Amazon Linux 2023 のシステムログを Fluent Bit で S3 に転送してみた
はじめに
Fluent Bit を用いて、Amazon Linux 2023 のシステムログを S3 バケットへ転送する方法を検証しました。
事前準備
S3 バケット
ログ転送先の S3 バケットを用意します。
IAM ロール
EC2 インスタンスプロファイル用の IAM ロールを作成します。ポリシーは Fluent Bit のドキュメントを参考にします。
{
"Version": "2012-10-17",
"Statement": [
{
"Effect": "Allow",
"Action": ["s3:PutObject"],
"Resource": "arn:aws:s3:::sample-bucket/*"
}
]
}
AMI 作成用インスタンスでの作業
事前準備で作成した IAM ロールを指定して EC2 インスタンスを起動し、公式ドキュメントの手順に従って Fluent Bit をインストールします。
1. リポジトリの登録
Fluent Bit は公式の yum/dnf リポジトリを通じて提供されています。
リポジトリの参照設定を追加するため、/etc/yum.repos.d/fluent-bit.repo を新規作成します。
sudo vi /etc/yum.repos.d/fluent-bit.repo
作成したファイルに、以下のリポジトリ設定を記述します。
[fluent-bit]
name = Fluent Bit
baseurl = https://packages.fluentbit.io/amazonlinux/2023/
gpgcheck=1
gpgkey=https://packages.fluentbit.io/fluentbit.key
enabled=1
2. インストール
sudo yum install fluent-bit
3. 設定ファイルの編集
sudo vi /etc/fluent-bit/fluent-bit.conf
デフォルトの [INPUT] / [OUTPUT] セクションを削除し、以下の内容に置き換えます。
[INPUT]
Name systemd
Tag host.*
Path /var/log/journal
[OUTPUT]
Name s3
Match *
region ap-northeast-1
bucket sample-bucket
total_file_size 100M
upload_timeout 60s
s3_key_format /logs/${EC2_INSTANCE_ID}/%Y/%m/%d/%H_%M_%S-$UUID.json
4. サービスの起動と自動起動の有効化
sudo systemctl start fluent-bit
sudo systemctl enable fluent-bit
AMI の作成
上記手順を実施した EC2 インスタンスから AMI を作成します。
起動テンプレートの作成
作成した AMI から起動テンプレートを作成します。起動テンプレートには、事前準備で作成した IAM ロールを IAM インスタンスプロファイルとして指定し、以下のユーザーデータを設定します。
#!/bin/bash
set -eux
TOKEN=$(curl -sX PUT "http://169.254.169.254/latest/api/token" \
-H "X-aws-ec2-metadata-token-ttl-seconds: 21600")
EC2_INSTANCE_ID=$(curl -s -H "X-aws-ec2-metadata-token: $TOKEN" \
http://169.254.169.254/latest/meta-data/instance-id)
echo "EC2_INSTANCE_ID=${EC2_INSTANCE_ID}" > /etc/sysconfig/fluent-bit
systemctl restart fluent-bit
このユーザーデータで環境変数 EC2_INSTANCE_ID を設定することで、インスタンス ID ごとに S3 のプレフィックスを分けて出力できます。作成した起動テンプレートは、Auto Scaling グループに設定します。
S3 へのログ出力を確認
出力結果を確認すると、インスタンスごとにログが S3 へ保存されていることを確認しました。

インスタンス ID ごとにプレフィックスが分かれている

日付ごとのプレフィックスにログが出力されている
おわりに
今回の方法であれば、インスタンスが終了した後もログが残るため、長期保存や事後調査に活用できます。
本ブログの内容が、どなたかのお役に立てば幸いです。
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