[JS・TS] valueからkeyを取得する方法を調べてみた。

2022.08.30

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こんにちは、CX事業本部delivery部MADグループの嶋村星哉です。 valueからkeyを取得したい場面があり、調べるといろいろな方法があったので、使えそうなのをピックアップしてみました。

findを使って取得する

【JavaScript・TypeScript 共通】

const FRUIT = {
  'Apple': 'りんご',
  'Grape': 'ぶどう',
  'Strawberry': 'いちご'
}

const key = Object.keys(FRUIT).find((key) => FRUIT[key] === 'ぶどう')
console.log(key) // Grape

使用場面

  • valueからkeyを取得したい時が滅多にない場合

findを使って取得する(複数回使う場合)

先ほど紹介した方法を関数にして、仕様を変更する場合に使いやすいようにしてみました。 そして、どの連想配列でも使えるように、オブジェクトを渡せるようにしました。 【JavaScript】

const FRUIT = {
  'Apple': 'りんご',
  'Grape': 'ぶどう',
  'Strawberry': 'いちご'
}

const getKeyByValue = (object, value) => {
  return Object.keys(object).find((key) => object[key] === value)
}

const key = getKeyByValue(FRUIT, 'いちご')
console.log(key) // Strawberry

【TypeScript】

const FRUIT = {
  'Apple': 'りんご',
  'Grape': 'ぶどう',
  'Strawberry': 'いちご'
}

const getKeyByValue = (object: Record<String, unknown>, value: unknown) => {
  return Object.keys(object).find((key) => object[key] === value)
}

const key = getKeyByValue(FRUIT, 'りんご')
console.log(key) // Apple

使用場面

  • valueからkeyを取得したい時が複数回ある
  • 複数の連想配列で使いたい

TS版捕捉

今回の実装ではunknownを使用しました。 ご存知の方も多いかと思いますが、unknownの他にanyを使うことができます。anyを使ったとしても今回の実装では同じ挙動になりますが、プロパティやメソッドを使うことがないのでunknownを選択しました。詳しくは以下のサイトに載っているのでご覧ください。 anyとunknownの違い - サバイバルTypeScript

reduceを使って取得する(複数回使う場合)

【JavaScript】

const FRUIT = {
  'Apple': 'りんご',
  'Grape': 'ぶどう',
  'Strawberry': 'いちご'
}

const getKeyByValue = (object, value) => {
  return Object.keys(object).reduce((r, k) => {
    return object[k] == value ? k : r
  }, null);
}

 const key = getKeyByValue(FRUIT, 'ぶどう2')
 console.log(key) // Grape

使用場面

  • valueからkeyを取得したい時が複数回ある
  • 対象のvalueがない場合にnullを返したい

findを使って取得する場合に対象のvalueがない場合はundefindが返却されていました。
nullで返却することが求められる場合はこちらの方が良さそうです。

感想

findで取得する方法で良い場合はコードの読みやすさを考えると良いのかなと思いました。 ただ、nullで返却されずundefindになってしまうので、要件によってはreduceを使うこともありそうですね。

最後まで、読んでいただきありがとうございました。