【速報】Elastic Cloud Enterprise の Alpha版がリリースされました

【速報】Elastic Cloud Enterprise の Alpha版がリリースされました

Clock Icon2016.12.02

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こんにちは、藤本です。

このエントリは Elastic stack Advent Calendar 3日目の記事になります。

re:Invent 2016 で弊社ブログが盛り上がっています。

そんな中、Elastic {ON} 2016 で発表された Elastic Cloud Enterprise のアルファ版がリリースされました。

Introducing Elastic Cloud Enterprise - Public Alpha

Elastic Cloud Enterprise

Elastic Cloud Enterprise は Elastic Cloud を独自のクラウドプラットフォームや、オンプレミスで展開できるサービスです。より安全、より手間がかからない Elastic Stack を利用したかった方にはもってこいのサービスです。

今まで Elastic Stack を構築するパターンは大きく2つのパターンがありました。

  • 独自のプラットフォーム(パブリッククラウドや、オンプレミス)で自身でマネージド
  • Elastic Cloudや、Amazon Elasticsearch Serviceなどのフルマネージドサービスの利用

前者は自身で構築・管理・運用しなければならず、Elastic Stack を利用したことがないユーザーにとってはハードルでした。後者は構築・運用コストを減らしてくれますが、パブリックからアクセスできてしまうということで、セキュリティ、パフォーマンス面に不安がありました。

今回リリースされた Elastic Cloud Enterprise では独自のプラットフォームに Elsatic Cloud を持ち込むことができ、プライベートな通信のみで Elastic Cloud から展開された Elastic Stack を扱うことができるようになりました。

展開される Elastic Stack は Elasticsearch、Kibana、X-Pack のクラスタを利用可能です。

Elastic Cloud Enterprise はWeb管理コンソールにより下記のような構築・運用の自動化を提供してくれます。

  • Provisioning
  • Monitoring
  • Scaling
  • Replication
  • Upgrades
  • Backup and restore

特にアップグレードがサポートされているのは多くの Elastic Stack 利用者は嬉しいのではないでしょうか。

アーキテクチャ

Elastic Cloud Enterprise は下記のようなアーキテクチャとなっています。

ece-architecture

Elastic Cloud Enterprise のホストはロールを割り当てることで機能を指定することができます。ロールは一つのホストにいくつでも割り当てることができます。ロールは以下のようなものがあります。

ロール名 説明
Coodinator リソーススケジューラとして、Elasticsearch クラスタの配置や、プロビジョニングを実施します。
Allocator Elasticsearch、Kibana のコンテナが配置されます。
Director Elasticsearch Cloud Enterprise のクラスタを管理する Zookeeper のデータを管理します。
Proxy Elasticsearch 利用者が Elasticsearch、Kibana へのアクセスを割り振ります。

Elastic Stack 管理者はWeb管理コンソールからクラスタ構築、拡張、各種運用オペレーションを行うことができます。Endpoint となる LoadBalancer はプラットフォームに応じて独自で用意する必要があります。AWS であれば、ELB を利用可能だと思います。

Elastic Stack 利用者、利用アプリケーションは LoadBalancer の Endpoint へアクセスすることで Elastic Stack を容易に利用することができます。

また下記のような特徴が挙げられています。

  • Service-oriented architecture
    • サービスに合わせたクラスタの構築・運用
  • Containerization using Docker
    • ノードは Docker Container としてデプロイ
    • コンテナ間の通信は全て stunnel により暗号化されるためセキュア
  • Cluster state coordination using ZooKeeper
    • クラスタは ZooKeeper によりステータス管理
  • Easy access through the Cloud UI
    • Web管理コンソールを通して Elastic Stack を操作

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今まで Elastic Stack 導入時に独自運用なのか、フルマネージドなのか迷われた方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。どちらも一長一短でどちらの短所を飲むかということもあった方はいらっしゃるのではないでしょうか。独自運用したくないけど、フルマネージドの制限を許容できないという方には持ってこいのサービスだと思います!

まだドキュメントを読んだだけで試していないので、試してみたブログは別途アップします。

参考サイト

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