の dir コマンドを使用して、出力の最後の行を確認することで空きディスク容量を表示することもできます。
(以下略)
さいごに
本記事では、AWS CLI を使用した EBS ボリューム総容量の確認方法を 3 パターン紹介しました。
ご紹介したコマンドを基に、実際の環境や要件に合わせてカスタマイズしてご活用ください。
本記事が、EBS ボリュームの容量管理や定期的な監視の一助となれば幸いです。
参考資料
アノテーション株式会社について
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