[HCP Terraform]Team毎に複数のAPIトークンを生成できるようになりました

[HCP Terraform]Team毎に複数のAPIトークンを生成できるようになりました

Clock Icon2025.04.30

HCP Terraformで1つのチームに対して、複数のトークンを生成できるようになりました。

https://www.hashicorp.com/en/blog/terraform-now-supports-multiple-team-tokens

Team Tokenとは

HCP Terraformではユーザーをまとめた単位として、Teamというものがあります。

Teamに対して発行するTokenが、Team Tokenです。

WorkspaceやProjectでは、Teamに対してきめ細かなアクセス制御ができます。

例えばhoge Projectに対して、fuga TeamからのWorkspace作成を許可するといった形で制御できます。

vscode-drop-1745976592392-q13bcv0j1mm.png

きめ細かなアクセスができて、個々のユーザーに紐づかないため、HCP Terraform上でtfe providerを利用する際に使われることがあります。

何が嬉しい?

  • Team Tokenの使用状況を追跡しやすくなった
  • Team Tokenのローテーションがしやすくなった

Team Tokenの使用状況を追跡しやすくなった

これまでは、Team毎に1つのTeam Tokenしか発行することができませんでした。

1つのTeamを複数のProjectで使う際に、1つのTeam TokenではどこのProject・Workspaceで使われているか追跡するのが難しいです。

vscode-drop-1745978654696-la9f9eqpsvo.png

同一権限のTeamを複数作ることで、追跡しやすくすることは可能でした。

しかし、同一権限のTeamを複数作るのは数が多くなると中々大変です。

1チームで複数のTeam Tokenを発行できるようになり、使用状況を追跡しやすくなりました。

multiple token after (1)

vscode-drop-1745980266709-tauq02w9j7.png

Team Tokenのローテーションがしやすくなった

アップデート前は、新しいTeam Token発行時に既存のTokenは期限切れになりました。

そのため、新しいTeam Token発行からVariables Set等へ新しいTeam Tokenを設定するまではWorkspaceの実行が失敗するため、メンテナンスタイムが必要でした。

複数のトークンがサポートされたことで、任意のタイミングで古いTokenを失効できるようになり運用もしやすくなりました。

やってみた

multiple-team-token-testTeamにTokenが発行されている状態で新規にTokenを発行してみます。

vscode-drop-1745979583706-xglc3pml2na.png

Create team tokenを選択します。

以下を設定し、Createを選択します。

Team: multiple-team-token-test
Description: project A

vscode-drop-1745979749405-ykf1cl38ked.png

Tokenを作成できました。

vscode-drop-1745979786341-du4yux7bth.png

3つくらい作ってみましたが、既存Tokenが失効することなく作成できました。

vscode-drop-1745979901163-hu6trqqrqb.png

おわりに

ガバナンスをしっかり効かせたい場合に、便利な機能かと思います。

Team Tokenのローテーションがしやすくなったのも嬉しいですね。

以上、AWS事業本部の佐藤(@chari7311)でした。

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