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[Kiro powers]HashiCorp Terraform Powerがリリースされました
Kiro powersがリリースされました。
HashiCorpがKiro powersのローンチパートナーとして、HashiCorp Terraform Powerをリリースしました。
今回は、HashiCorp Terraform Powerを試してみました。
HashiCorp Terraform Powerとは
Terraform向けのKiro powersです。
Kiro powersは、MCPツール、ステアリングファイル、フックを単一のインストールにまとめたものです。
Kiro powersを利用することで、対象ツールやサービスのコンテキストを簡単にエージェントに渡すことができます。
詳細は以下をご確認ください。
Terraform Powerをインストールすると、Terraform関連のタスクを実行する際に、関連するコンテキストやMCPサーバーの設定が自動的に読み込まれます。
コンテキスト等は必要なときのみ読み込まれます。
例えば、TerraformやデプロイなどTerraformに関する具体的な指示がない場合は読み込まれません。
これにより、トークン使用量の削減とレスポンス速度の向上が期待できます。

HashiCorp is a Kiro powers launch partnerから引用
Powersの設定ファイルは以下です。
- POWER.md
- mcp.json
- Steering Files
POWER.md
POWER.mdはエントリポイントのステアリングファイルです。
利用可能なMCPサーバーやステアリングファイルについて記述されています。
mcp.json
MCPサーバーの設定ファイルです。
Terraform MCPサーバーの設定が入っていました。
Steering Files
追加のステアリングファイルです。
Terraformのスタイルガイドやベストプラクティスについて記述されていました。
やってみた
Terraform Powerをインストール
Kiro IDEでPowerパネルを開きます。
Deploy infrastructure with Terraform -> Installを選択します。

動作確認
動作確認として、TerraformでVPCを作成してもらいます。

Used Kiro power terraformとあることから、Terraform Powerを使っていることが分かります。
作成されたファイルは以下の通りです。
- version.tf
- provider.tf
- variables.tf
- main.tf
- outputs.tf
この動作はTerraform Powerのステアリングファイルで定義されています。
プロンプトで指示したりユーザーが独自のステアリングファイルを用意する必要がなく、一般的なTerraformのベストプラクティスに則ったファイル分割をしてくれています。
AWS Providerのバージョンについても、MCPサーバーを使って最新バージョンを取得する設定が定義されているため、検証時点の最新版が設定されていました。
terraform {
required_version = ">= 1.0"
required_providers {
aws = {
source = "hashicorp/aws"
version = "~> 6.25"
}
}
}
おわりに
利用者が独自にMCPサーバー設定やステアリングファイルを用意する必要がないという点だけでも、かなり便利ですね。
トークン使用量の削減にもつながるため、活用していきたいと思います。
インストールするだけでベストプラクティスに沿ったTerraformコードが生成可能なため、Terraformをこれから始める方にもおすすめです。






