Google Agentspace で Jira Cloud をデータソースに登録してみた

Google Agentspace で Jira Cloud をデータソースに登録してみた

Clock Icon2025.07.07

はじめに

こんにちは、菅野です。

Google Agentspace を既に業務で利用されている方もいらっしゃると思います。
私の部署では Jira Cloud を利用しているので、Agentspace から各種情報を取得すべくデータソースに登録してみました。

本ブログ記事では、Jira Cloud へ接続し検索するところまでをお見せできればと思ってます。

流れ

  1. データストアの作成
  2. アプリの作成
  3. 質問してみる

データストアの作成

  • AI Applicationsへ移動します
  • 左メニューのデータストアをクリックします
  • 「データストアを作成」をクリックし、データストアの作成を始めましょう
    データストア作成まで
  • 「データソースを選択」から「Jira Cloud」を選択します

  • 次の画面では、Jira に接続するための認証情報を入力する必要があります
    Jira Cloud 認証情報入力
    • Instance URI
      • Jira のチケットのURLから、ドメイン部分までをコピーして入力します
      • 例:〜.atlassian.net
    • Instance ID
    • Client ID、Client Secret
      • JIRA 側で OAuth2.0 の認証情報を発行する必要があるのですが、必要な権限など細かい指定があるので以下ドキュメントを参考に設定しましょう(必ず英語版を見てください)

  • 認証情報や Jira Cloud 側の権限設定などに問題がなければ、ログイン成功のメッセージが表示されるので「続行」ボタンをクリックします
    認証確認OK

  • 詳細オプションを設定します
    詳細オプション
    • Sync Since
      • いつのデータから同期するか、日付を入力します。
      • Agentspace の Jira コネクタは、同期したデータを Google Cloud 上で保持します。
    • Max Ops
      • 1秒間あたりのクエリ数を指定します。バックグラウンドで同期してくれるので、1にしておいても問題無いと思います。
    • 入力したら続行ボタンをクリックします

  • 同期するエンティティを設定します
    同期設定
    • Jiraをどう使っているか次第ですが、保持するデータ量が増えそうなので Attachment 以外にチェックを付けましょう。
    • 同期頻度は「Every 3 hours(3時間毎)」でいいと思います。
    • 続行ボタンをクリックします

  • 最後にデータコネクタの構成ですが、データコネクタ名を入力して「作成」ボタンをクリックしましょう
    データコネクタの構成

アプリの作成

  • 左メニューのアプリをクリックします
  • 「アプリを作成する」をクリックして、アプリの作成を始めましょう
    アプリを作成するまで

  • アプリの種類を選択するのですが、Agentspace がありますので「作成」をクリックします
    Agentspaceを作成

  • 次に構成ですが、アプリ名はデフォルトのままでもOKですし好きな名前に修正してもOKです。
  • 会社名を入力したら「続行」ボタンをクリックしましょう
    スクリーンショット_2025-07-07_19_22_21

  • 最後にデータストアの選択です。ここで先ほど作成した Jira Cloud のデータストアを選択し「作成」ボタンをクリックしましょう
    スクリーンショット 2025-07-07 19.27.21

質問してみる

アプリの一覧で作成したアプリをクリックすると、アプリのプレビューページが表示されますので質問してみましょう。
注意点として、Jira Cloud のコネクタがデータを同期するまでは情報が無いので、試すのは次の日がいいかもしれません。
試しに「一番古いJiraチケットのIDを教えて」と聞いたところ、チケットのIDとチケットの URL を教えてくれました。
スクリーンショット_2025-07-07_19_49_54

Jira Cloud コネクタはデータを同期して保存している

例えば Jira の課題(issue)のデータがどれくらいの容量を持っているかを確認することができます
issueデータ
日々データを集めて独自の構造化データにしてくれてるんですね。

まとめ

Google Agentspace のサードバーティ製品へのコネクタは増えてきてますので、社内で利用している複数の製品の情報を一つのアプリに統合し、全てを網羅した情報の検索ができる日が近いうちにくると思います。

お客様から問い合わせが来たら Agentspace を通してお客様のアクティビティや利用サービスなどの情報が出てきたり、お客様からの要望が Jira Cloud のコネクタを通して新規の Issue として登録されたりなど、業務の効率化の要になるかもしれませんね。とても楽しみです!

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