Elastic Cloud Enterprise で Elasticsearch / Kibana のバージョンを追加する
おはようございます、藤本です。
Elastic Cloud Enterprise の構成について、過去 3回のエントリで説明してきました。
- 【速報】Elastic Cloud Enterprise の Alpha版がリリースされました
- Elastic Cloud Enterprise を AWS 環境にデプロイしてみた
- Elastic Cloud Enterprise を本番環境を想定して構築する
今回からは一つ一つの機能について、触れていきたいと思います。
今回は Elasticsearch、Kibana の新しいバージョンのイメージを追加する方法をご紹介します。
現在、アルファ版のため、GAリリースまでに実装が変わる可能性があることはご了承ください。
Elastic Cloud Enterprise の Elasticsearch / Kibana バージョン
Elastic Cloud Enterprise が現時点で利用できる Elasticsearch、Kibana のバージョンは以下の 2種類となります。
Elasticsearch | Kibana |
---|---|
5.0.2 | 5.0.2 |
2.4.1 | 4.6.3 |
Elasticsearch と Kibana のバージョンは紐付いています。Elasticsearch クラスタをデプロイする時に Elasticsearch のバージョンを指定します。作成された Elasticsearch クラスタに Kibana をデプロイする時は、その Elasticsearch バージョンと関連付けたバージョンの Kibana が作成されます。
Elastic Cloud Enterprise でデプロイ可能な Elasticsearch、Kibana のバージョンはコンテナのパス、利用可能なプラグインから構成されています。新規バージョンを追加することも可能ですし、既存バージョンの構成を変更することも可能です。
バージョンを追加してみた
Elastic Cloud Enterprise のバージョンに最新の 5.1.1 を追加して、デプロイしてみます。
追加する
Webブラウザを立ち上げて、Elastic Cloud Enterprise の WebUI へアクセスします。左メニューの Platform からリージョンを選択します。
Versions を選択します。
新規追加する場合はこの画面の設定項目を入力します。設定項目と、設定内容を下記表にまとめました。
設定項目 | 設定内容 | 今回の設定内容 |
---|---|---|
Elasticsearch Version identifier | Elasticsearch クラスタのバージョン番号 | 5.1.1 |
Elasticsearch Docker image | Elasticsearch の Dockerイメージのパス | docker.elastic.co/cloud-enterprise/elasticsearch:5.1.1-2 |
Default plugins | 必ずインストールするプラグイン | 省略(5.0.2 の設定と同じ) |
Available plugins | インストールするかどうか選択可能なプラグイン | 省略(5.0.2 の設定と同じ) |
Kibana Version identifier | Kibana のバージョン番号 | 5.1.1 |
Kibana Docker image | Kibana の Dockerイメージのパス | docker.elastic.co/cloud-enterprise/kibana:5.1.1 |
設定値を入力し、Save をクリックします。
5.1.1 が追加されました。
追加に必要な操作はこれだけです。
Elasticsearch クラスタをデプロイする
それでは 5.1.1 の Elasticsearch クラスタをデプロイしてみましょう。左メニューの Clusters から Elasticsearch クラスタを選択し、Create cluster をクリックします。
設定ウィザードです。Elasticsearch version に 5.1.1 が追加されました。5.1.1 を選択して、その他はデフォルト設定のままクラスタを作成します。
作成が開始されます。ユーザー名、パスワードはアクセスに必要なので控えておきましょう。
作成が完了したら、緑のチェックマークが表示されます。
接続してバージョンを確認します。Overview を選択し、Endpoints の Elasticsearch から URL を確認します。
確認した URL へアクセスしてみます。
$ curl -k -u elastic:NnkRPgfPniGwi05c8sfQqQ== https://8bf7823ce8834d3688b8e445ef511007.ece.example.com:9243/ { "name" : "instance-0000000000", "cluster_name" : "8bf7823ce8834d3688b8e445ef511007", "cluster_uuid" : "XSyb2RbTRt6W3Qy6-GV1vw", "version" : { "number" : "5.1.1", "build_hash" : "5395e21", "build_date" : "2016-12-06T12:36:15.409Z", "build_snapshot" : false, "lucene_version" : "6.3.0" }, "tagline" : "You Know, for Search" }
Elasticsearch がバージョン 5.1.1 で作成されています。
Kibana をデプロイする
続いて、Kibana をデプロイしてみましょう。
Manage を選択し、Kibana の Enable をクリックします。
Kibana のデプロイが開始されます。
Go to Kibana から Kibana へアクセスします。
ログイン画面からログインし、左メニューから Management を選択します。
Kibana もバージョン 5.1.1で作成されています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
Elastic Cloud Enterprise では Elasticsearch、Kibana をコンテナで扱うため、新しいバージョンの追加は非常に簡単にできます。新バージョンへの追従の早さも Elastic 社、本家の製品といったところでしょうか。