Cloud CDN でコスト削減に有効な設定があれば教えてください

Cloud CDN でコスト削減に有効な設定があれば教えてください

2025.08.10

困っていた内容

Cloud CDN を利用して、外部アプリケーションロードバランサと Cloud Storage の構成で Web サイトを配信しています。当初はページ更新を即時反映するためキャッシュを無効化していましたが、その結果ネットワーク転送費用が想定外に増加したため、一部のパスを除きキャッシュを有効化しました。

しかし、キャッシュヒット率があまり高くないためか、費用削減効果は限定的でした。

他に、コスト削減に有効な Cloud CDN の設定があれば教えてください。

回答

動的圧縮(Dynamic Compression)の自動モードをお試しください。

動的圧縮を有効にする | Cloud CDN | Google Cloud

デフォルトの圧縮モードは DISABLED です。
AUTOMATIC モードを使用すると、Cloud CDN は次の点に基づいて最適な圧縮方法を選択できます。

2025-08-10_07h33_56

動的圧縮とは

  • レスポンスをエッジサーバで自動圧縮してからクライアントへ送信
  • gzip や brotli などの圧縮方式をブラウザの Accept-Encoding に応じて適用
  • 圧縮可能なテキスト系データ(HTML, JSON, CSS, JavaScriptなど)が対象

送信データサイズの削減効果

動的圧縮を有効にする  |  Cloud CDN  |  Google Cloud

動的圧縮を有効にすると、Cloud CDN から返されるレスポンスは自動的に圧縮されます。ネットワーク経由で送信されるデータのサイズは、通常のケースで 60%~85% 減少します。

注意点

まとめ

動的圧縮を使うことで、HTML・CSS・JavaScript・JSON などのテキスト系コンテンツをエッジサーバで自動圧縮し、通信データ量を 60〜85% 削減できます。これにより、キャッシュヒット率に関係なく転送量を抑えられ、費用削減とページ表示速度向上の両方が期待できます。

ただし、圧縮可能なコンテンツタイプのみが対象となるため、全コンテンツで効果が出るわけではありません。また本番環境適用前には必ず検証環境での検証を行い、動作や表示に問題がないことを確認してください。

この記事がどなたかのお役に立てば幸いです。

参考資料

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