[レポート] フリーランストーク#6 〜フリーランスとしてのキャリアを成功させるアイデア&ヒント

[レポート] フリーランストーク#6 〜フリーランスとしてのキャリアを成功させるアイデア&ヒント

Clock Icon2024.01.10

プロパゲートのふかさわです。
このブログは2023年12月21日にオンラインで開催された、フリーランスのためのイベント、フリーランストークのイベントレポートです。私はインタビュワーとして参加しました。

イベントと連動したインタビュー記事はこちらです。

また、次回開催は2024年1月24日(水)になります。参加申込みページはこちらです。どなた様もお気軽にご参加ください。匿名での質問も可能になっています。

ゲスト


Michael H. Oshita @ijinさん
大学までアメリカで過ごしたijinさんは、大学卒業後の2001年から日本でフリーランスエンジニアとして活動を開始し、2010年よりAWSを中心に企業の支援を実施。また、JAWS-UG横浜支部などのコミュニティのコアメンバーとしても活躍されています。

セッション

  • 経歴
    • アメリカ生まれ、日系
    • アメリカの大学でコンピュータサイエンスを専攻
    • 来日した理由は祖先の国、家族が日本語話す、異国に住んでみたいなど
    • 2002年頃に来日
    • ネットワーク系の仕事を求人誌で探して契約した
    • 社員ではない契約をしたかった(来日して今までずっとフリーランス)
      • 2,3年でアメリカに帰るだろうと考えていいた
      • 手違いで1ヶ月社員になった事がある
    • 海外の政府系のシステムに関わる
    • 日本の会社で検索エンジン、アプリ〜インフラまで関わりデータセンターで設定したりもした
      • その経験からインフラが面白いと思った
      • 安心して寝れるように冗長構成を考えて運用してた
    • 2006年にAmazonがSQS、S3、EC2を出してきた、APIで立上がるのは凄いと思った
      • ただし、日本からだとレイテンシーが大きい
      • コンセプトは面白かったので、情報を追ったり遊んだりしてた
      • 2009年にカリフォルニアリージョンが出て 110 - 140secくらいになったので実際に使い始めた
      • 2011年に東京リージョンが来て、日本でも普通に使えると思った
    • 東日本大震災で緊急支援のサイトが多く立ち上がったが負荷が集中してダウンしてた
      • Twitterで支援を求めてたのでジョインして移行できた
      • AWSのコミュニティでこの内容を発表した
    • 色々なコミュニティの運営にも関わるようになった
      • JAWS-UG横浜支部など
      • 同じ分野に興味を持った人で情報公開したりが懇親会して会話したりして、コミュニティ活動が面白いなと思った
      • このコミュニティ仲間から後で仕事がまわってきた
    • 2013年頃からリモートワークで働けるようになり、複数案件を持つようになった
      • AWSが登場したのも大きい(データセンターに行かなくて良い)
      • コロナが来てリモートワークも浸透してきた
    • それ以降 AWSコンサル、アーキテクチャ、CTOなどやってきた
  • 得意分野
    • AWSを中心にGCPもやる
  • 大学卒業からフリーランスとして働いたきかっけ(今も)
    • 自分で条件を交渉したかった
    • 自由が欲しかった
    • プライベートも大事にしている
  • フリーランスを始めるにあたって何をしたか、どんなスキルが必要か
    • 個人事業主登録をした、青色申告
    • 自分で帳簿をつける、するとお金の流れが分かる、技術と一緒でやってみることで自分の手に馴染んでくる
    • エンジニアなら技術力
    • 仕事を楽しめること
  • フリーランスとして働き始めた頃に案件獲得のために意識していたこと
    • どういう会社なのか、自分の働き方にあう会社なのか
    • 自分にとって技術的に面白いことができるか
      • 自分がつまらないと思う仕事は続けられないため
    • 面談の場で確認していた
  • 単価の設定のしかたの目安
    • 一番最初は提示額(若かったので)だった
    • だんだんと周りの相場を見たり、仕事の内容に見て面白そうな案件なら単価がある程度低くても受ける、逆も然りなど
  • 思っていたスキル感の案件ではなかった場合、一つの案件で最低どれくらい続けたほうがよいとかあるでしょうか。(経歴書の印象的に)
    • (周りを見ていて)合わないなら当月などに早く切り上げてもよいのでは。やっていくうちに身につけられそうなら頑張ってみても
    • 次に行って長く続けた方が幸せだと思う。経歴はあまり気にしていない
    • 案件の長さ自体1ヶ月というのもある
  • 企業のCIO補佐CCoE、セキュリティ担当の内製化要員としてのニーズはありますか?
    • 内製化要員などはよく聞く。一緒に走りながら文化を作り上げていきたいなど。他もある
    • 実質的にCCoE、CIO補佐という案件がある(深澤)
  • フリーランスになって良かった、悪かった点
    • 良かった
      • 自分の時間の管理が自分でできるので、柔軟性が上がった。旅行や趣味など、仕事以外の時間も大事にしてる
    • 悪かった
    • キャリアの初期に3つプロジェクト同時に抱えてて、同じ週に同時に期日が来て泣きそうになった
      • スケジューリング力はついてくる
      • MTGの曜日をまとめてもらい、作業に集中する日を作るなど
  • リーマンショックなどの不況について
    • 運がよいので、不況で仕事がないなど困ったことはない
    • 1年位働かなくてもよいくらいの貯蓄は持っておくとよい
  • フリーランスの市場や業界の変化をどう追跡していますか?
    • コミュニティ活動してると情報が入ってくる
    • 例えば今年のre:Inventに行っても生成AIの発表が多かったり、他のエンジニアと会話して流れを感じている
    • 自分が面白いと思った技術をやっていくとよい
      • 自分にとってのクラウドもそうだった。たまたま付加価値を産んでいる、それをやりつつ市場を見ていくとよいのでは
  • 契約について
    • 請負が多い - 自分でスケジューリングできるので
    • (昔は)業務の中で作ったものの一部をオープンソースにして公開したり可能かなど。この業界/オープンソースに貢献したかったので
    • 瑕疵担保責任の内容や期間などはよく確認する
    • 一応全部何が書いてあるのか読むのは大事(今ならAIに読ませることもできそう)
  • 過去の挑戦や失敗などからどう学ぶか
    • 自分はまずやってみるスタンス、例えば技術を投入して良し悪しが分かる。そしてチームメンバーと、どうやったらもっと良くなるかを楽しみながらやっていく
    • 上記のような状態にするために、あるプロジェクトにフォーカスしてる一緒に働く仲間として働く
  • フリーランスとして活躍するために一番大事なことは
    • フリーランスに限らないが、仕事をしていく上で自分が楽しめる/面白いこと
      • 技術、プロジェクト、チーム
  • これからフリーランスになるかたに一つメッセージ
    • 興味があるならやってみてはどうか
    • 何事もやりながら学んでいけるし、調べたり人に聞いたりできる
    • もしだめなら、他の道を考えればよい

まとめ

自分にとって面白いこと/楽しめること、というのが今回の印象に残りました。何か面白い、楽しいところがないと続けられないのは本当にそうだなと思います。単価や歩みたいキャリアも大事ですが、案件である程度まとまった長い時間を過ごすので、そういった人間的に感じる部分も重要だなと感じた時間でした。
また、案件以外の時間も大事にしたい、まずは自分でやってみる、というのもキーワードな回でした。

次回開催

次回は2024年1月24日(水)にオンラインで開催します!皆さまのご参加をお待ちしております。

開催者について

開催したプロパゲートはクラスメソッドの子会社です。

ここで扱う”フリーランス”とは

ここでは "実店舗がなく、雇人もいない自営業主や一人社長で あって、自身の経験や知識、スキルを活用して収入を得る者。" といたします。

厚生労働省の「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」より

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.