EC2 m4.16xlargeのEBSスループットを調べてみた

EC2 m4.16xlargeのEBSスループットを調べてみた

Clock Icon2016.09.29

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こんにちは、菊池です。

昨日から新たにm4.16xlargeのEC2インスタンスが利用可能になっております。以下の記事で、20Gbpsのネットワークスループットをレポートしましたが、もう一つ注目すべきスペックが、1,250MB/sというEBSのスループットです。

ネットワーク性能が20GbpsのEC2 m4.16xlargeが使用可能になりました

本記事ではm4.16xlargeを使ってEBSスループットを調べてみました。

EBSのタイプと性能

現在利用できるEBSのタイプとそれぞれの性能は以下の通りです。

タイプ プロビジョンドIOPS(io1) 汎用SSD(gp2) スループット最適化HDD(st1) コールドHDD(sc1)
サイズ 4GB - 16TB 1GB - 16TB 500GB - 16TB 500GB - 16TB
ボリューム毎の最大IOPS 20,000 10,000 500 250
インスタンス毎の最大IOPS 48,000 48,000 48,000 48,000
ボリューム毎の最大スループット 320MB/s 160MB/s 500MB/s 250MB/s
インスタンス毎の最大スループット 800MB/s 800MB/s 800MB/s 800MB/s

注目すべきはインスタンス毎の最大スループットで、いずれのタイプも複数のEBSを束ねることで最大800MB/sのスループットとなっています。しかし、これまで提供されていたEC2インスタンスタイプでは、あのx1.32xlargeを除きそのスループットを発揮することができませんでした。(m4.10xlargeで500MB/s)

m4.16xlargeの登場によりこの上限を引き出すことが可能なインスタンスを手軽(?)に利用できるようになりました。

測定条件

利用AMI

Windows_Server-2012-R2_RTM-Japanese-64Bit-Base-2016.07.13 - ami-021de263(東京リージョン)

EBS設定

st1 2,000GBを追加アタッチ。ボリューム数を1/2/3でストライプしたボリュームを作成

ファイルシステム設定

NTFS/アロケーションユニットサイズ64KB

測定ツール

CrystalDiskMark 5.1.2

16GBを5回測定

測定結果

ボリューム数 Sequential Read Sequential Write Random Read 4KiB Random Write 4KiB
1 315.361 MB/s 433.868 MB/s 527.6 IOPS 526.1 IOPS
2 580.754 MB/s 864.250 MB/s 1058.3 IOPS 1053.5 IOPS
3 959.267 MB/s 1185.590 MB/s 1571.8 IOPS 1553.7 IOPS

ボリューム2つをストライプした時点で、EBSのインスタンスあたりの上限である800MB/sを上回る、864.250 MB/s(Sequential Write)となりました。

ボリューム3つのストライプでは、Sequential Writeでm4.16xlargeの上限に近い1185.590 MB/sを記録しています。これは物理層が10G NICであればほぼ上限値と言えるでしょう。

また、IOPSについてはボリュームあたり500IOPSの公称値とほぼ一致していることがわかります。

まとめ

今回登場したm4.16xlargeは、vCPU/メモリだけではなく、ネットワークスループット/EBSスループットといったI/O性能も非常に優れているということが確認できました。

また、すでに登場しているx1.32xlargeと異なり、すでに東京リージョンでも使用可能です!AWS活用のさらなるユースケース拡大に期待が持てるインスタンスです。

おまけ

測定時の画面キャプチャ。タスクマネージャーもグラフ描画をあきらめたようですw

m416xlarge

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