Google CloudのCloud Shellに最新のTerraformをインストールしてみる

Google CloudのCloud Shellには、Terraformがプリインストールされています。

しかし、バージョンが少し古めです。

terraform --version
Terraform v1.5.7
on linux_amd64

Your version of Terraform is out of date! The latest version
is 1.12.2. You can update by downloading from https://www.terraform.io/downloads.html

簡単な検証であれば困ることは少ないですが、今回はCloud Shellに最新のTerraformをインストールしてみます。

前提

• Cloud ShellにはTerraformがプリインストールされている
• $HOMEディレクトリとして5GBの無料の永続ストレージがマウントされている

Cloud Shellの$HOMEディレクトリ(/home/<ユーザー名>)以外がセッションごとにリセットされます。

そのため、Terraformは$HOMEディレクトリにインストールする必要があります。

Cloud Shell の仕組み  |  Google Cloud

Terraformインストール用ディレクトリの作成

ターミナルを開いて、ホームディレクトリにいることを確認します。

pwd

/home/taro_yamada

以下のディレクトリを作成します。

• tools/ - 実行可能バイナリ配置用
• downloads/ - 一時的なダウンロードファイル用

mkdir tools downloads

Terraformをインストールする

以下のManual Installationの手順を参考にインストールします。

Install Terraform | Terraform | HashiCorp Developer

執筆時点の最新である、1.12.2をインストールしています。バージョンは適宜読み替えてください。

cd downloads
# パッケージのzipファイルをダウンロード
wget https://releases.hashicorp.com/terraform/1.12.2/terraform_1.12.2_linux_amd64.zip
# zipファイルの解凍
unzip terraform_1.12.2_linux_amd64.zip

mv terraform ../tools/terraform

toolsにパスを通します。

echo 'export PATH="${HOME}/tools:$PATH"' >> ~/.bashrc

bashrcの設定を反映します。

source ~/.bashrc

動作確認

インストールしたTerraformバージョンが認識されていることを確認できました。

terraform --version

Terraform v1.12.2
on linux_amd64

一応、Cloud Shellを再起動して再度確認してみます。

再起動後に再度、terraform --versionを実行します。

Cloud Shell再起動後も、インストールしたTerraformを利用できることを確認できました。