Elastic Beanstalk に紐づいているリソースを一括で確認する方法をまとめてみた
この記事は アノテーション株式会社 AWS Technical Support Advent Calendar 2025 | Advent Calendar 2025 - Qiita 3 日目の記事です。
はじめに
Elastic Beanstalk 環境を作成すると、環境を構成するために ALB や EC2 などの AWS リソースが作成されます。
しかしながら、Elastic Beanstalk のコンソールからは環境に紐づく各リソースの ID 等を確認することが難しいため、直接バックエンドの EC2 インスタンスの状況を確認したい場合などに不便なことがあります。
そこで今回は、Elastic Beanstalk によって作成されたリソースの ID をまとめて確認する方法を検証したいと思います。
先にまとめ
Elastic Beanstalk 環境の背後に存在するリソースを一括で確認するには、下記の方法が利用できます。
- describe-environment-resources コマンドを実行する
- Elastic Beanstalk によって作成された CloudFormation スタックを確認する
やってみる
今回の検証のために作成した Elastic Beanstalk 環境には、AutoScaling グループによって起動される EC2 とそれをターゲットとするターゲットグループ、ALB などが含まれています。
また、環境には下記のタグが設定されています。
- elasticbeanstalk:environment-id(環境 ID)
- elasticbeanstalk:environment-name(環境の名前)
- Name(環境の名前)

こちらの環境について、各種リソースを確認する方法を試していきます。
1. describe-environment-resources コマンドを実行する
describe-environment-resources コマンドを使用すると、下記のように ALB や AutoScaling グループなど、当該の環境を構成する各リソースの名前が返されます。
また、AutoScaling によって起動されている EC2 インスタンスの ID も結果に含まれるため便利です。
- 実行例
$ aws elasticbeanstalk describe-environment-resources --environment-name env-test-1
{
"EnvironmentResources": {
"EnvironmentName": "env-test-1",
"AutoScalingGroups": [
{
"Name": "awseb-e-x3mf3yzpys-stack-AWSEBAutoScalingGroup-■■■"
}
],
"Instances": [
{
"Id": "i-01e18c39faffa7030"
}
],
"LaunchConfigurations": [
{
"Name": "awseb-e-x3mf3yzpys-stack-AWSEBAutoScalingLaunchConfiguration-■■■"
}
],
"LaunchTemplates": [],
"LoadBalancers": [
{
"Name": "arn:aws:elasticloadbalancing:ap-northeast-1:AccountID:loadbalancer/app/awseb--AWSEB-■■■/■■■"
}
],
"Triggers": [],
"Queues": []
}
}
$
2. Elastic Beanstalkによって作成されたCloudFormationスタックを確認する
ElasticBeanstalk 環境による各種リソースの作成は、CloudFormation が動作することによって実現されています。
そのため、対象の CloudFormation スタックの「リソース」タブから、Elastic Beanstalk 環境のために作成されたリソースを確認することが可能です。
なお、Elastic Beanstalk によって作成された CloudFormation スタックの名前は awseb-[環境 ID]-stack となっているため、こちらの名前を検索することで対象のスタックが確認可能です。

また、作成されたリソースによっては物理 ID の部分がリンクになっており、こちらをクリックすることで直接リソースのページにアクセスできるようになっているため便利です。
おまけ. Elastic Beanstalk から各リソースに付与されるタグを使用してタグ検索する
今回の記事の趣旨である「Elastic Beanstalk に紐づくリソースを一括で確認する」とはずれますが、各種リソースに設定される Elastic Beanstalk タグを使用して、各リソースごとにタグ検索することも可能です。
Elastic Beanstalk を利用して生成されたリソースには、デフォルトで環境名や環境 ID などのタグが付与されます。
そのため、各 AWS リソースのマネジメントコンソールにアクセスして、タグを使用して当該のリソースを絞り込むなどの方法も利用できます。
参考資料
- (小ネタ)AWS Elastic Beanstalkは裏でAWS CloudFormationが動いていた! | DevelopersIO
- [小ネタ]Elastic Beanstalkで作成した環境に紐付いているAuto Scallingグループをコマンド一発で確認する | DevelopersIO
- Elastic Beanstalk 環境でのリソースのタグ付け - AWS Elastic Beanstalk
Elastic Beanstalk では、デフォルトで環境にいくつかのタグが適用されます。
- elasticbeanstalk:environment-name – 環境の名前。
- elasticbeanstalk:environment-id – 環境 ID。
- Name – こちらも環境の名前です。Name は、Amazon EC2 ダッシュボードでリソースを識別およびソートするために使用されます。
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